マウスコンピューターから、2011年夏モデルとして7月28日に発売されたノートPC「LuvBook Kシリーズ」。15.6型ワイドのフルHD液晶にSandy Bridge世代のCore i7、グラフィックスにはGeForce GT 555Mとハイエンドな仕様ながら、8万円台から購入可能という、圧倒的なコストパフォーマンスを実現。シルバーを基調としたデザインも美しく、サブウーファーも搭載とサウンド面が充実しているのも魅力だ。早速、その実機レビューをお届けしよう。

15.6型ワイドのフルHD液晶搭載のハイエンドノートPC「LuvBook Kシリーズ」

15.6型でフルHD解像度を実現
Core i7&GeForce装備とスペックも充実

LuvBook Kシリーズで、まず注目すべきなのはスペックの充実ぶりだ。15.6型ワイド液晶を採用するノートPCの多くは、解像度が1366×768だが、本モデルでは1920×1080のフルHD解像度を実現。広いデスクトップにたくさんのウィンドウを開いても快適に作業できるのに加え、フルHDの映像コンテンツの美しさを存分に味わえるというメリットも。また、4つのデスクトップ画面を切り替えて利用できる、簡易仮想デスクトップ機能も備えている。

8万円台とお買い得な「エントリー構成」から、12万円台の「プレミアム構成」まで4種類のラインナップをそろえているが、すべてにSandy Bridge世代のCore i7を採用している。クアッドコアでハイパー・スレッディング機能によって最大8スレッドまで同時処理できるのに加え、自動クロックアップ機能であるターボ・ブースト機能も搭載。エンコードや動画編集など高負荷な作業も、高解像度なディスプレイと相まって快適に作業できる。さらに、メモリも全モデル8GBと大容量。グラフィックスにはNVIDIAのミドルレンジGPU「GeForce GT 555M」が採用されており、多くの3Dゲームを楽しめる。

CPUにはクアッドコアのCore i7を採用。最大8スレッドまで同時処理できる

これらの特徴から、LuvBook Kシリーズの魅力は「持ち運べるメインマシン」になれることだろう。PCを使う場合、作業の快適度から「フルHD解像度」と「クアッドコアCPU」は必須という人も多いはず。本モデルなら、これらの条件をクリアしている。さらに、フルHD液晶としては小型の15.6型ワイドなのもポイント。ビジネスバックは、15.6型サイズのノートPCまで収納できるものが多いからだ。2.65kgと本体重量がやや重めとはいえ、どこででも快適なPC環境を利用できるのは大きな強み。すべての作業を一台のPCに集約したい人にはピッタリだ。また、家庭内での持ち運びならラクラクなサイズ。居間や寝室などへ手軽に持ち運べるハイスペックノートを求める人にもオススメだ。

インタフェース類も魅力的だ。USB 3.0に加え、HDMIを備えテレビへ手軽にPCの映像を出力できるほか、ワイヤレス機能はIEEE802.11b/g/nにBluetoothも用意。ディスプレイの上部には130万画素の高画質Webカメラにマイクも備えており、手軽にビデオチャットなどが楽しめるのもうれしいところ。フロントにはマルチカードリーダーもあり、デジタルカメラで撮影したデータも手軽に取り込める。このほか、キーボードの左上には指紋センサーが用意されており、Windowsへのログインをパスワード入力から、指紋認証へと切り替えられる。セキュリティのために複雑なパスワードを設定しなくても、指でサッとセンサーをなぞるだけでいい指紋認証機能を利用できるのは、非常に便利だ。

右側面にはUSB 3.0、サウンド入出力、HDMI出力、D-Sub15ピンを搭載 左側面には光学ドライブ、USB 2.0、有線LANが用意されている
キーボードの右上には便利な指紋センサーを装備

また、コストパフォーマンスを重視したモデルながら、サウンド面に力を入れているのも見逃せない。底面にサブウーファーが搭載されており、ノートPCとは思えない重低音を楽しめる。内蔵のステレオスピーカーがそれほど高出力ではないためか、やや重低音が効きすぎる感もあるが、映画など映像を見るときの迫力はウーファーのないノートPCに比べてグンとアップする。

底面にはサブウーファーがあり、ノートPCとは思えない重低音を実現している