香港といえば、美容やグルメ、おしゃれ雑貨など、女性の好物満載というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか? しかし、香港の魅力にどっぷりとハマり、リピーターとなる男性もたくさんいます。

SCOOBIE DOのドラマー オカモト“MOBY”タクヤさん(以下、MOBYさん)も、香港にドハマリしている男性のひとり。香港好きが高じて、最近ではFMラジオの番組で、香港の最旬情報を紹介するレポーターも務めるほど。果たして、MOBYさんを魅了する香港の魅力とは? ご本人にたっぷりお話をうかがいました。

※タイトルの香港迷(ホンコンマイ)とは、広東語で「香港好き、香港ファン」のこと。

地元人しか訪れない街市は美食の宝庫

大の香港好きというオカモト"MOBY"タクヤ (SCOOBIE DO)

――まずはMOBYさんが香港にハマったきっかけを教えてください。

きっかけは、2006年12月に、いとうせいこうさんから香港旅行に誘っていただいたことです。予備知識なしに同行させていただいたところ、「こんな街があったのか! 」と驚かされたと同時にハマっていました。香港って見事なまでに「街」なんです。

――「街」というと?

基本的に「街」が好きなんです。ライブで日本各地を訪れるんですけど、街を散策したり、その街のおいしいものを食べたりといったことを楽しんでいるんです。それと同様に、香港って食べることも歩くことも、とことん楽しめる「街」ってところにグッときました。初めて香港に行ったときは海外旅行自体10年振りくらいだったんですけど、香港は航空券をうまいこと探せば往復で5万円以内でも行けるので、忙しい割にお金がないバンドマンにとっても「これは楽しそうだぞ! 」って気付いて、その半年後には一人で再訪していましたね。そこから10回以上は訪れて、行くたびにいろんなところを歩きまわって、食い散らかしています(笑)。

――はじめての香港旅行で印象に残っていることは?

MOBYさんがはまった東寶小館(トンボウシウグン)のシャコの素揚げ

せいこうさんに連れていってもらった、北角(North Point)っていうエリアの街市(ガイシ)のフードコートにある「東寶小館(トンボウシウグン)」です。街市っていうのは、香港の各エリアに存在している生鮮食品などの食材が売られている市場のことで、ほとんどの街市にはフードコートのフロアが設けられています。そのとき食べたシャコの素揚げが、「なんだこの食い物は!? 」っていうくらいの衝撃で。香港のシャコって伊勢エビくらい大きくて、それを刻んだニンニクと一緒に素揚げしているだけなんですけど、うまいのなんのって! 地元の人しか来ないような店で、こんなにおいしいものが食べられるのか、って驚きました。せいこうさんもその店は気に入っているらしく、旅行のたびに訪れているって言っていましたね。

ちなみにその店では、ビールを飲むのにコップじゃなくて茶碗を使うんですけど、何度も通っていたら、こないだ遂に店の人がその茶碗をくれたんですよ(笑)。いつも飲んでいるビールも、茶碗で飲むとまた違った味に思えて、そういうパーツパーツで現地の気分を楽しめるってのも醍醐味ですよね。

――お店の人に覚えられているんですか?

そうなんです。香港をはじめ、アジア圏の人ってぶっきらぼうなイメージもあるけど、一回打ち解けたらとことん親切にしてくれるとこも、いいなあって。店の人だけじゃなくて、たまたま店内で知り合った香港人と一緒に飯食ったりとかね(笑)。

店の人にもらった茶碗。ベテラン店員Sin Honさんとは10年来の仲とのこと

リピートと初来店との両方を楽しむのがオツ

――気に入った店には足繁く通うほうですか?

リピートするのも、初めての店にチャレンジするのも好きですね。香港っておいしい店が星の数ほどあるから、よさそうな店を事前に調べておくのと、行き当たりばったりと、どちらも楽しむようにしています。それと、おひとりさまでも楽しめる店が多いし、一個あたりのサイズも大きくないから、何軒か食べ歩くのも楽しいんですよ。一軒目で丼的なご飯に肉が乗ったのを食べて、次の店でワンタンメンとか、そういう気ままな食べ歩きもいいですね。

――オススメの店はありますか?

MOBYさんおすすめの科記咖啡餐廳(フォキーカーフェチャンテン)のフレンチトースト

日本でいうファミレスに近い形態の「茶餐廳(チャーチャンテン)」っていう飲食店が、そこら中にあるんですけど、それをはしごすることもあります。茶餐廳だと、ワンチャイにある「金鳳茶餐廳(カムフンチャーチャンテン)」あたりが有名なんですけど、こないだ初めて行った上環の「科記咖啡餐廳(フォキーカーフェチャンテン)」も良かったですね。香港って、ピーナッツバターを挟んだフレンチトーストが主流なんですけど、ここのはピーナッツバターを使わずにあっさり仕上げてて。

それから、茶餐廳の草分けといわれるセントラルの「蘭芳園(ランフォンユン)」なんかもオススメ。ここは料理の平均点が高いから、何を頼んでもハズレはないはず。映画『恋する惑星』の舞台として知られるヒルサイドエスカレーターの近くのエリアにあるので、散策を楽しみながら訪れるのもいいんじゃないでしょうか。

――お店に行く道々の景色を楽しむのもステキですね。

香港ってエリアごとにまったく表情が違っていて、西洋文化と東洋文化が入り混じったスクランブル交差点みたいなところもあれば、SOHO(ソーホー)というアーティストのアトリエやギャラリー、レストランが集まる香港の流行発信エリアみたいなところがあったり、雑多な感じがいいんですよ。いろんな雰囲気を味わえてお得な感じがするじゃないですか。

そんな中でも、最近の僕のお気に入りは、九龍(カオルーン)シティといって、かつて九龍城(カオルーン城)が存在したあたりで食べるタイ料理。このエリアには、タイなど東南アジアからの移民が多かったので東南アジア料理店が多く、現地さながらの味を楽しめるんですよ。僕はタイには行ったことがないですけど、「これは間違いなく現地と同じ味だろう」っていうか、日本で食べるものとは別格の伸びしろを感じることができるというか(笑)。

香港で楽しめるタイ料理 (左)トムヤンクン (右)ヤムウンセン

――香港でタイ料理ですか?

香港という街は、中国料理はもちろんのこと、タイ料理だけじゃなく、インド料理、ベトナム料理なども楽しめます。香港って人種のるつぼなので、食べ物はもちろん、文化も多様に楽しめるのがおもしろい。香港島、そして九龍半島の主要なエリアを回った後にこの九龍シティを訪れたら、すっかり香港にハマっている自分に気がつくことでしょう(笑)。

男性でも香港の魅力に大満足!?

香港の話に熱が入るMOBYさん

――男性ならではの香港の楽しみ方ってありますか?

男性の楽しみ方というと夜とかのバーとかかもしれませんが、僕は朝早い時間から活発に動いているんで、大抵、夕飯食べながらビールを飲んでいるうちに潰れちゃうんで、バーとかにはあまり詳しくないんです(笑)。

朝食に関して言えば、男性ならではという点で、地元のおじさんたちしか行かないような飲茶に行くのがオススメです。例えば、セントラルにある「蓮香樓(リンヒョンラウ)」なんか特にチャレンジしがいがありますよ。ここに行ければ香港LOVERの仲間入りと言っても過言ではないでしょう。お店に行くと、客はみんな飲茶をつまみながら新聞を読んでいて自分の世界に入っているし、店員も案内してくれないから、注文するのが難しいんです。でも、テーブルについていると、荷台にセイロを載せたおばちゃんたちが押し売りしてくるんで、身を任せるってのもあり (笑)。もちろん、押し売りっていっても大概どれもうまいので安心です。ここでうまいこと注文して食事できたら、俺ちょっとワンステップビヨンド、みたいな気分になれますから(笑)。

MOBYさんオススメの蓮香樓(リンヒョンラウ)

あと、食べたものがおいしかったら、ぜひ会計のときに「好味(ホウ・メイ=おいしいですね)」 って言ってみてください。キョトンとされるかもしれないけど、それはそれで良い思い出になるんじゃないかな。

――食べ物以外にも何かオススメはありますか?

乗り物好きなら、香港は公共交通機関がすごく発達しているので、移動そのものも楽しめると思います。地下鉄とかタクシーもいいけど、僕は敢えて街の景色を堪能できる路線バスを使う派。ほとんどが二階建てバスで、市内を縦横無尽に走ってますよ。あと、レベルは高いですが、降りたいとこで「降ります」って伝えないと停まってくれないミニバスみたいのもあるんです。

MOBYさんが出場した香港マラソンの様子

スポーツ好きの方であれば、香港マラソン(毎年1月頃開催、申し込みは9月末頃)に申し込むのもいいんじゃないでしょうか。実は僕のマラソンデビューは香港だったんですが、世界中から集まるランナーたちと一緒になって香港のエネルギーを感じられる貴重な機会でした。大会前にも現地で実際に走ってみたりもしたんですが、香港って東京と同じくらい治安がいい街なので、一人で走っても危険な目に遭うことがないのも魅力。安全面から言っても、一人旅の経験が少ない人にも、香港は是非オススメしたい旅行先ですね。

オカモト"MOBY"タクヤ (SCOOBIE DO)

"LIVE CHAMP"の異名を持つロックバンド、SCOOBIE DOのドラマー兼マネージャー。ドラマーとしての活動だけでなくDJ、酒場コラムやラーメンコラムの執筆、クイズ作家、野球と音楽がテーマのラジオ番組MCも担当。2006年にハマった香港には年1ペースで通い渡航歴は10回以上。今年3月にはJ-WAVEの番組にて香港グルメを紹介するレポーターに任命され各界から好評を得た。

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