データ連携ツール「DataSpider Servista」で知られるアプレッソ。毎年、最新事例を紹介することで好評を博している同社の「データ活用セミナー」が、いよいよ7月22日に開催される。IoTやビッグデータの高まりで、データ活用のあり方が大きく変化している近年、果たして今回はどのような内容のセミナーになるのか。同社 事業推進本部 マーケティング企画部 部長の永田雅也氏に、最近のデータ活用の事情や背景、同社の取り組み、セミナーの見どころを伺った。

データとビジネスがつながり出した!

爆発的に増え続けるデータが企業の経営や日々の業務に大きなインパクトをもたらしはじめている。IoTやビッグデータといった言葉で表される様々なデータを活用し、これまでにない効率化の方法やまったく新しいビジネスを創出する企業が次々と出現している。

代表的な事例としてよく挙げられるのが小松製作所のKOMTRAXだろう。2001年に建設機械の盗難防止のためにとりつけたセンサーは、いまでは、建設機械の稼働管理や故障予兆に利用されている。このセンサーデータは顧客に無償で提供され、さらなる活用が図られている。まさにデータを活用することが、新しいビジネス価値の創出につながっているのだ。

興味深いことに、これは特殊な成功事例ではなくなっており、ここ数年データ活用で成功を収める企業が急増していると永田氏は説明する。

株式会社アプレッソ 事業推進本部 マーケティング企画部 部長 永田 雅也氏

「当社のケースを見ても、データ活用を効率的に進めたり、新しいサービスを始めたりするお客さまが増えています。これまでと大きく変わったのは、販売データや顧客データといったすでに企業内に存在しているデータだけを対象にするのではなく、社外の様々なデータを組み合わせて分析しようする動きが進んでいることです」

永田氏によると、こうした「複数のデータソースの組み合わせによるビジネス価値創造」は、今後もますます増えていくという。データとビジネスが密接につながり出し、データ活用を抜きにしたビジネスは成り立たない状況になりつつあるのだ。

複数のデータソースをクラウドとオンプレミスをまたがって連携

そうした中、今回のデータ活用セミナーにおけるテーマの1つになっているのが、IoTやビッグデータ時代におけるデータ活用の在り方だ。特に、複数箇所に分散して存在する様々なデータをどうつなげていくかに関心が集まっている。アプレッソのユーザー企業の間でも、そのための取り組みが積極的に進められている。

たとえば、インテリア・雑貨店「Francfranc」を展開するバルスは、クラウドサービス「kintone」で発注残管理システムを作り、それをDataSpider Servistaを使って、社内のMDシステムや基幹システムと連携させている。クラウドとオンプレミスに分散するデータをうまく活用することで、開発コストと期間を大幅に短縮し、ビジネスの変化に即座に対応できるようにしたのだ。

また、ハンコヤドットコムの親会社であるAmidA(アミダ)でも、クラウド上の商品管理や受発注、出荷管理などのシステム(kintoneを利用)を、DataSpider Servistaを使って、クラウド上にあるECサイトのショッピングカート、モール、帳票システム、DWH、BIなどと連携させた。クラウドの様々なサービスを"データハブ"を使って連携させ、自動化し、顧客サービスの向上に集中している。

「複数のデータソースをクラウドとオンプレミスをまたがって連携させる事例が増えています。連携するデータソースとしては、法人企業統計、気象データ、金融取引データ、自治体のオープンデータ、データプロバイダーが提供する顧客行動のデータなど様々です。複数の公開データを使ったデータ活用は、いま本格的な普及期に入ろうとしています」(永田氏)

課題は「データ連携のための基盤づくり」

もっとも、こうしたデータ活用の潮流の中でも課題はある。永田氏によると、データ活用の取り組みでネックになりやすいのが「連携のための基盤づくり」に対する認識だという。

データソース、可視化ツール、データ活用に対する考えやアプローチは重要なものだが、それに注目するあまり、それらを根底で支える基盤の部分が見過ごされがちになるという。

「データ活用を実現させるためのプロセスは、大きく、”あつめる”、”ためる”、”つかう”という3つにわかれます。それらを効率よく、適切に行うためには、データ連携のための基盤が必要です。基盤づくりを前提とした取り組みを進めることが成功のカギとなります」(永田氏)

では、どのようにデータ連携、データ活用のための基盤を作っていけばいいのか。また、それをビジネスに生かすにはどうすればいいのか。

そうした声にこたえるべく、永田氏もセミナーに登壇する。講演では、「クラウド/ビッグデータ時代の企業情報システム『データ活用基盤』の在り方」をテーマに、IoT時代を見据えた企業システムのデータ活用基盤の構築と課題、その解決策を紹介する予定だ。

ユーザー、ベンダー、専門家が集結! かつてない豪華さで贈るセミナー

ユーザー講演としては、Francfranc:バルスの忽那一賢氏、ハンコヤドットコム:AmidA 経営戦略室 室長 兼 マーケティング事業部 副部長の大田基樹氏が登壇。それぞれ自社のデータ活用事例を紹介する。

ベンダー講演としては、BIソフト「Dr.Sum EA」を展開するウイングアーク1stと、機械学習やディープラーニングのソリューションを展開するPreferred Infrastructure (PFI)が登壇。いずれも、ビッグデータ分析に関する先進性、実績の点において、日本を代表するリーディングカンパニーと言っていいだろう。

また、基調講演には、ECサイト上でのリアル在庫の表示をはじめ、会員IDのネットとリアルでの統合、顧客の購買データ分析、アプリ開発など、各種オムニチャネル施策を推進してきた、良品計画 Web事業部部長の奥谷孝司氏が登壇。同社の事例とデータ活用の勘所を披露する。

さらに、識者としては、『統計学が最強の学問である』の著者で、データビークル取締役の西内啓氏が登壇。統計学、ビッグデータ分析、データサイエンスなどに対する考え方を紹介する。

このように、今回の「アプレッソ データ活用セミナー」は、日本を代表するユーザー、ベンダー、識者が集結し、かつてない"豪華さ"でお届けする内容となっている。IoT、ビッグデータ時代をむかえるにあたって、これまで見逃されてきた情報を活用し、新たな価値を生み出すには、何が必要なのか。データ活用をテーマに、「経営」「業務」「IT」の視点から、最新の事例、動向などを踏まえた課題と、その解決策が紹介される。ぜひ足を運んでみてほしい。

(マイナビニュース広告企画:提供 アプレッソ)

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