ブラックを基調とした落ち着いたデザイン

LB-J321E-SSD2」の最大の特徴を確認したところで、続いて本機のディテールを見ていこう。13.3型ディスプレイを採用した本体は、折り畳み時寸法W326×D231×H23.6mm、重量は約1.4kg。筐体のサイズと重量はモデルチェンジ前とまったく同じだ。天板のカラーはブラックで、素材は樹脂製。ただし表面は光沢を帯びており、また金属のヘアラインを思わせる加工が施されているため、思いのほか高級感がある。背面は梨地風加工が施されており、こちらもブラック。バッテリーは着脱可能な作りを採用している。

液晶パネルの解像度は1600×900ドット。なお同じ筐体を使った上位モデル、JFシリーズではフルHD(1920×1080ドット)、JWシリーズではWQHD(2560×1440ドット)が採用されている。また液晶ディスプレイの上部には100万画素のWebカメラとモノラルマイクを内蔵。ビデオチャットなどにもすぐに対応が可能だ。ACアダプタの出力は19V、40Wと省電力で、そのぶんサイズも小さい。持ち運びを行う際にも、簡単にカバンに入れることができる。

天板は光沢のある樹脂製。ビジネスシーンにもマッチする高級感のあるブラックだ

底面は一枚パネルとなっており、梨地加工加工が施されている。こちらもカラーはブラック。バッテリーは着脱可能だ

上から、電源ケーブル、ACアダプタ、取り外したバッテリー。電源ケーブルのコネクタはメガネタイプの3PINが採用されている

マルチディスプレイにも対応した充実のインターフェース群

インターフェースは本体左右に配置されており、背面はすっきりとしている。右側面にはUSB2.0×2、SD/MMC対応カードリーダー、ギガビットLAN端子、電源端子、ケンジントンロックを搭載。SDカードリーダーは、デジタルカメラなどのデータをすぐに読み出せるだけでなく、データ保存用のストレージとしても活躍するだろう。左側面にはライン/ヘッドフォン端子、マイク端子、USB3.0端子、HDMI端子、VGA端子を備える。HDMI端子とVGA端子を同時に使用し、液晶ディスプレイをあわせて3画面のマルチディスプレイを構築することも可能だ。

本体前面を確認すると、電源ランプやフライトモード、ストレージアクセスが確認できるLEDも装備している。この他無線デバイスとして、IEEE802.11 b/g/n対応の無線LANと、Bluetooth V4.0を搭載。ネットワークやBluetoothデバイスもすぐに利用可能だ。

本体右側面の様子。USB2.0×2、SD/MMCリーダー、ギガビットLAN端子、電源端子、ケンジントンロックを備える

本体左側面には音声入力/出力端子、USB3.0、HDMI端子、VGA端子を装備。さらに本体内部の熱を排気するスリットがある

電源ボタンはキーボード左上に搭載されており、電源投入時には白いLEDが輝く。小さめのタッチパッドはパームレストと同じ素材だが、しっかりと段差が設けられており、指先で位置を把握することができるだろう。またしっかりとしたクリック感のある独立した左右ボタンを備えているため、誤操作の心配も少ない。

キーボードとタッチパッド全景。左上に電源ボタンが配置されており、電源を投入時にはホワイトのLEDが点灯する

タッチパッドはパームレストと同素材ながら、しっかりとした段差がある。クリックボタンは独立しており、確実な操作が行えるだろう

テンキーレスのキーボードは、埃がたまりにくいアイソレーションタイプを採用。打鍵音は少なく、外出先でもキーの音を気にせずに入力が行える。キー配列は一般的だが、キーボード右側のキーの形状が一部特殊な形状となっている点に注意。Enterキーをはじめ、その周囲のキーが大きめになっている。またカーソルキー"上"の右に配置されたShiftキーは、右Shiftキーを多用する人には押しにくく感じるかもしれない。13.3型にテンキーレスとスペースに余裕のあるため全体の押しやすさは上々だが、配列にクセがあるため、素早く入力を行うには若干慣れが必要かもしれない

キーボード左側は標準的な配列で把握しやすい。FnキーもノートPCを普段から利用している人にとっては定番の位置だ

キーボード右側は、一部のキーの大きさが変化している。またShiftキーの位置は、慣れるまでクセを感じることだろう

マニュアル類は極めてシンプル。ファーストステップガイドとサポートマニュアル、保証書の3点のみが同梱される

すでに定評のあるハードウェアを利用し、コストパフォーマンスを重視してシンプルな設計が行われている「LB-J321E-SSD2」。最後のページでは、総合ベンチマークで性能を確認しよう