バックアップ・リストアは、「時間がかかって労働集約的だから、できれば担当したくない」と思われがちなIT管理業務である。しかし、それは実は最新のテクノロジーを遠ざけているための誤解だ。今や、サーバに負荷をかけることなく、かつ確実にバックアップを取得することは可能だ。しかも、それはリストアも含め、極めて短時間で終わらせることができる。本稿では、担当者が抱きがちな作業の4大苦痛とそれぞれの解決策を見ていく。  

バックアップ運用担当者が作業に前向きになれない4大理由

「バックアップ運用は頭痛のタネ」、そう考えるIT管理者は多い。たいていの場合、それは以下の4点に整理できる。

1.バックアップ作業が苦痛
2.リストア作業が苦痛
3.バックアップ状況の把握が苦痛
4.コストをかけずに高度なデータ保護を迫られるのが苦痛

従来のバックアップ運用の“伝統”からすると、これらの業務にマイナスイメージを抱くのは仕方のないことかもしれない。「しかし、バックアップテクノロジーの進化を享受すれば、こうした苦痛からは意外に簡単に逃れられる」ストレージクラフト テクノロジー ジェネラル マネージャー 岡出明紀氏はそう語る。では、具体的にどうすれば四大苦痛を脱却することができるのだろうか。  

その1  バックアップ作業が苦痛 - 日常的に襲ってくる負担

ストレージクラフト テクノロジー
ジェネラル マネージャー 岡出明紀氏

バックアップ作業が苦痛だと思う最大の理由は、ある思い込みに起因する。それは、サーバ負荷の回避とデータ整合性担保のため、それがサーバ停止後にしか行えない仕事であるというものだ。サーバを停止できる時間というと平日の深夜か休日になる。ある意味、人間的でないといえるこの時間帯に、時間のかかるバックアップに付き合うのは誰だって嫌だ。しかし、StorageCraft ShadowProtectであれば、業務時間中にオンラインバックアップが可能になる。しかも、サーバ稼働時に時間をかけることなく、かつ安全にバックアップが取得できるのだ。これによって、バックアップ運用担当者の労働負荷を劇的に低減できる。

なぜ、そんなことが可能なのか。ShadowProtectは増分バックアップ手法を特長としているからである。最初はストレージの全量をバックアップするが、その後はデータ変更のあったセクターだけをバックアップ対象とする。そのため、所要時間は数秒から数分単位と驚くほどに短縮可能だ。もちろん、実際の時間はバックアップ頻度とデータ変更量によって変動するが、それでも完全バックアップや差分バックアップを繰り返すのに比べると雲泥の差だ。

データ整合性の担保という観点でも工夫がある、と岡出氏は語る。

「この領域でよく適用されるテクノロジーに、マイクロソフト標準のVSS(Volume Shadow Copy Service)プロバイダがあります。メモリ上にあるデータをディスクにフラッシュし、整合性のあるスナップショットを作成すると同時に、サービスの継続も可能にするものです。ShadowProtect 5では、このテクノロジーを増分バックアップに最適化した形で強化し、独自のVSSプロバイダとして採用しました。そのため、システムを稼働したままでも非常に高速で整合性の高いバックアップが実現できます」

加えて、バックアップスケジュールの自動化も可能であるため、運用担当者は、事実上、バックアップ作業を意識の上から放念してもいいというわけだ。

その2 リストア作業が苦痛 - 緊急時にも関わらず多大な手間

リストアというのは、望まない事態が現実になったときの仕事である。実際に直面してみると、非常に労働集約的な作業であることに気づかされる。従来、バックアップ対象とされていたのはたいていデータだけだ。迅速にハードウェアを調達できたとしても、まずOSをインストールして、アップデートを適用して、アプリケーションをインストールして、その詳細設定を行って…という手順を踏まねばならず、かなり時間がかかるのだ。しかし、ShadowProtect 5はこのリストア作業時間を大きく短縮する解決策を複数有している。

まずは、ベアメタルリストアが可能であることだ。データのみならずOS、アプリケーションまでシステムまるごとイメージバックアップできるため、リストアの際もそのまま戻せて手間をかけなくてもいい。しかも、デバイスドライバの自動調整を行うHIR(Hardware Independent Restore)機能を標準装備しており、元のマシンと異なるハードウェアや仮想環境であっても支障なく戻すことができる。米国のシステムインテグレータであるCPIソリューションズでは、今まで異機種へのリストアに失敗する確率は2割程度発生していたが、ShadowProtect 5を標準採用してからは99.9%までリストア成功率を向上することに成功したという。

さらに、仮想環境を上手に活用することででも、リストア時間を大幅に短縮できる。方法は、VirtualBoot(ShadowProtect 標準機能)を利用、HSR(HeadStart Restore、オプションライセンスが必要)を利用、と2つある。

前者は、保存してあるバックアップイメージファイルをそのまま仮想マシンに仕立てて起動させるというもの。ハイパーバイザにはWindows上で動作するOracle VM VirtualBox(無償)を使用する。ブート所要時間はほんの数分ですむので、ただちに業務を再開させる必要がある場合に役に立つ。

「ただし、使用しているのはバックアップイメージファイルなので、永続的な利用には適しません。これはあくまで“縮退運転”です」(岡出氏)。

後者は、増分バックアップイメージをあらかじめスタンバイ仮想マシンの仮想ディスクに復元しておくというもの。事前の準備は必要だが、いざというときも、わずかな最終調整のみでフェールオーバーを完了、本番稼働へ移行可能だ。  

その3 バックアップ状況の把握が苦痛 - 数が増えると困難さが急増

バックアップが無事にとれたかどうか確認を取るというのも、運用担当者の義務的作業の一つだった。所有するサーバ台数が多ければ、ひととおり見てまわるだけでも結構な時間を要する。他の業務をたくさん抱えていたりすると、罪の意識を感じながらもつい後に回したくなる。しかし、一元的に全容を把握できるのであれば事情は異なる。ShadowProtect 5はもちろん、この課題についても対応している。ShadowControl CMDという統合管理ツールがあり、これがバックアップ履歴やサーバのCPU負荷、メモリ消費などの諸情報をサーバに負荷をかけることなく取得。VMware vCenter Serverやマイクロソフト System Centerとも連携でき、物理環境から仮想環境、またその混在環境まで、1つのコンソールで瞬時に把握することが可能になる。

図1 タイムラインでジョブの状況を一覧できる「ShadowControl CMD」。同社Webサイトで無償配布されているツールだ。サーバ台数が増えても、一元的に把握できるのは大きな魅力となる

その4 コストをかけずに高度なデータ保護を求められるのが苦痛 - 極めて重要な業務であるにも関わらず

東日本大震災以後、多くの組織にとってBCPの実現は喫緊の課題となった。ただし、そのために多大な予算が計上されるわけではない。現在の運用を大きく変更することなく、またコストをできるだけ抑えて実現するよう求められるのが運用現場の現実だ。ここでも、ストレージクラフト テクノロジーは解決策を用意している。その中核となるのが、ハイパフォーマンス転送ツールのStorageCraft ShadowStreamだ。

ShadowProtectでローカルストレージにバックアップイメージを作成したのち、このツールでリモートストレージにデータを転送することができる。インターネット回線を介した転送に備えて独自プロトコルを有しており、FTP転送よりはるかに早く送信することが可能だ。ここに前述のHSR を加えれば、プライベートクラウドのようなオフサイトにスタンバイ環境を作成することも容易に実現できる(図2)。ここまで構築して、ソフトウェアのライセンス料だけなら約20万円。この価格でバックアップ運用のレベルを上げられるのだから、稟議を上げるにも気が軽いというものだ。

図2 安価にBCPソリューションの実現が可能

システムと精神衛生改善のために一刻も早く苦痛から逃れよう

バックアップ運用現場の課題とShadowProtect対応策をまとめると、以下のようになる。

図3 ShadowProtect がバックアップ運用の4大苦痛を解決

苦痛な作業を苦痛と感じながら続けていると、いつか取り返しのつかないトラブルを引き起こすとも限らない。最新のテクノロジーを適用することで、バックアップ運用スタイルも、運用担当者の精神衛生も、劇的に改善できることをぜひ知っておいていただきたい。

提供企業: ストレージクラフト テクノロジー

家庭向けから中小企業、大企業向けと世界各国でバックアップ&リストアソリューションを展開するストレージクラフト テクノロジー。高速性、確実性を追求しながら、大切なデータの運用をサポートする。お馴染みShadowProtectのLinux版「StorageCraft ShadowProtect SPX 」も登場!!

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