数あるボートレースの中でもトップクラスの選手が集う"スペシャルグレード(SG)"。今年で61回目を迎えるSG「ボートレースメモリアル」は、「ボートレースダービー」に続いて2番目に歴史があることで知られる伝統のSGレースであり、今年は8月25日~30日にかけてボートレース蒲郡で開催となる。
このレースの場外発売で舟券を買うため、ボートレースファンが集まる「ポートピア栗橋」(埼玉県久喜市)では、SGボートレースメモリアル準優勝戦日である8月29日にイベントを開催。ボートレースファンとしても知られる漫画家・タレントの蛭子能収氏をゲストに招いて、予想対決や握手会・サイン会など盛りだくさんの企画を実施する予定だ。
蛭子能収氏といえば、大穴狙いの多点買いが通称「蛭子買い」として定着するほどのボートレースファン。そんな蛭子氏のボートレースライフに迫った。
――蛭子さんといえばボートレースですが、競馬や競輪よりもボートレースがお好きなのはなぜでしょう。
俺は長崎に生まれて、海を見て育ったんですよ。だから水のあるところでやっているっていうのが好きなんですね。ボートレース場に行くと、だいたい景色は海か湖でしょう? ボートレース大村なんかに行くと、島に空港があって眺めがいいんですよ。競輪場は町中にあって、ビルが見えますよね。競馬場は山ですかね。俺は海派なんです。
――かなりお忙しいと思いますが、ボートレースには欠かさず行かれていますか?
やらない年はないですよ。絶対に行っていますね。パチンコも好きですが、最近は1年間行かないってこともあります。だけどボートレースは1カ月間行かないってことはまずあり得ませんね。オフの日はボートレース場に行っているから、自分にとってボートレース関係の仕事は休みだと思っているんですよ。仕事でボートレース場に行っても、舟券を買わなかったことは一度もないです。ギャラがなくなることもありますよ(笑)。
――解説されている蛭子さんご自身が舟券を買われているとなると、予想にも熱が入りますよね。
でも俺の舟券は当てにしないほうがいいですよ。なかなか当たらないから。ちゃんとした解説者がくるから、そっちの方が当たるんじゃないですか。
――最近、印象に残っているレースはありますか?
最近って言っても、もう1年くらい前なんですが、昨年のグランプリで一番若かった茅原悠紀選手が、初めてSGを獲得したんですよ。ボートレースはインコースがもっとも有利なのですが、そのとき彼は一番アウトの6コース。誰もが「まずこの人はこないだろう」って思ってたレースなんですね。俺はいつもボックス買いをするんだけど、このレースに関しては1か4しかないなと思っていたんです。
6コースという大外から、しかもグランプリですから選手は緊張するレースなんですよ。普通はハンドルも思うように回せないんです。ところが茅原選手は大外から差したんです。その時点ではまだ1と4が前にいたんですが、さらにグイグイ伸びてきて、直線の途中で並んでそのまま逃げ切ったんです。この戦いぶりはすごいなと。ハンドルさばきが他の選手と違うなと思いましたね。たしか配当が5万円くらいつきましたよ。大穴でしたね。
――おもしろいレースですね。蛭子さんの興奮が伝わってきました。ちなみに蛭子さんは1日ボートレースをするならば予算はどのくらいですか? 芸能人だとありったけ持っていくという方もいるようですが。
俺はぜんぜんそんなんじゃないですよ(笑)。自分の中では10万円ですね。レースによってはもう5万追加しようかなってこともありますけど……。8割は負けるって思ってますからね。
――8割ですか!? それは大穴狙いだからですか?
そうですね。だいたい穴目に賭けてます。最近は本命も買わなきゃなって思ってるんですけど、でもそれも儲からないんですよ。当たっても配当が安いから。大穴で当てると大きいですからね。それもボートレースの魅力ですね。
初心者はここを選べ!
――レースのどういったところをご覧になって選ばれますか?
スタート展示というリハーサルがあるので、まずはそれを見ますね。スタートのタイミングなんかがわかるので、目安になります。スタートがよかったら「これは穴の可能性があるぞ」とかね。それから、スタート展示の後、選手が真剣にコースを2周走るんですよ。そのタイムが発表されるので、これも参考にします。あとは各選手の勝率ですね。ボートレースにはA級とB級のランクがあり、A1・A2・B1・B2の4階級の選手が混在して走ります。そうすると、どうしてもA1の選手が強いんですよね。これらすべてが関わってくるから予想は難しいんですけどね。
――ボートレース初心者がレースを楽しむにはどうすれば?
まずはコースに行って出走表を見ることですよね。ボートレースはインコースの1番が有利なんです。勝率は平均して3~5割くらいあるんじゃないですか。ただ、たとえばインコースがB1で、3コースがA1とかだと、これは微妙なんですね。たぶん、本命は3コースのA1になるんじゃないですか。でもインコースの強さは侮れないので、俺なんかはB1の方を買うかもしれないです。とりあえず、インコースとA1が有利、その情報をおさえておけば楽しめると思いますよ。
――ところで蛭子さんといえば大穴狙いの多点買い「蛭子買い」ですが……。
ひょっとして、それがダメなのかも(笑)。
――ええっ(笑)!?
当たっても儲からないんですよ。手堅く買った方がいいのかもしれませんけど、プライドがあるのかな。ボートレースを知ってるんだぞっていう(笑)。まぁでも大穴を狙うのはやっぱり楽しいんですよ。たとえばこの出走表だと……。
――あ、持ち歩いていらっしゃるんですね。
何をどう買ったかと、どれだけ勝ったか負けたかを書いているんですけど、ほら、ここを見ると8万円プラスになっているんですよ。これがあるからやめられないんですよね。
――8万円とはすごいですね。
無難にいくなら有利なインコースの1から流して買っていくのがいいと思うんですけどね。最低2,000円で買えるから、配当が2,000円つけばとりあえずプラスになります。
――ちなみに、8月25日「SG ボートレースメモリアル」初日のドリーム戦はどのように予想されますか? 1から瓜生選手、山崎選手、白井選手、池田選手、松井選手、森高選手となりますが。
1の瓜生選手かなぁ。でも山崎選手も強いですよ。地元に近いからね。今の感覚だと山崎選手。今すごくノッている選手だし、瓜生選手は最近あまり活躍してないから。2-1-4か、2-1-6かな。この2点買いですね。俺ならそう買います。
――地元に近いことも買う理由になるんですね。
なりますね。やっぱりね。
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の裏側
――地元といえば、蛭子さんは「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系列)にご出演されていますよね。撮影の合間にボートレースに行かれたりは?
いやー……行けないですね。太川さんが行かないしね。自分ひとりなら行くと思いますよ。
――現在、大ヒットしている番組ですが、どんなところが楽しいですか?
楽しいことはあまりないですね。
――そ、そうですか……。
仕事だしね、4日間拘束されますから、早く終わらんかなって思っています。バスがうまくつながって早く到着したら終わりになるから、バスが来たらうれしいですね。
――辛かった出来事はありますか?
最初の頃は辛かったですよ。福島の手前で山道を何キロも歩いたときは本当に辛かったです。今は慣れてきて、10kmくらいなら(歩いても)大丈夫かな。ボートレースでも、昔は旅打ちっていって、仲間と蒲郡行ったり福井の三国に行ったりしてましたけどね、今は近くのボートレース場で買えるからいいやってなりましたね。三国といえば、自殺の名所の東尋坊がありますよね。
――話を変えましょう! 今回、蛭子さんはポートピア栗橋のイベントにゲストで出演されますが、ポートピア栗橋についてはいかがですか?
ポートピア栗橋はね、ご飯がおいしいんですよ。仕事でいくと弁当を頼んでくれるんだけど、食堂のしょうが焼き定食の方がおいしいんですよ。だから俺、栗橋では弁当じゃなくて、レストランでご馳走してもらった方がいいんですけどって言っちゃいますね。
――でもそれは重要な要素ですね。
ポートピア栗橋には、いろんなレース場の舟券を売っているから、ボートレースびわことボートレース桐生の舟券を買うといいですよ。
――お好きなボートレース場なんですか?
琵琶湖と桐生は穴が出やすいんですよ。だから必ずこの二つは買いますね。買うときは「1-2-5-6」のボックスと「2-3-5」「2-4-5」のボックスに決めています。
――最後に、今後のボートレースに期待することを教えてください。
今は1日に12レースだけど、20レースくらいやってもいいんじゃないですかね。ナイター設備があるところは、朝10時から夜21時くらいまでできますしね。
8月29日、ボートレースメモリアルの開催を記念して、ポートピア栗橋でイベントが開催される。蛭子能収氏と元ボートレーサーによる予想対決をはじめ、握手会やサイン会、豪華景品が当たるガラポン抽選会などお楽しみ要素満載だ。ボートレースが初めての人でも、今回のインタビューを参考にすれば間違いなく楽しめるはず。"スペシャルグレード"な一日をポートピア栗橋で過ごしてみては。
撮影:石井健
(マイナビニュース広告企画:提供 ボートピア栗橋)
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