ワイモバイルが今話題の音声通話対応のSIMカードを販売しているのをご存知だろうか? 同社がスマートフォン向けに提供する「スマホプラン S/M/L」を、SIMフリー端末やSIMロックを解除した他社スマートフォンで利用できるというもので、手持ちの端末を格安な料金で運用することができる。
料金プランは、月額基本使用料が2,980円の「スマホプランS」(データ容量1GB)、3,980円の「スマホプランM」(3GB)、5,980円の「スマホプランL」(7GB)。基本使用料の中に「国内通話定額」「Web接続料」「パケット定額料」がすべて含まれており、1回10分以内の通話が月300回まで利用できる点が特徴だ。
本稿では、実際にワイモバイルのSIMカードを各種端末で試し、どの機能・サービスが利用できるかを検証しつつ、使い勝手を確認していきたい。今回は、NTTドコモから販売されたSamsung製Androidスマートフォン「GALAXY Note Edge SC-01G」にワイモバイルのSIMカードを装着して試した。
「GALAXY Note Edge」でワイモバイルの音声SIMを試す!
GALAXY Note Edgeは、Samsung製のAndroidスマートフォン。画面サイズは約5.6インチで、OSはAndroid 4.4(KitKat)を採用。端末右側に搭載され、アプリアイコンや通知などを表示できる曲面有機ELディスプレイ「エッジスクリーン」が同端末の特徴となっている。 なお、ドコモから販売されたAndroidスマートフォンでワイモバイルのSIMカードを利用するには、SIMロック解除が必要になる。SIMロック解除はドコモショップで行うことができ、手数料は3,000円。SIMロックを解除し、他社のSIMカードを利用した場合のトラブルは自己責任となるので留意しておこう。
ワイモバイルのSIMを利用するための設定手順
それでは早速、ワイモバイルのSIMカードを利用するための設定手順などを見ていこう。GALAXY Note Edgeで利用できるSIMカードの種類はmicroSIMとなり、背面のカバーを取り外し、バッテリーパックを一旦取り出すことで装着可能だ。
SIMカードの装着後、端末を起動してしばらく経つと、自動的にワイモバイルの電波を捕捉し、SMSが送られてくるので、SMSのメッセージに従って端末を再起動しよう。この時点で音声通話やSMSは、すでに利用可能だが、LTE/3Gのデータ通信を利用するには、APNの設定が必要だ。
APNの設定については、MVNOサービスを利用する場合と同様だが、Androidの設定画面を表示して設定を行う。[接続]項目の[その他ネットワーク]から[モバイルネットワーク]→[APN]と進んで、画面右上の[+]ボタンボタンをタップして、新規APNを作成しよう。
ワイモバイルのAPN情報は、同社のWebサイトでも確認できる。任意の名前を入力した上で、"APN"に「plus.acs.jp」、"ユーザー名"および"パスワード"に「ym」を入力し、画面右上のメニューから設定を保存する。
APN画面に戻り、作成したワイモバイルのAPNを選択すれば設定は完了だ。すると画面上部のステータスバーでは、アンテナの左側に"LTE"または"3G"などと表示され、データ通信が可能になったことを確認できる。
通話/データ通信ともに利用可能。AXGP(TD-LTE)にも対応
ここからは、ワイモバイルのSIMカードを装着したGALAXY Note Edgeで利用できた機能について紹介していきたい。
ワイモバイルのSIMカードでの各種機能の利用可否
■機種名:GALAXY Note Edge SC-01G(サムスン製) | ||||||||
SIM | OS | 通話 | SMS | メール | LTE | Web | LINE | Yahoo!アプリ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
microSIM | Android 4.4 |
まず、音声通話は問題なく利用でき、1回10分以内で月300回まで無料で通話可能なワイモバイルのメリットを活かせることを確認できた。また、SMSも利用可能だった。
また、データ通信では、ステータスバーの"LTE"表示により、LTEで通信していることを確認できた。なお、Androidの設定画面から利用可能なネットワークを検索し、詳細を確認してみたところ、ソフトバンクの3G、ソフトバンクの2.1GHz帯LTE、旧イー・モバイルの1.7GHz帯LTEに加え、ソフトバンクが「SoftBank 4G」として提供し、TD-LTEと互換性があるAXGPネットワークも利用可能であることが確認できた。
そのため、ワイモバイルのSIMを装着したGALAXY Note Edgeでは、全国のかなり広いエリアでワイモバイルおよびソフトバンクのLTE/4Gを利用できると言えるだろう。
このほか、Webブラウザを使ったWebサイトの閲覧、Gmailや「Y!mobileメール」などのメールも利用できたほか、LINEや「Yahoo! JAPAN」などのアプリも問題なく利用可能だった。
なお、ドコモのAndroidスマートフォンでは、SIMロックを解除した場合でも、テザリング時には自動的にspモードのAPNに切り替わるという仕様になっている。そのため、ワイモバイルのSIMカードを装着したGALAXY Note Edgeでは、テザリングは利用できなかった。MVNOサービスのSIMカードでも同様の結果となるが、ドコモのSIMカード以外ではテザリングが利用不可であるという点は留意しておこう。
また、ワイモバイルのSIMカードでは、当然ながら「@docomo.ne.jp」というドコモメールや、「しゃべってコンシェル」などのドコモが提供するサービスは利用できない。ただし、キャリアフリーのサービスである「dビデオ」や「dミュージック」などは、docomo IDを取得すれば、ワイモバイルのSIMカードでも利用可能だ。
最後に、ワイモバイルのSIMカードを装着したGALAXY Note Edgeでスピードテストを実施した。都内にある筆者の事務所にて、「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使用し、計5回の計測を行ったところ、平均通信速度は下り75.72Mbps/上り7.42Mbpsだった。下り速度75Mbps以上というかなりの高速を記録し、快適に通信できることを確認できた。
(マイナビニュース広告企画)
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