設計業務において、部品を設計する際1日にどれくらいの時間を“検索”に費やしているのだろうか? ネットで検索している時間、ドキュメントをファイルから探している時間など、検索自体に時間を割かれているのではないか。設計業務において、部品を検索する作業は決して本業ではないが、しかし、探すのに時間がかかるからといって新たに部品を設計していては、他の部署にコスト面でも大きな負担を強いることになってしまう。設計部門にとって便利に使用でき、それ以上のメリットを他の部署にも与えられる管理システムの構築は多くの企業が望んでいる。そこで注目されるのが、優れた検索機能を備えたキャデナス・ウェブ・ツー・キャドの部品情報検索システム「PARTsolutions」だ。

設計者は業務時間の1/4を検索と無駄なモデリングに費やしている

今まで存在しなかった部品を作り上げる――。それこそが設計者の一番の仕事のはずだ。しかし実際には、「設計に必要な標準部品や規格部品、社内で設計した既存部品などを探す」作業や、「使おうと思った部品の3次元CADデータがないために、仕方なく図面を元にモデリングする」といった作業が、頻繁に発生している。

キャデナス米国法人が実施したヒアリング調査レポートによると、設計者が部品の検索に費やしている時間は1日あたり平均1時間弱、そうした部品のモデリングに費やす時間も同じく1時間弱、すなわち1日の労働時間の1/4近くが、こうした作業に費やされている計算になる。

部品検索やモデリングに要する時間は、「1日あたり30分」の回答が最多だが、1~2時間という回答も決して少なくない

確かに、部品メーカーのWebサイトなどから部品を検索する作業は、効率的とはいえない。同じような部品をほかのメーカーも作っている可能性があり、いくつかのメーカーにあたりをつけ、サイトを行き来しながら探していかなければならない。

こういった作業は、設計者の本来の業務とはいえない。必要とする部品を検索で素早く見つけ、モデリング済みの3次元CADデータを入手することができるならば、まったく費やさなくていい時間である。

さらに、苦労して部品を見つけたとしても、利用するには使用に耐えうるかの性能確認やコスト確認など、採用するまでには多くの労力が必要になる。 実際に、必要な部品を自分で設計して評価に回した段階で、同僚から「先日ほぼ同じ品物が評価を終えたところだ」と伝えられたという笑えない話も起こっている。

新規で部品を採用した場合は、以下の表からもわかるように想像以上にコストがかかっている。

1部品あたりいくらのコストが発生?

製造コストが大幅に下がる、性能が大幅に上がるなどといった新規部品の採用にメリットはあるが、探しても見つからないから新規に部品を設計するというのは、リードタイムやコストに大きな影響を与えてしまうのだ。

複数の検索条件の掛け合わせで高い利便性を誇るPARTsolutions

例えば、文書であれば、多くの企業が文書管理システムを導入し、社内外で作成資料を保管でき、キーワードや日付から全文を検索し、目的の文書を迅速に探し出すことができるようになっている。これを、設計者が探し求める部品データについても同様にシステム化して効率化を実現しようとしたのが、部品情報検索システムである。

ところが、文書管理システム上やWeb上でのキーワード検索ならまだしも、「モノ」の検索では、さまざまな工夫が必要となってくる。部品の形状をイメージして「シャフト」「ステー」「カバー」などといった一般的な名称で検索しようとしても、無数の検索結果が現れる。そもそも、実際の製品一つとっても、例えば形状から「リベット」、用途から「ファスナー」といった具合に、人により思い浮かぶ名称が異なることは少なくない。さらに、その名称をキーワードとして登録する段階でも、「ファスナ」と「ファスナー」、大文字と小文字、半角と全角、英語表記と日本語表記、といった“揺れ”が考えられる。こうした違いが混乱を招き、適切な検索結果をさらに得にくくしている。

効率的な部品検索には、もちろん表記の“揺れ”にも対応できるインテリジェントなテキスト検索が必須である。加えて、形状など文字以外の情報での検索も可能でなければならない。その点において、キャデナス・ウェブ・ツー・キャドのPARTsolutionsを例にみると、主要な検索機能に「3次元形状の類似形状検索」「スケッチ検索」「トポロジ検索」「テキスト検索」の4種類が用意され、複数の検索機能を組み合わせて絞り込んでいくことができるようになっている。

同社の動画を参考に、これらの機能を見てみよう。

○3次元形状の類似形状検索

3次元CADモデルから類似形状の部品を検索する機能。設計者にとっては、使い慣れた3次元CADで簡単なモデルを作成するだけで、寸法まで似通った部品を探すことができる。

○スケッチ検索

専用画面からマウスで3面図をスケッチし、それに似た形状の部品を検索する機能。3次元CADソフトを持たない設計部門以外の社員でも、イメージした形状から容易に部品を探すことができる。

○トポロジ検索

例えば穴の数や大きさといった部品の幾何学的な特徴や寸法要素を元にした検索機能。イメージ検索やテキスト検索では結果が膨大な数になってしまう場合も多いが、その結果から絞り込む際に役立つ。

○テキスト検索

テキスト検索では、全文検索はもちろん、搭載するシノニム機能により同意語や類義語にも対応。ユーザー辞書も使うことができ、社内の独自用語なども登録することが可能だ。

設計者だけでなく他の部署を含む全社にとって大きなメリット

キャデナス・ウェブ・ツー・キャドでは、世界各国のユーザーから要望を吸い上げ、PARTsolutionsの機能へと反映しており、この検索機能について「“探す(Search)”から“見つける(Find)”へ」と標榜している。

的確な部品を迅速に見つけることができるようになれば、設計者にとっては1日の1/4を費やしていた検索やモデリングの作業が不要となり、その時間を本来の業務に使うことが可能になる。また、余計な作業に煩わされなくなれば、クリエイティブな発想も浮かびやすくなるだろう。

それだけではない、むしろ設計以外の部署でこそメリットが期待でき、全社的にみれば大きな効果を生み出すのだ。既存品で済むはずの部品を設計者が見つけられず、新規に部品を設計すれば、それに関する評価や調達、在庫管理など、さまざまな部署に新たな業務を発生させるため、設計部門個別の視点からはそうでなくとも、全社的に見ればそのコストは決して無視できない。

キャデナス・ウェブ・ツー・キャド セールスチーム 第1グループ 兼 マーケティングチーム マネージャーの藤田淳氏は、あるユーザーでヒアリングしたケースを、以下のように語っている。

「とある設計部門にお話を伺うと、『リピート品は少ないし、簡単なものが多いから必要な部品は数分でモデリングできる』と言っていたのに対し、生産技術部門は『類似品はそれなりに存在するし、新規部品はCAMのプログラム制作で3日間を要するから、設計部門は多少時間をかけてでも既存部品を探して流用してほしい』と言っていました。設計者にとっては検索するより新規で作った方が短時間で済んでいても、このように、実は知らずに他の部署に負荷をかけているのです」

さらに、この会社の見積り・購買部門では、過去の類似部品を参考に見積や外注先を検討することがある。ただCADソフトを持っていないので、既存部品を探すのに紙の図面から探さねばならず、検索に多大な手間をかけていたという。PARTsolutionsを導入したことで、設計部門は既存部品を容易に見つけることができるようになり、部品の再利用が進み、生産技術部門が助かることになった。そして、見積・購買部門でも、PARTsolutionsの検索機能を利用して部品検索の時間を削減できるようになった。このような全社的な最適化を実現し、部品の標準化をすすめられるのは、複数の検索機能を組み合わせることができるPARTsolutionsならではといえるだろう。

(マイナビニュース広告企画:提供 キャデナス・ウェブ・ツー・キャド)

[PR]提供:キャデナス・ウェブ・ツー・キャド