本体内部とインターフェースを確認

続いて、本体内部を見ていこう。マザーボードには、MSIのAMD A78チップセットを搭載した製品が採用されている。拡張スロットは4つとなり、PCI-Express x16を1スロット、PCI-Express x1を3スロット搭載。さらなる性能や機能を求めてグラフィックスカードなどを追加する際にも柔軟な対応が可能だ。メモリスロットは2つで、両方のスロットが埋まっている。

AMD A78チップセットを採用したMicro-ATXマザーボード。CPUクーラーはクーラーマスター製だ

メモリにはDDR3-1600Lの4GBモジュールを2枚、計8GB 搭載している。当面は不足の心配もなさそう

3.5インチHDDが収められたユニットは、2つのネジを取り外すとまとめて取り外し可能だ

リアパネルのI/Oインターフェースについて見ていこう。搭載されている端子は、PS/2ポート、USB 2.0×4、USB 3.0×2、有線ギガビットLAN、ラインイン、ラインアウト、マイクイン、そして映像出力としてDVI-D、D-Subとなる。HDMIやDisplayportを搭載していないため、テレビや高解像度ディスプレイに接続し難い点が少々気になるが、普及率の高いフルHD(1,920×1,080ドット)液晶には十分に対応可能だ。エアフローはCPUファンと電源ファン、ケース背面の12cmファンによって行われ、前面にファンは取り付けられていない。

DVI-D、D-Subに加え、PS/2ポート、USB 2.0×4、USB 3.0×2、有線ギガビットLAN、ラインイン、ラインアウト、マイクインを搭載する

本機の場合、本体に取り付けられたリアケースファンは一基のみ

Windows 10への無料アップグレードも期限間近!

「Lev-M00A-A10-EZ-DBCS」に搭載されているOSはWindows 8.1だ。Windows 10がリリースされてからもうすぐ1年が経過しようとしている中、Windows 8.1のみ選択できるというのは逆に珍しい。しかし、Windows 10への無料アップグレードは2016年7月29日で終了する。本機を購入し、いずれWindows 10を利用するのであれば、アップグレードを急いだほうがいいだろう。

今回は、実際にWindows 10 November Updateへのアップグレードを行ってみよう。Windows 10へアップグレードするためには、特定のWindows Updateを導入する必要がある。該当するファイルがわからない場合は、推奨される更新をすべてインストールすればOKだ。

Windows Updateが完了し、Windows 8.1を再起動すれば、噂のWindows 10のアップグレードの通知画面が表示される。「今すぐアップデート」、「今夜アップデート」のいずれかを選ぶとWindows 10のセットアップファイルのダウンロードとインストールの準備がスタート。

「今すぐ」か「今夜」という究極の選択を迫ってくるWindows 10。アップグレードしないという選択肢が存在しない(実際には存在するがわかりにくい)ことが話題になった

アップグレードを開始すると、Wndows Update画面で準備とセットアップファイルの取得が始まる

全てのファイルが取得されると、アップグレード開始のダイアログが表示。同意すると、ついにアップグレードが始まる

その後は、ファイルのコピーや機能とドライバーのインストールが自動で進む。数回の再起動を終えるとWindows 10の設定画面が表示されるので、カスタマイズを行おう。November Updateなので、もちろん「Cortana」も最初から利用できる。設定が完了すれば、待望のWindows 10デスクトップ画面が表示される。

セットアップ中は数回で再起動され、ファイルのコピー、機能とドライバーのインストールが自動で行われる

機能とドライバーのインストールが終了すると、設定のカスタマイズ画面に移行する

November Updateから日本でも使用できるようになった音声アシスタント「Cortana」

上がWindows 8.1のデスクトップ画面、下がWindows 10のデスクトップ画面。メニュー構成が変わったことも印象深いが、なによりCortanaが存在することのインパクトが強い。