ランダムテストは平均56.3倍スピードアップ

話を戻して、今回チョイスしたSamsung SSD 840(250GB)は、内蔵HDDからそのまま置き換え可能な2.5インチ/SATA 6Gbpsというフォームファクタを採用。前モデルのSamsung SSD 830と比較すると、3コアの独自コントローラはプロセッサコアがARM 9からARM Coretex-R4に変更され、クロック数も220MHzから300MHzにアップ、パフォーマンスが向上している。

Samsung SSD 840のオールインワンキットに付属するATA-USB変換ケーブルでMacに接続すれば、システムの移行も簡単。なお、Samsung SSD 840にはSSD本体とユーティリティ、マニュアル類のみ付属するベーシックキットもある

MacBook Pro(Mid 2010)の底面を開け、SATAケーブルにSSD 840を接続したところ。フォームファクタは同じSATA/2.5インチのため、互換性に問題はない

なお、内蔵HDDからSSDの換装作業は、別記事「MacBook Proの内蔵HDDをSSDに交換する(前編)」、および「MacBook Proの内蔵HDDをSSDに交換する(後編) - 起動時間は半分以下! ディスク性能は最大で約100倍超!!」を参照いただきたい。今回も、物理的な換装作業からシステムの移行まで、スムーズに完了した。

そのパフォーマンスを検証すべく、最初に試したのは定番ベンチマークソフト「Xbench 1.3」のうち「Disk Test」。4K/256Kのファイルをシーケンシャルとランダム、それぞれRead/Writeする計8通りのテストを行うことで、ディスク性能を測定するというものだ。

SSDに換装後表示した「このMacについて」。ストレージの種別が「ソリッドステート」に変わっている

定番ベンチマークソフト「Xbench 1.3」。ここではDisk Testのみ実行した

結果は表1のとおり、HDDと比較してSSDはシーケンシャルテストが約7.7倍、ランダムテストが約56.3倍も高速となった。SSDに採用されるNANDフラッシュメモリは、磁気ヘッドが目的位置まで移動する時間(シークタイム)が不可避のHDDと比較すると、構造上のアドバンテージがある。特にランダムアクセスの場合、HDDは磁気ヘッドを高頻度に移動させるためさらなるシークタイムが発生し、アクセス速度低下を招いてしまう。多数のファイルで構成されるアプリケーションであれば、起動時に読み取るデータが物理的に連続していることは希なため、劇的と言っていいほどの速度差を体感できるはずだ。

■表1 : Xbench 1.3の結果 Samsung SSD 840 内蔵HDD
Sequential 203.95 26.49
Uncached Write(4K blocks) 377.36(231.69 MB/sec) 69.74(42.82 MB/sec)
Uncached Write(256K Blocks) 283.69(160.51 MB/sec) 80.21(45.38 MB/sec)
Uncached Read(4K blocks) 92.23(26.99 MB/sec) 47.64(13.94 MB/sec)
Uncached Read(256K Blocks) 385.26(193.63 MB/sec) 98.14(49.32 MB/sec)
Random 922.31 16.39
Uncached Write(4K blocks) 1413.5(149.63 MB/sec) 5.55(0.59 MB/sec)
Uncached Write(256K Blocks) 480.26(153.75 MB/sec) 65.92(21.10 MB/sec)
Uncached Read(4K blocks) 1827.17(12.95 MB/sec) 31.2(0.22 MB/sec)
Uncached Read(256K Blocks) 1000.04(185.57 MB/sec) 60.25(11.18 MB/sec)
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