ティントリを最大限活用するNTTネオメイトとアドウェイズ

ユーザーレポート「ティントリを使ったらこうなった」のセッションでは、NTTネオメイトの前野秀彰氏と、アドウェイズの伊藤正之氏が登壇。どのようにティントリを活用しているか、なぜティントリを選択し、どんな効果を上げているかなどを詳しく解説した。

NTTネオメイトは、同社の仮想デスクトップサービス「AQStage 仮想デスクトップ」の共通基盤としてティントリを導入している。AQStage仮想デスクトップは、NTT西日本グループ向けに35,000台の仮想デスクトップを導入した実績をもとに開発されたサービスだ。運用実績としては、NTT西日本グループ以外に現在15,000台、合計50,000台を運用している。

NTTネオメイト 前野秀彰氏

前野氏は、「これまでの構築経験から、仮想デスクトップを収容するストレージはSANよりもNASが適していると考えていました。SANはFCプロトコルの管理が煩雑なうえ、バックアップを行う際にスナップショットに対するコピーをミラーリングしたり、バックアップやリストアも基本的にLUN単位であるなど制約が大きく、管理が負担になっていたのです。また、突発的な負荷への対応や特定VMの性能を把握することができないといったように、従来のNASにも課題がありました。SANに代わる従来のNASの課題を解決したものはないのか―― そうして新しいストレージを探しているときに、ティントリと出会いました」と導入のきっかけを話した。

具体的な検討項目は、“ストレージがVMを認識すること”“VMの性能要因についてストレージ以外についても把握できること”“想定外の事態を把握できること”の3つ。こうした要件を満たすストレージはティントリ以外にはなく、特にVM単位でQoSを設定する際に、IOPSのミニマム値をセットすることで特定のVMの性能を保証できることを評価したという。

「VM単位のミニマムQoSを活用し付加価値の提供につなげています。デスクトップごとに20IOPSのディスク性能予約を標準で提供し、ニーズに応じてオプションとして最大40IOPSまで拡張できる仕組みです」(前野氏)

前野氏は、要望としてパフォーマンス履歴を日時指定や長期間指定で取得する機能を挙げた。また、今後の取り組みとして、サービス基盤のシームレスな拡大のために新機能のVMスケールアウトを活用していきたいと述べた。

続いて登壇したアドウェイズの伊藤正之氏は、2012年から取り組んだ広告サービスなどのシステム提供基盤の全面仮想化でティントリを導入した経緯を紹介した。同社では、サーバを自前で調達・構築し物理環境で稼働させてきたが、事業が国内外で急速に拡大するなか、システムの拡張・変更を短期間で行う必要性がでてきた。

仮想化基盤としてはVMwareを利用していたが、VMwareの機能を生かすには共有ストレージは不可欠となる。ただ、共有ストレージの構築と運用には、専門知識をもった技術者が必要であるうえ、チューニングや設定変更のたびに作業費や時間がかかるといった課題があった。

アドウェイズ 伊藤正之氏

「他社のストレージ製品をいったん導入したのですが、課題が多かったことから減価償却を待たずに運用を終了してしまいました。その後の再導入にも、否定的な見方が続いていました」と伊藤氏。

そこで新たな共有ストレージ導入にあたっては、VMwareとの親和性が高いこと、十分な性能と信頼性をもつこと、導入・運用コストが適切であること、チューニング・設定変更が社内でも容易に行えることの4つを検討課題とした。

「ティントリはこれらの項目をすべて満たすものでした。開発陣はVMware出身者が多く、7万IOPSを超える性能を発揮できます。コンパクトで消費電力が低く、細かい設計は不要、パフォーマンスも自動調整してくれるのです。VMwareのイベント『vForum 2012』でティントリに出会ったとき、求めていたのはこれだと思いました」(伊藤氏)

現在は、2台のティントリに仮想マシン700台超を集約。DBを含め90%を超える商用サービス用のサーバを仮想化した。運用面では、遅延が発生したときにボトルネック箇所がひと目でわかること、チューニングもすべてティントリにまかせられるといったメリットを得ている。また、ラック数を半減させ、月々のランニングコストを大幅に削減したことを紹介した。

そのうえで伊藤氏は、現在取り組んでいるという、REST APIを使ったスマートフォンからのTintriの操作例を紹介した。この例では、チャットツールのSlackに特定のメッセージをコマンドとして書き込むと、bot管理サーバを経由してREST APIでティントリの管理情報を取得することができる。伊藤氏は「ストレージに関して悩まなくていい安心感は大きいです。今後は、PowerShellやREST APIを使ったTintriの管理をさらに拡充していきたいです」と話した。

ティントリのユーザーが率直に意見交換できる場として、盛況のうちに幕を閉じたTintricity。そしてティントリは、今後もTintricityを定期的に開催していくとのこと。ユーザーの支持を受けて、同社の快進撃はさらに加速しそうだ。

(マイナビニュース広告企画:提供 ティントリジャパン)

[PR]提供:ティントリ