10月28日から30日まで、幕張メッセでITの専門展「Japan IT Week 秋」が開催された。今回はその中から、「第1回 IoT/M2M展 秋」に出展したニフティのブースを紹介しよう。

「第1回 IoT/M2M展 秋」に出展したニフティのブース

企画からプロトタイプ作成までIoT化を幅広く支援

ニフティのブースで注目を集めていたのが「ニフティIoTデザインセンター」に関する展示だ。これは、さまざまなデバイスとインターネット/クラウドを組み合わせた、IoTサービスの開発・提供を考える企業に対し、ネットワーク技術とシステム開発に精通したニフティの専属エンジニアチーム「ニフティIoTラボ」が支援するというサービス。単なる受注開発と一線を画す特徴としては、「アイデアデザイン」「アプリケーションデザイン」「システムデザイン」「プロトタイプ作成」という4つの範囲をカバーしている点にある。

ニフティ クラウド事業部 モバイル・IoTビジネス部 部長 佐々木 浩一氏

ニフティ クラウド事業部 モバイル・IoTビジネス部 部長の佐々木浩一氏は「ニフティIoTデザインセンターでは、IoT化に向けた企画のアイデア出しからリサーチ、マーケティングや設計/開発/検証、プロトタイプ作成に至るまで、幅広い領域で支援させていただきます。企画段階においては、1000万人のネットワーク会員を有する強みを活かし、アンケート形式での市場調査も可能です」と語る。ユーザーの意見を採り入れたアイデアや企画は、企業にとっても嬉しい限りだろう。

「ニフティIoTデザインセンター」の概要をパネルで紹介

ブース内には「IoT×NIFTY Cloud」の文字も

パーツの組み合わせでさまざまなニーズに対応

開発段階においては、クラウドサービス「ニフティクラウド」上でIoT活用に必要な各種機能を提供する、「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」が大きな役割を担っている。これは、スマートフォン向けバックエンド環境「Mobile backend」、IoTやM2Mに最適化された軽量な通信プロトコル「MQTT(MQ Telemetry Transport)(β)」、アプリ開発環境「C4SA」、各種サーバプラットフォームなどを、パーツとして組み合わせることで、顧客が目指す理想のIoT化を実現するというもの。今後はアナリティクスや可視化用などの各種パーツも増えていくようなので、より多彩な案件への対応が期待できそうだ。 また、富士通グループであるニフティならではの特徴も活きている。たとえば必要に応じて富士通研究所へ新規開発を依頼したり、富士通グループのエンジニアとも連携できるため、今までにない画期的なサービスを生み出せる可能性も高い。 現在の活用事例としては、ペット/幼稚園/温浴施設/工場/ヘルスケア/見守りなどが挙げられており、これだけ見ても幅広いジャンルのサービスに応用できることが分かる。

ロボットを使ったデモンストレーションも実施

展示ブース内では、ニフティIoTデザインセンターのサービスを分かりやすく紹介するためのデモンストレーションも行われていた。 このデモンストレーションは、スマートフォンからニフティクラウド経由でロボットを操作するというもの。パーツとしてはMobile backendとMQTT(β)が用いられており、ロボットの移動や画像撮影、mBaaSへの撮影画像の保存、画像保存時のプッシュ通知、ロボット側で取得した動画のリアルタイムストリーミングなどが行える。ディスプレイにはロボットのステータスが表示されているが、たとえば、温度センサーを組み合わせて遠隔地から室内の温度を監視する、といったことも可能だ。 佐々木氏は「機能的にはシンプルなデモンストレーションですが、実際にニフティIoTデザインセンターでどのようなことができるのか、身近に感じていただけたかと思います」と語った。

クラウド越しにロボットをコントロールするデモンストレーションも実施

「ニフティIoTデザインセンター」に関するデモンストレーションの概要

BtoB/BtoC向けで、相談内容に違いも

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現在までにどのような相談を受けているのか。また、顧客や来場者の要望はどのような傾向なのかを聞いたところ、「BtoB向けとBtoC向けでは大きな差が見られますね。BtoB向けは業務効率化に関する内容が多く、ご要望も概ね決まっています。この場合、具体的な手段などについてのご相談が中心になります。一方でBtoC向けは『なんとなくこんなことがやりたい』といったように、BtoB向けと比べて広い方向性を残している傾向が見られます。こちらは企画やリサーチからのご相談が中心ですね」と佐々木氏は語ってくれた。

また、特に来場者から感じた、IoT化に対する反応としては、「具体的に動き始めるというよりも、まだ情報収集されている段階の企業様が多い、といったイメージでしょうか」と続けた。 なお、ニフティIoTデザインセンターの料金形態としては、提供ソリューションに応じて要件定義や設計の費用、開発に必要なクラウドサービスの利用料などが発生するが、なんと相談は無料で受け付けてくれる。これからIoT化を考えている企業にとっては、非常に心強い存在といえるだろう。

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