連日気温が高い日が続き、夏バテや食欲不振に悩まされる時期が近づいてきました。本格的な夏が到来する前に、夏バテ対策は万全にしておきたいですよね。でも日頃から何かと忙しいビジネスマンや主婦の人たちにとっては時間の節約も大事。

ついつい食生活も疎かになり、栄養バランスも偏りがちになってしまいます。 そこでマイナビニュースが注目したのは、どの家庭の冷蔵庫にも必ずある食材「卵」。今回は「卵」を使った夏バテ&時短レシピを、料理研究家の牧野直子先生が教えてくださいました。

まずは、卵に関する基本的な情報をおさえましょう。

今回お話を伺った、管理栄養士 料理研究家 ダイエットコーディネーター 牧野直子先生

「栄養面で一番期待できるのがタンパク質です。肉や魚に劣らず、卵からも質の高いタンパク質が摂れます。次にビタミン、ミネラルの面で言うと、ビタミンA、ビタミンB2が比較的多く含まれているので、1日に卵1~2個食べることで1日に必要なビタミンのベースとなる分が摂れます。特にビタミンB2は口内炎や吹き出物の予防にもなりますし、鉄も補えるので貧血対策にもなります」

安くて簡単に栄養補給ができる卵ですが、その一方でコレステロール含有量が高く、悪者にされているイメージも……。

「確かにコレステロール含有量は多いですが、コレステロールは人間の細胞など作る働きがあり、摂らなくてはいけない成分。特に脳の細胞を作るのに必要なんですよ。そして同じく卵に含まれるコリンというアミノ酸の一種も脳神経伝達物質になります。つまり卵を食べることで、アルツハイマー予防にもつながるんです。それに最近の研究結果で食品で摂取するコレステロール量と血中コレステロール量は比例しないということが明らかになったので、そこもポイントですね。」

小さな卵で、健康維持に始まり、肌荒れ予防から貧血対策、そしてアルツハイマー予防までできてしまうとは! それでは早速レシピの紹介にうつりましょう。今回は主食であるパンとごはん、それぞれに合う卵料理を作っていただきました。

忙しい朝にピッタリ!手軽に食べられるベーコンエッグトースト

材料:卵1~2個、パン1斤、ベーコン2枚、玉ねぎ1/4個、バター適量、オリーブオイル適量、塩こしょう適量

【作り方】
1.パンにバターを塗り、オーブンで焼く

2.フライパンにオリーブオイルを入れ、中火でベーコンを焼く

3.焼けたベーコンをパンにのせる

4.フライパンで玉ねぎをしんなりするまで炒め、塩こしょうをかけた後、パンの上へ

5.卵をスクランブルエッグにして半熟になるまで焼く

6.パンの上にのせ、最後にケチャップで彩りを加える


【完成】ベーコンエッグトースト

トロトロの卵とカリカリのベーコン&パンの組み合わせで食感的にも最高な一品。ベーコンは、卵に不足しがちなビタミンB1を補うのに最適な食材です。パンをもう1枚乗せてサンドウィッチにしてもいいかもしれません。


食欲のない日でもご飯がすすむ!絶品うなたま丼

材料:卵2個、麺つゆ(3倍濃縮タイプ)25ml&水75ml、うなぎのかば焼き1/2枚、小ねぎ3本分、ごはん、山椒適量

【作り方】
1.フライパンにめんつゆを入れ、煮立たせる

2.煮立ったらうなぎ、半分だけ小ねぎを入れる

3.溶いた卵を回し入れる

4.フタをして弱火にし、1、2分卵が半熟状になるまで煮る

5 .ごはんの上にのせ、残りの小ねぎをかける ※お好みで山椒をかけるのも!


【完成】うなたまどん

ベーコン同様、うなぎのかば焼きもビタミンB1を補う食材。使うのはスーパーなどで売っている市販品で構いません。ごはんは白米のほか、玄米や胚芽米でも良いとのこと。小ねぎのシャキシャキ感と山椒のピリっとしたアクセントが、さらに食欲をそそります。


あらゆる食材と組み合わせて無敵の栄養バランス!

“完全栄養食品”として、毎日摂取したほうが良いと言われる卵。ただ、常備しておくにも、特に夏場は保存方法が気になるところです。

「夏に限らず冷蔵庫での保存が望ましいですね。よく誤解されるんですが、卵の賞味期限というのは“生で食べられる”期限のこと。それ以降は加熱して中まで火を通せば大丈夫。ただ卵は火を通しすぎると消化が悪くなります。 胃腸が疲れているなという時は半熟の方が消化はよくなります」

卵にはさまざまな栄養が含まれていることが分かった今回の取材。 最後に、さらに健康な体を目指すために先生が教えてくださったのは、卵で不足しがちなビタミンCと食物繊維を含んだ食材との組み合わせです。

「ビタミンCと食物繊維両方入っていて、夏場にオススメな食材は、モロヘイヤやピーマン、ししとう、オクラ。通年のものだとブロッコリーなんかが合いますね。柑橘類やキウイ、いちごといったフルーツを食後のデザートとして組み合わせるのもオススメです」

いかがだったでしょうか? 栄養満点で、かつ和食、洋食、中華……と味付けによってさまざまに表情を変える無敵の食材「卵」。夏バテ解消&時短のおいしい卵料理で、暑い夏を乗り切りましょう!


取材協力

・牧野直子先生プロフィール
管理栄養士・料理研究家・ダイエットコーディネーター

「より健康になるための食生活や栄養の情報提供」、「家族みんなが楽しめる、身体に優しい、簡単で美味しいレシピの提案」をモットーに、テレビなどのメディア出演、著書の執筆、料理教室や食品メーカーの商品開発など、幅広く活躍中。

(マイナビニュース広告企画:提供 日本養鶏協会)

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