エンタープライズ領域で普及の兆しを見せるフラッシュストレージ。フラッシュストレージは企業にどんなインパクトをもたらし、採用にあたってどんな課題があるのか。今回は、フラッシュのプライマリストレージ化の提唱を続けるピュア・ストレージのマーケティング部長 阿部 恵史氏に話を伺い、フラッシュストレージの最新動向を聞いたので、その模様をお届けしよう。

【インタビュー】フラッシュストレージ関連資料

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急速に普及するフラッシュストレージ

ピュア・ストレージ・ジャパン株式会社 マーケティング部長 阿部 恵史氏

オールフラッシュストレージは、近年欧米のユーザー企業間で採用する動きが活発になってきたのをきっかけに、日本でも導入する企業が増えてきた。 フラッシュストレージはこれまで高価で大容量モデルがなかったことなどから、VDIなど特定用途向けやHPCなど高いパフォーマンスが求められる領域のみで用いられることが多かった。 だが、この数年でSSDの低価格化・大容量化も進み、一般的な用途のストレージをフラッシュに置き換える動きが活発化している。この、いわゆるプライマリストレージ市場を独立系の専業ベンダーとしてリードしているのが、ピュア・ストレージ社(Pure Storage)だ。

2009年に米国で設立された同社は、コンシューマ向けcMLC SSDと重複排除、圧縮などの独自技術を組み合わせ、HDDストレージと同等の容量単価を実現したオールフラッシュストレージ製品を実現。欧米でプライマリストレージ市場を席巻し、2015年度は300%を超える売上高成長率を達成した。国内では、2013年に日本法人を設立し、東京エレクトロンデバイスを国内第一次代理店として国内展開を進めているところだ。

阿部氏は、フラッシュストレージ市場の勢いを次のように話す。

「欧米のユーザー企業の間では、もはやHDDかフラッシュかという選択肢についての議論は終わっています。パフォーマンス、容量単価、省電力性、管理性の面で、フラッシュはHDDに劣る部分がありません。書き込みや制限などの信頼性の点でも、エンタープライズ用途に耐える技術が開発され、普及の障害がなくなりました。置き換えるべきかよりも、フラッシュをどう効果的に使うかというフェーズに入っています」

次世代を象徴する3つの取り組み

阿部氏によると、ピュア・ストレージは現在、大きく3つの取り組みに注力している。1つ目は、新製品の開発だ。6月に発表したオールフラッシュストレージアレイの新製品「FlashArray//m」は、3Uサイズで最大400TB、最大30万 IOPS(32K)を実現。プライマリストレージ向けに、HDDのコストパフォーマンスを凌ぐ製品となっている。また、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアについてもいくつかのコンポーネントについて自社設計したことも特徴だ。

2つめは、新しいストレージ所有モデル「Evergreen Storage」の提供だ。既存の多くのストレージベンダーのストレージ所有モデルでは、ユーザー企業は約3~5年ごとに発生する、高価で複雑かつ、本質的にリスクが高く長時間を要するアップグレードサイクルによるストレージのリプレースとデータ移行に対処せざるを得なかった。そこで、ピュア・ストレージでは、アップグレードにより寿命が来たコントローラーやモジュールのみを交換することで、リプレース(ストレージ・システムの買い直し)とそれに伴うデータ移行そのものをなくすことができるようにした。ソフトウェアのアップグレードやモジュールを交換することで10年にわたって使うこともできるという。

同社が現在注力している3つの取り組みについて語る阿部氏

3つめは、クラウドベースの管理システムとエコシステムだ。ストレージ管理プラットフォーム「Pure1」では、IT管理者がブラウザやモバイルデバイスを通じて、ストレージを監視することができる。クラウド上に管理情報を集約することで、顧客、パートナー、ピュア・ストレージの3者によるエコシステムのなかで、プロアクティブなサポートやサービスを提供する。

これら3つの取り組みは、エンタープライズ向けの次世代フラッシュストレージ製品を象徴するものとも言える。先にも触れたように、これまでフラッシュストレージというと、価格が高くハイパフォーマンス向けの製品が多かった。だが、FlashArray//mのように、HDDと比較して実効容量単価が勝るとも劣らないコストパフォーマンスの製品が登場したことで、適用領域が急速に広がっている。また、Evergreen StorageやPure1のような、新しいストレージ所有モデルやクラウドベースの管理手法の登場は、これまでのストレージライフサイクルの常識を大きく変えるものになっている。

前述のとおり、欧米のユーザー企業の間では、もはやHDDかフラッシュかという選択についての議論は終わっている。トレンドに触れ、今後のビジネスにフラッシュを活かすべく、最新の情報は常に押さえておくことをおすすめしたい。

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