5月31日、インテルから"Broadwell-E"こと「Core i7-6900/6800」シリーズが発表された。フラッグシップとなるCore i7-6950Xは、コンシューマ向けとしては初の10コア/20スレッドを実現している。そんな驚異のCPUと最新GPU「NVIDIA GeForce GTX 1080」を搭載したデスクトップPCが、マウスコンピューター「DAIV」ブランドの「DAIV-DGX700U3」だ。

マウスコンピューター「DAIV」ブランドのハイエンドデスクトップPC「DAIV-DGX700U3」

最新ハイエンドパーツをこれでもかと搭載

「DAIV-DGX700U3」は、マウスコンピューターのクリエイター/エンジニア向けPCブランド「DAIV」のハイエンドモデル。最大の特徴は、インテルの10コア/20スレッドCPU「Core i7-6950X」を採用している点だ。マルチコア/マルチスレッドCPUは、高度なエンコード/デコード処理が要求されるコンテンツ制作の現場でこそ、その成果を発揮するもの。まさにクリエイターやエンジニア待望のCPUといえる。10コアを内蔵しているぶん、TDP 140Wもの最大放熱量があるため、CPUクーラーにはサイドフロータイプが採用されている。

Windows 10のタスクマネージャでスレッドの動作を確認したところ。20スレッドものウィンドウは圧巻の一言だ

CPU-Zで確認した「インテル Core i7-6950X」。定格3.0GHz、ターボ・ブースト機能利用時には最大4.0GHzで動作する

CPUクーラーにはサイドフロータイプを採用。TDP 140Wの熱に対応している

ハイエンドモデルだけあり、標準構成でも超大容量のメモリが搭載されている。Core i7-6950Xに対応したチップセット「インテル X99 Express」は、8基のメモリスロットを搭載しており、そのすべてに8GBのDDR4-2133を挿入。計64GBもの容量を実現している。

CPU-Zで確認したメモリ情報。DDR4メモリをクアッドチャネルで動作させており、64GBもの大容量を誇る

8GBのDDR4-2133を8基のメモリスロットすべてに搭載することで、計64GBという広大なメモリ領域を利用できる

マザーボードはX99 Expressチップセットを採用

3Dグラフィックス処理面でも抜かりはない。グラフィックスカードには、5月27日に発売されたPascal世代の「NVIDIA GeFroce GTX 1080」を採用。その極めて高い性能から、7月に入った今もなお品薄が続いている、最新にして最強のGPUだ。そのパフォーマンスをより詳しく知りたい方は、別稿『GeForce GTX 1080ファーストインプレッション - 旧世代製品を置き去りにする脅威のパフォーマンス』をチェックしてほしい。

GPU-Zで確認した「NVIDIA GeForce GTX 1080」

搭載されているのは、GeForce GTX 1080 Founders Edition。サイドのロゴが輝くリファレンスファンを搭載している

「NVIDIA GeForce GTX 1080」の背面の様子。しっかりとしたバックプレートで基板が守られている

そしてストレージには、960GBのSSDを採用。Serial ATA接続であるため速度こそ一般的なSSDと同等だが、HDDと同じように使える大容量がうれしい。なお、上位モデルでありフラッグシップとなる「DAIV-DGX700U3-SP」ではNVMe対応の超高速ストレージである「インテル 750 シリーズ」の1.2TBモデルが搭載されるので、ストレージの速度にもこだわりたい方はそちらを選ぶといいだろう。

ストレージには960GB SSDを搭載。ケース内のケージに収めるためのホルダーに取り付けられている

「CrystalDiskMark 5.1.2」で計測したSSDの速度

搭載されているパーツのスペックはいずれも最新かつ一級品。そのぶん価格も一級品で、この「DAIV-DGX700U3」は449,800円(税別)に設定されている。おいそれとは手が出ないモデルだが、このPCを必要とする業務を行っている方にとっては、むしろ安い買い物だろう。