日本、シンガポール、香港で閉域網と接続するゲートウェイを提供

ExpressRoute for Office 365をサービスとして提供する事業者は複数存在するため、各々の特徴をもった事業者の中から、ニーズに合ったサービスを選択することが可能だ。では、シングテルが提供するサービスは、他の事業者が提供するExpressRouteと何が違うのか。

シングテルでは、「ConnectPlus IP-VPN Cloud Access Gateway」という名称(以下、Cloud Access Gateway)で、ExpressRouteとの接続サービスを提供しており、同社が展開する国際閉域ネットワークサービス(ConnectPlus IP-VPN)のオプションとして提供されるかたちで、ExpressRoute for Office 365やAzure ExpressRouteへの接続が可能だ。

Office 365やAzureユーザーは、インターネット回線ではなくシングテルが提供するConnectPlus IP-VPNとCloud Access Gatewayを経由して、マイクロソフトのOffice 365やAzureのデータセンターに2週間の納期で直接接続することができる。同社の最大の強みは、アジアを中心としたグローバル展開における通信インフラの基盤としての機能を提供することだ。具体的には、以下3つの特長を持っている。

  1. 日本、シンガポール、香港の3ヵ国でCloud Access Gatewayサービスを展開
  2. IP-VPNサービスと同様にQoSやSLAの提供が可能
  3. さまざまなクラウドに対してIP-VPN接続が可能

1:日本、シンガポール、香港の3ヵ国でCloud Access Gatewayサービスを展開

日本、シンガポール、香港の3ヵ国でCloud Access Gatewayサービスを展開できることは、シングテル最大のメリットだ。

シングテルのConnectPlus IP-VPNユーザーは、マイクロソフトが日本、シンガポール、香港などで展開するデータセンターに対して直接アクセスすることができる。国内プロバイダーの場合、日本にしかExpressRouteとの接続ポイントがないことが多く、3ヵ国の接続サービスを提供できることはシングテルの強みである。

では、3ヵ国で提供することのメリットは何か。企業の多くはOffice365を利用する場合、本社または地域の統括拠点のある国で契約することが多く、その代表的な国が日本、シンガポール、香港だ。シングテルの場合、3ヵ国のうちどのExpressRouteを利用するかは状況に応じて自由に選択が可能だ。たとえば日本に本社をもつ日系企業であれば日本のゲートウェイからExpressRouteを利用して日本マイクロソフトのOffice 365のデータセンターにアクセスできる。

同様に、シンガポールにAPACの統括を持つ欧米企業であればシンガポールにあるゲートウェイから、シンガポールにあるマイクロソフトのOffice 365データセンターにアクセスが可能。このように、シングテルであれば、企業のグローバル戦略に応じてExpressRouteとの接続ポイントが選択可能となるのだ。

日本、シンガポール、香港の3ヵ国でCloud Access Gatewayサービスを展開

2:IP-VPNサービスと同様にQoSやSLAを提供可能

Cloud Access GatewayはExpressRouteに対応したQoSが提供可能だ。これは、閉域網と同様に特定の通信の帯域を保証したり、利用制限を行えることを意味する。動画などによる帯域の圧迫を防止することで、重要な基幹データの通信が妨げられたりといったことは防げるだろう。

2Mbps~1Gbpsの帯域で、音声、ビデオ会議、基幹業務データなど、様々なビジネスアプリケーションに応じたQoSを設定することができる。また、シングテルはマイクロソフトのデータセンター拠点がない地域においても高品質な国際IP-VPNサービスが提供できるためQoSをエンドツーエンドで設定がでる。従来よりインターネットを利用し、通信品質が安定しない国のユーザーが高速かつ安定的にOffice365へ接続ができることは企業の生産性向上につながり大きなメリットをもたらすだろう。

アジアを中心としたグローバル拠点からOffice365にConnectPlus IP-VPN, Cloud Access Gateway + ExpressRouteを経由して高速&セキュアに接続する概要図

3:さまざまなクラウドに対してIP-VPN接続可能

世界のさまざまなクラウドに対してIP-VPN接続が可能なこととは、アジアでのビジネス展開をスムーズに進めるうえで大きく役立つものだ。

ASEAN諸国では東アジア経済統合に向けた取り組みが進んでいるが、国や地域ごとの文化差や格差は依然として大きい。そうしたなかでビジネスを進めるためには、世界中に展開する企業の拠点からさまざまなクラウドサービスに柔軟に接続できるネットワークサービスが重要な要素となる。そこで、アジアでの経験とノウハウを豊富に持つシングテルのサービスが有効になってくるのだ。

現在、多くの製造業が生産地を中国以外の国に求める「チャイナプラス1」や、東南アジアのメコン川流域に位置する、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの5カ国で構成される「メコン経済圏」といった戦略に舵を切ろうとしている。その際にも、中国、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、インド、オーストラリア、中東地域などを含めたアジア太平洋地域を中心にサービスを提供し、ビジネスの通信インフラの基盤として機能するシングテルのメリットが生きてくる。ビジネス戦略を支えるITシステムを容易に海外へ展開できるのだ。

ExpressRoute for Office 365利用にはExpressRoute Premiumアドオンが必要

マイクロソフトはグローバル接続のためにExpressRoute Premiumアドオンという拡張機能を提供している。ExpressRoute Premiumアドオン機能を有効にすると、地理的境界を越えて接続を拡張することができる。たとえば、ExpressRoute を介して香港の Microsoft データセンターに接続している場合、世界中のあらゆる領域でホストされているすべての Microsoft クラウド サービスにアクセスすることができる。アジア地域にアクセスする場合と同じ方法でヨーロッパ地域やアメリカ、オーストラリアにデプロイされているサービスにアクセスできる。

ExpressRoute for Office 365を利用の場合は上記のExpressRoute Premiumアドオンの契約が必須となるが、シングテルのサービスはExpressRouteの機能を企業のグローバル拠点から接続する際に使いやすく拡張したものと捉えることができるだろう。特にExpressRouteがない国の拠点ユーザーはOffice365への接続にシングテルのConnectPlus IP-VPNサービスとExpressRouteを組みあわせることで、信頼性、QoS、SLAに対してより柔軟に対応できるようになるのだ。

Office 365向けのExpressRouteの販売ガイドラインの変更について

マイクロソフトによるとOffice 365向けのExpressRouteはネットワークの直収が規制により義務付けられている場合と、Skype for Business Onlineの音声/ビデオ機能を利用する際に、既存のネットワーク評価の結果がマイクロソフトの要件に満たなかった場合にのみ導入を検討するべきソリューションと位置付けている。また、Office 365向けのExpressRouteを契約するには事前にマイクロソフトの審査が必要になったことを確認しておきたい。

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グローバル化が進む中、Office 365やAzureに代表されるようなクラウドサービスの利用が、ビジネスに不可欠な状況となっている。安定性と信頼性を担保できるシングテルのExpressRouteとの接続サービス「ConnectPlus IP-VPN Cloud Access Gatewayサービス」は、大いに注目できるといえよう。

(マイナビニュース広告企画:提供 シングテル)

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