「先取り貯蓄」はお金を貯める王道

私はかれこれ20年近く、「家計のやりくり」をテーマとして、"貯め上手さん"の取材をしてきました。「年収が高い=貯蓄残高が多い」というわけではありません。年収が300万円台の人でも、しっかり貯蓄できている人はたくさんいます。

貯蓄は"1日にしては成らず"です。半年に1回、ボーナス時に10万円貯金する人よりも、毎月3万円ずつ貯めている人の方が、年間の総貯蓄額は大きくなるのです。

"貯め上手さん"が、必ずと言っていいほど実行しているのが「先取り貯蓄」。「給料日前に、お金が余っていたら貯金しよう」では、いつまで経っても貯まりません。"貯め上手さん"は給料日とほぼ同時に貯金して、残ったお金でやりくりしています。

「あればあるだけ使ってしまう人」こそ先取り貯蓄向き

「毎月、給料はキレイに使い果たす」「貯蓄したいのは山々だけど、先に貯金して、途中でお金が足りなくなるのが不安」…と思っている人こそ、先取りで貯めるのが向いています。というのは、給料日前にお金が足りないピンチを、たとえギリギリだったとしても乗り切れているからです。

貯蓄を取り崩したり、クレジットカードでキャッシングすることもなく、手持ちのお金が心もとなくなってきたら、自分なりに節約して、赤字を回避することができる人。つまり、「あればあるだけ使ってしまう人=なければないでなんとかなる人」ということです。

そうは言っても、今まで貯蓄できなかったので、先取りで貯蓄することには不安があるでしょう。無理は禁物。無理をして挫折しては、元も子もありません。最初は5,000円からでもいいので、まずは「先取り貯蓄」を始めてみることです。そして、5,000円がクリアできたら、1万円、次に2万円と少しずつ金額を増やしていくのがオススメです。

先取り貯蓄は〈ろうきん〉で自動的に貯める

先取り貯蓄は、あれこれ考える必要がなく、手間のかからない方法で貯めるのがいちばん。「毎月決まった金額」を給与天引きする「財形貯蓄」や、給与が振り込まれる口座から貯蓄専用の別口座に、自動的にお金が入金される「積立式定期預金」で、貯まる仕組みを作りましょう。勤務先の会社に財形貯蓄制度があるなら、利用することがオススメです。

たとえば、労働金庫(ろうきん)で取り扱っている「財形貯蓄(一般・住宅・年金)」や積立式定期預金の「エース預金」もその1つ。なお、「財形貯蓄」は財形制度を導入している会社に勤めている人が利用でき、会社で手続きができます。

「財形貯蓄」が利用できない場合は、「エース預金」がオススメ。「エース預金」は3種類あり、「エンドレス型」は満期日を決めずに貯め続けるもの。お金が必要なときは、積立てを続けながら、お金を(全額または一部)引き出すことができます。

「満期日一括型(確定日型)」は、目標額を決めて、目標日(3年以上)までに貯めるもの。家の購入や海外留学など大きな貯める目標に向けて、確実に貯蓄することができます。

「年金型」は、あらかじめ設定した目標日以降、年金として分割(期間は3年以上20年以内)して、貯めたお金を受け取るもの。この先、減額が懸念されている公的年金の不足分をカバーするのに役立ちます。

いずれにしても、大事なのは「先取り」で「毎月決まった金額」が貯蓄できる「貯まる仕組み」を作ること。1回この仕組みを作ってしまえば、知らないうちに貯まっていきます。

あればあるだけお金を使ってしまう人も、先取りで貯蓄分を確保しているので、手元のお金を全部使い切ったとしても、毎月、確実に貯まっていきます。貯め始めるのは、早い方が断然有利。貯められる期間が長くなるので、より大きな貯蓄を手にすることができます。月3万円ずつ貯めるとして、1年出遅れたら36万円、3年で108万円、5年で180万円も差が出ます。

実は、私がこれまでに取材した多くの"貯め上手さん"も、初めから貯めるのが得意だったわけではありません。大半の人は、貯蓄下手でした。それが、「先取り貯蓄」を始めたことがきっかけで"貯め上手さん"へと変身していったのです。彼らが口を揃えて言うのが、「増えていく通帳の残高を見ると楽しくなる」というセリフ。この楽しさが実感できたら、あなたも"貯め上手さん"の仲間入りです。

~information~

〈ろうきん〉の「財形貯蓄」は、契約件数も、財形残高ともに、財形貯蓄取扱い金融機関の中のシェア第一位!
勤務先に「財形貯蓄」がない場合でも〈ろうきん〉の積立式定期預金「エース預金」で計画的な積立ができます。
「先取り貯蓄」をはじめたい人は、〈ろうきん〉を活用して自然にお金が貯まる仕組みづくりを実践しましょう!詳しくは〈ろうきん〉のホームページをご覧ください。

村越克子

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。

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