Iometer 1.1.0でも公称値を超える結果

次に、さまざまなアクセスパターンでのディスクパフォーマンスを計測できる「Iometer 1.1.0」を利用して、ランダムアクセス時のIOPSを計測した。結果の単位はIOPS(1秒間あたりのI/O処理数)である。

Samsung SSD 950 PRO 512GBの4KBランダムリード(QD32)の結果は33万1,765IOPS、Samsung SSD 950 PRO 256GBの4KBランダムリード(QD32)は24万9,299IOPSとなった。それぞれ公称値は30万、27万であり、256GBモデルの結果は公称値をやや下回ったものの、512GBモデルの結果は公称値を1割以上も超えている。比較のために用意したSamsung SSD 850 EVO 1TBの4KBランダムリード(QD32)の結果は9万1,232IOPSであり、Samsung SSD 950 PRO 512GBモデルとの比較では約3.6倍もの差が生じた。

Iometer 1.1.0の結果(4KBランダムリード QD32 Thread4)

Samsung SSD 950 PRO 512GB

Samsung SSD 950 PRO 256GB

Samsung SSD 850 EVO 1TB

4KBランダムライト(QD32)の結果も優秀。Samsung SSD 950 PRO 512GBは14万8,719IOPS、Samsung SSD 950 PRO 256GBは12万1,089IOPSとなった。それぞれ公称値は11万、8万5000であり、こちらは両モデルとも公称値を大きく上回っている。Samsung SSD 850 EVO 1TBの4KBランダムライト(QD32)の結果は7万,8660IOPSだ。リードほどの大差はないが、やはり2倍近くSamsung SSD 950 PRO 512GBのほうが性能が高い。

Iometer 1.1.0の結果(4KBランダムライト QD32 Thread4)

Samsung SSD 950 PRO 512GB

Samsung SSD 950 PRO 256GB

Samsung SSD 850 EVO 1TB

なお、以前、Samsung SSD 950 PRO 256GBをレビューした際は、Iometerの4KBランダムライトの値が公称値の半分以下しか出ていなかったが、その理由はテストサイズを設定していなかったためであった。テストサイズを指定しないと、SSDの全領域を使ってテストをするが、SSDでは領域のほとんどが使われている状態だと、書き込み性能が大きく低下する。よって今回は、テストサイズ「5GB」に設定して計測した。こちらが本来の性能に近い結果だと思われる。