さまざまな業界の「プロフェッショナル」を育てる実践的な教育で知られる「バンタンデザイン研究所」。2015年10月からは、WebやSNSを利用した効果的なプロモーション手法、商品ブランディングについて学べる「Webプロモーション&ライティング」コースを開設している。

「実践的」といわれるバンタンデザイン研究所の講義だけあり、カシオ計算機とコラボレーションしてデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR3000」を生徒たちに一台ずつ貸与。生徒たちは5カ月かけてEX-ZR3000をプロモーションするという、わかりやすい課題内容に取り組んだ。今回は授業最終日の様子をレポートする。

今回生徒たちがプロモーションしたカシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-ZR3000」。液晶画面が回転するチルト式モニター搭載で、自撮りもしやすいなど、さまざまな機能を搭載

大手メーカー製品を自分の手でプロモーション

Webプロモーション&ライティングコースでは、その名の通り「Webプロモーション」と「ライティング(執筆)」という2種類の授業を実施。メインとなる「Webプロモーション」では、現在世界的に人気のあるブログ型SNS「Tumblr」(タンブラー)を利用して、課題となるEX-ZR3000をプロモーションした。内容は、EX-ZR3000を使用した生徒が交代でブログサイトに記事を投稿するというもの。もちろん各自が投稿した記事は次の授業で評価され、よりWeb上で注目を集めやすいタイトルの付け方や記事構成、写真の選び方などを学ぶ。

ミニブログのTumblrを使ってEX-ZR3000をプロモート。メニュー構成やスペック表など「どこまで商品を紹介するか」も重要な授業内容だ

授業の最終日となる今回は、カシオ計算機の技術者、青木波男氏が参加。各自が投稿した記事を点数化し、最も優秀なプロモーションを行った生徒を発表した。

カシオ計算機 QV戦略部 企画室
青木波男氏

記事は「伝えたい点」「気持ち・楽しさ」「カメラ関連性」「ライティング」「リンク活用」という5つのポイントで採点。

記事で伝えたいことが明確になっているか、記事を読んで共感できるか、テーマを持った内容で「次の記事も読みたい」と思わせられるかといった一般的なコンテンツとしての評価だけでなく、今回は「カメラのプロモーション」を題材にしているため、記事に「カメラを使ってみたい」と思わせる内容を盛り込んでいるかといった点も評価につながった。

Webプロモーションの授業をメインで担当した講師の伊藤学氏によると、実際にプロモーションを行う場合、クライアントなど第三者の目を意識することも重要になる。このため、今回のようにクライアントから直接評価がもらえる授業は非常に貴重な体験なのだとか。最優秀者には、授業終了後もEX-ZR3000を使い続けられるという嬉しい特典も与えられた。

個人採点の前に、肌の色や滑らかさを好みに調整できる「メイクアップモード」について熱弁。さすがはメーカー

青木氏によって作られた採点表。「伝えたい点」「気持ち・楽しさ」「カメラ関連性」などの5つのポイントで各記事を採点