みなさんはお子さんの情操教育について考えたことはありますか?
今回はお子さんの情操教育について考える、鈴木家の物語をご紹介します。
聞いたことはあるけどよく知らない「情操教育」
とある日の鈴木家の夕食……。
ねえパパ。隣の山田さんちの娘さん、情操教育のためにお絵かき教室に通い始めたらしいわよ。
情操教育?なんだそれ。
え、パパったら知らないの?
聞いたことはあるけど~…よくわからないなあ。何か習い事をすること?でも共働きのわが家にとって、送り迎えもそうだし費用的にも大変なんじゃないかな……?
習い事をさせることだけが情操教育じゃないのよ!休日には家族で自然とふれたり、身体を動かしたりすることも情操教育につながるの。
もうすぐ山の日(8月11日)もあるし、パパもしっかり情操教育、お勉強してください!
ひえ~わかったよ~。
こうして父は情操教育について専門家に学びにいくのであった。
情操教育の意味、知ってる?
「情操教育が大事」とは聞くけれど、具体的にはどんなことが情操教育になるのかということは意外と知られていないようです。子育て中、あるいは子育て経験のあるマイナビニュース会員665人にアンケートをとったところ、情操教育に「関心がある」「少し関心がある」という人は全体のおよそ7割を占めるのに対して、「情操教育について知っていて意味もわかる」という人はおよそ4割にとどまりました。
そこで今回は、健全な心を育てる体験教育の研究で知られる玉川大学TAPセンター長・難波克己教授に家庭で取り組める情操教育についてうかがいました。
情操教育には自然とのふれあいが一番!
――情操教育といわれても、いまひとつイメージがわきません。どういう教育でしょう?
子どもの感受性と自己表現の能力を育てる教育とでもいいましょうか。子どもにいろいろな経験をさせることで、子どもの感性や情緒が豊かになりますし、責任感や思いやり、倫理観なども養われていきます。つまり、「心を育てる」教育ということになります。
――心を育てる教育というと家庭で簡単にできそうにありませんが、具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか?
絵を描いたり、本を読んだり、楽器で遊んだりもいいでしょうし、親子で会話することだって立派な情操教育ですよ。また、家の中だけではなく、ぜひ屋外に出て、のびのびと身体を動かすこともしていただきたいですね。身体を動かしたり自然とふれあうことは、子どもの感性を育むにはうってつけです。
――自然とふれあうことが、なぜ子どもの情操教育に適しているのでしょうか?
自然は五感に刺激を与えてくれます。こうした体験を重ねていくことで、本来持っている感覚が研ぎ澄まされていきますから、洞察力が養われ、人の心の機微も敏感に感じられるようになります。
――感受性が育つ、ということですね。
また、自然からは、自分の思い通りにならないことがたくさんあることを学べます。たとえば、山登りをすると、途中で息が苦しくて辛くて仕方なくなりますよね。そんなときも自分の足で一歩ずつ土を踏みしめていくしかない。そこで、忍耐や周りの変化に自分が合わせることを学んでいくことにもなります。
――自然から、忍耐力や適応力が育まれるんですね。では、自然とふれあうにあたり、よりよい情操教育につながるポイントがあれば教えてください。
子どもがその気になっていないのに、「自然にふれあうことはいいことだから」といって強引に連れ出すのはよくないので注意してください。無理やり連れて行かれたという1回の体験がもとで、自然が嫌いになってしまうこともあります。肝心なのは、親がアウトドアシーンを楽しむ姿を子どもに見せるということ。楽しそうな親の姿を見れば、子どもも自然の中で遊ぶって楽しそうだと冒険心をかきたてられるものです。
――親子で心から楽しむことが大切なんですね。
頭でっかちに考えずにゲーム感覚で楽しむのがコツです。 名前を知らない木を見て、「この木の名前なんだと思う?」と質問をしても、子どもにとっては勉強になってしまいます。「この木になんて名前をつけようか」と問いかけた方が、子どもは想像力をはたらかせるでしょう。
――確かに、親子で自然にふれあう時間が楽しい時間になれば、子どもも積極的に外遊びを親しむようになりそうですね。
自然は「師」ですから、自然から学べることは無限にあります。すべったり転んだりして、身体で痛みを知ることにもなりますし、自然の中で夜を明かせば、いままで知らなかった暗闇に恐怖を覚えるかもしれません。そんな中で空を見上げれば、澄み切った空に広がる数え切れない星に感動したりもするでしょう。そんな体験に子どもがワクワクを感じたらしめたもの。知らない世界をもっともっと知りたくなるはずです。それがまさに情操教育につながるのです。
――今年から「山の日」が設けられました。これを機に登山を考える親子も多いと思うのですが、親子で山を楽しむアドバイスをお願いします。
家族で気軽に出かけるなら、日帰りで楽しめる低山ハイキングがおすすめです。要所要所で視界が開けてパノラマの景色も楽しめます。低山でも、自分の足で登ったという経験は、子どもにも大きな達成感を与えるものです。また、今まで見たこともない出来事に遭遇すれば、子どもの新しい興味が広がるきっかけにもなるでしょう。
――とても勉強になりました。情操教育はなんだか難しいイメージでしたが、身近な自然とのふれあいも立派な情操教育なんですね。
子どもの体力を考えて、夏場の登山はくれぐれも無理をしないようにしましょう。適度な休憩と水分補給は欠かさないように注意しながら楽しんでください。
――ありがとうございました!
もうすぐ「山の日」! 山の日には高尾山に行こう
今年から始まる8月11日の「山の日」。教授からのアドバイスを参考に家族で山を楽しんでみてはいかがでしょうか。鈴木家のような都心在住の親子で訪れるなら気軽に行ける高尾山がオススメです。
家族で高尾山にでかけよ~う! |
高尾山がおすすめな理由3つ
子どもから大人まで楽しめる山登り
世界一の登山客数を誇るといわれる高尾山では、本格的な山道を登るほかに、ケーブルカー、リフトも利用できるので、親子連れでも山を楽しめます。また、伝統と文化が根付く高尾山の山腹には真言宗智山派三大本山のひとつである「高尾山薬王院」があり、訪れるたびに新たな発見があるでしょう。
ミュージアムなどの体験施設がいっぱい
高尾山の魅力を紹介する「TAKAO 599 MUSEUM」、さまざまなレクリエーション活動が体験できる「夕やけ小やけふれあいの里」や「高尾の森わくわくビレッジ」など、親子で楽しみながら自然について学べるスポットがいっぱいです。
アクセスが便利
最大の特長は、新宿から京王線で約50分という便利なアクセス。電車往復券とケーブルカーまたはリフトの乗車券がセットで2割引になるお得な「高尾山きっぷ」もありますので、家族で気軽に出かけられます。
詳しい情報は、特設サイト「山ほど遊べるTAKAO」をチェック!
手軽に本格的な自然体験ができる高尾山。情操教育の一環として、また、夏のレジャーのひとつとして、今年の夏は京王線に乗って高尾山を訪れてはいかがでしょうか。
Information
8月11日(木・祝)~8月15日(月)
京王百貨店 新宿店 7階大催場にて鉄道フェスティバルが開催されます。
8月11日(木・祝)~8月13日(土)には、山の日を記念して、高尾山コーナーが設けられ、ネイチャーガーランドづくり(無料)などを楽しめます。
マイナビニュース会員アンケート
調査時期: 2016年6月27日~2016年7月1日
調査対象: マイナビニュース会員(子持ちの方限定)
調査数: 665人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
(マイナビニュース広告企画 提供:京王電鉄)
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