データセンターのHDDをSSDにリプレースして得られるメリット

では実際、データセンターにおける典型的なサーバー構成において、HDDとSSDとではどれくらいの差が付くのだろうか。図1はその比較を示したもので、アプリケーション/データベース・サーバーのHDDをSSDにリプレースした場合、システム消費電力は20%減少し、システム処理性能は17倍増加となっている。

(図1)サーバーシステムのストレージをHDDからSSDにリプレースすると、大きな性能向上に加えて、消費電力も削減できる

導入を検討するにあたって、多くのデータセンター事業者にとって障壁となるのが、SSDの価格だ。現在ではかなり安くなったとはいえ、HDDに比べればまだまだ高価なイメージがある。岡田氏は、サムスンのSSDは、こうした既成概念を打ち破るものだとして次のように話す。「840 PROに関しては、コンシューマ向けSSDのようなリーズナブルな価格ながらも、エンタープライズ/サーバーグレードの品質を実現した製品であると自負しています。もちろん、HDDと比べればドライブの価格自体は高いのですが、大幅な電力節減効果と高いワット当たり処理性能によって、TCO(総所有コスト)でHDDを圧倒しています」(岡田氏)

上の岡田氏の言葉を裏づけるのが図2である。サムスンの第4世代SSDで構成されたITインフラが、年間でどれくらいの電力節減およびTCO(総所有コスト)削減効果をもたらすのかの試算だ。数値にあるように、年間で約16万ドル(約1,500万円)ものコスト節減効果が見込める。

(図2)「Green Data Center」の電力節減とTCO節減効果

日本サムスンのグリーンSSDはすでに、さくらインターネットで採用が始まっており、今後同社のSSDを採用・検討するデータセンターが増えていくであろう。岡田氏によれば、電力コストの大幅な節減やIOPS当たりの性能の高さといったメリットに加えて、ラック設置時の床荷重という観点も、SSDが積極的に選ばれる要因の1つになっているという。「特にビルの構内に設置される都市型データセンターの場合、床荷重がよく問題になります。デバイスの発熱がきわめて少ないSSDは、同じ台数をHDDで構成した場合と比較して、ラックを軽量・コンパクトにできるため有利なのです」(岡田氏)

また、「SSDでは、HDDで避けられないディスクの"突然死"の問題にも有効な対処が可能です」(岡田氏)とも指摘する。HDDの場合、SMART情報を参照しながら、故障に備えて適宜必要なミラーリング/バックアップを行いながら運用するのが一般的だ。しかし、それでも予期せず突然の故障が発生し、その都度ディスクを交換することになる。一方のSSDでは、そもそもHDDのような可動部品が存在しないため、運用時にチェックするのは書き換え回数のみであり、その回数上限に達するのを事前に把握することで、ダウンタイムを回避できる。岡田氏は「メンテナンスの効率は大変優れていて、初期不良の比率もHDDとは比べものにならないほど低く、扱いやすいのがSSDの特徴です」と説明する。

SSDがデータセンター/エンタープライズの常識へ

以上、低価格ながらもデータセンター/エンタープライズのニーズにこたえる840 PROの実力や魅力について紹介した。岡田氏は、市場での競争が激化する中で、データセンター事業者が他社との差別化を図って競争優位を築いていくには、まず大きなメリットを得られ、顧客ニーズにも合致する領域から導入を始めてみることをすすめている。

「840 PROは、エンタープライズ用途向けにデイリーワークロードやオーバープロビジョンを加味した5年間保証が付く上、コストパフォーマンスに関しても、エンタープライズ向けの同サイズのSAS HDDと同等かそれよりも安価なくらいですから、圧倒的にHDDを凌駕しています」(岡田氏)。また同氏によれば、最近、ニーズが急増しているソーシャル・アプリケーションを稼働させるクラウド・サーバーのようなトラフィック変動の読みにくい用途にも、SSDがマッチするという。

「テクノロジーの世代交代を重ねたことで、SSDはデータセンターやエンタープライズの用途に十二分に耐えうる性能と信頼性を備えました。今後、数多くのメリットにいち早く着目して導入したデータセンターが、ライバルとの差別化を図りながら熾烈な市場競争を勝ち残っていくのではないでしょうか。そうした業界のリーディングカンパニーにいち早く840 PROをお使いいただけるようサポートさせていただきます」(岡田氏)。

なお現在、日本サムスンと国内正規代理店のITGマーケティングでは、「840 PROの優れた省電力/処理性能を多くのお客様に体感していただく」(岡田氏)ために、データセンター事業者を対象とした840 PRO(256GBモデル・1台)の無償トライアル・キャンペーンを実施している。申し込みは2013年3月31日までで、提供予定台数の84台になりしだい終了となる。「コンシューマ市場ですでに常識となったSSDは、今後間違いなくデータセンターやエンタープライズの市場でも常識となります」と明言する岡田氏。次世代のグリーン・データセンターの実現を視野に入れながら、SSDの導入に関心を持たれている事業者は、ぜひこの機会に最新SSDの実力を直に感じ取られてはいかがだろうか。

(マイナビニュース広告企画)

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