2016年のグラフィックスカードで台風の目となった、NVIDIAの"Pascal"こと、GTX1000シリーズ。その末弟となる、エントリークラスのGPU「GeForce GTX 1050」シリーズがついに発売された。マウスコンピューターでもさっそくスタンダードデスクトップ「LUV MACHINES」で採用が始まり、エントリーミドルの様相が変わろうとしている。今回は、8万円台(税別)から購入可能な「LM-iG430BN2-SH2」を紹介していこう。

NVIDIA GeForce GTX 1050を搭載した 「LM-iG430BN2-SH2」

エントリーミドルに最適な価格/性能バランスに優れた構成

「LM-iG430BN2-SH2」は、mouseブランドに属するエントリーミドルのデスクトップPCだ。それゆえに、搭載されているパーツはコストパフォーマンスに優れた製品が多い。

CPUには、4コア4スレッドのインテル「Core i5-6400」を搭載。定格2.70GHz、ターボ・ブースト機能利用時3.30GHzと、高価なCPUと比べるとクロックこそ多少抑えられているものの、現実としてこのCPUで動作が難しいアプリは数少ないだろう。メモリもDDR4-2133 8GB×1を搭載しており、不足を感じることはない。また、ストレージにも標準で240GB SSDと1TB HDDのデュアルドライブを装備。アクセス速度と容量を両立させている。

CPU-Zで確認した、インテルの「Core i5-6400」

このバランスのとれた構成に搭載されているGPUが、NVIDIA「GeForce GTX 1050」だ。GeForce GTX 950の後継となるこのグラフィックスカードは、構成自体はGeForce GTX 950に近いものの、確実なパフォーマンスアップが行われている。またそれ以上に、消費電力が大きく下がっていることがポイント。必要十分な3D処理を省電力で実行できるというわけだ。

GPU-Zで見るNVIDIAの「GeForce GTX 1050」

「LM-iG430BN2-SH2」のディテールを確認

本機は、Micro-ATXマザーボードを搭載したスタンダードなミニタワーケースを採用している。ブラックを基調としたシンプルなデザインで、存在感を主張することもなく、どんな環境にもなじみやすい。フロントパネルには5インチベイ×2と3.5インチベイが用意されているが、標準構成では光学ドライブは搭載されていない。昨今ではアプリのダウンロード&オンライン認証化や動画のオンデマンド化により、DVDメディアなどを利用する機会はすっかり減っているので、コストを優先するなら妥当な判断だろう。もちろん、BTOカスタマイズでDVDやBlu-rayに対応したドライブを追加することも可能だ。

シンプルなデザインのフロントパネル。主張が少なく、使用場所を選ばない

背面の様子。電源ユニットは一般的なトップ配置となっている

フロントパネルに用意されたインタフェースは、電源ボタンのほか、USB 2.0×2とマイク入力、ヘッドフォン出力。電源投入時には青色のLEDが点灯する。3.5インチベイはプッシュ式のカバーで覆われている。リアパネルのI/Oは、PS/2ポート×2、USB 3.0×2、USB 2.0×2、ギガビットLAN、ライン出力、ヘッドフォン出力、マイク入力だ。CPU内蔵グラフィックス出力用としてVGA、DVI、Dispalyも搭載しているが、映像出力にはGeForce GTX 1050が使用されるため、端子にはカバーが取り付けられている。いずれも過不足なく標準的な構成といえるだろう。

フロントパネルには、USB 2.0×2とマイク入力、ヘッドフォン出力を搭載している

3.5インチオープンベイは、各種端子の上のカバーを開くことで確認できる

リアパネルにはPS/2ポート×2、USB 3.0×2、USB 2.0×2、ギガビットLAN、ライン出力、ヘッドフォン出力、マイク入力を搭載