モード変更も素早く行えるコントローラーが付属

――外観のデザインや操作性の使い心地はどうでしたか?

27型ワイドの大画面なので、それなりの大きさと重さがありますが、脚部の上に備えたハンドルを使って、設置場所の移動はスムーズにできます。高さの変更やチルト、スイベル、ピボットの各操作については、いずれも軽い力で押すだけで調整でき、任意の高さや角度に確実に固定できます。特にピボット機能は、縦位置写真を大きく表示したいときに重宝しました。

黒を基調にしたシンプルで精悍なデザイン。ベゼルはツヤ消しで、背面の中央部は光沢仕上げとなる

90度回転させれば、縦位置写真も大きく表示できる

本体とスタンドアームはVESAマウントで固定。高さ調整のほか、チルト、スイベル、ピボットに対応する

側面には、USBダウンストリームポート×2とSDカードスロット×1が備わっている

――同製品は遮光フードを標準装備しているのですが、普段遮光フードはよく使われますか?

はい、蛍光灯など外光の影響を防ぐには遮光フードが欠かせません。実は普段は厚紙で自作した遮光フードを使っていますが、外観的な見栄えは正直あまりよくありません。本体にマッチするSW2700PTの遮光フードが標準で附属しているというのは、うらやましく感じました。

――そうですか。実は他にも特徴があって、OSDの操作は本体下部のコントロールキーに加え、標準付属するOSDコントローラーでも行えます。その点はいかがでしょうか?

OSDメニューでは、輝度やコントラスト、シャープネス、ガンマ、縦横比などを細かくカスタマイズできるほか、12種類のカラーモードを素早く切り替えられる点が便利でしたね。写真の使用目的に応じて、例えばAdobe RGBとsRGBのカラーモードを即座に切り換えて確認する、といった使い方ができます。

自分なりの色設定をユーザーモードとして登録できる点もありがたいですね。例えば、写真作品をプリントとして仕上げる際、使用する用紙によって発色は異なりますが、その用紙による色の特性を加味したディスプレイ設定を登録しておけば、用紙に合わせてディスプレイの見え方をワンタッチで変更する、といった使い方ができます。

しかも、OSDコントローラーのボタンに、使用頻度の高い機能やモードを割り当てておけばさらに快適な操作が可能です。

OSDの各種操作をリモコンで行うためのコントローラーが標準付属。ディスプレイ背面にある専用ソケットにつないで使用する

背面下部には左から順に、OSDコントローラー、ヘッドフォン、DVI-DL、HDMI、DisplayPort、USBの各ポートを搭載

モノクロなど他のカラーモードにワンタッチで変更できる