他社製デスクトップには見られない特色として、「ストレージタンクPC」と名付けられたハードディスクのきめ細かいオプションがあげられる。

m9380jp/CT」にはまず、最大で1TBのシリアルATAハードディスクを2台内蔵することが可能だ。加えて、フロントベゼルから簡単に出し入れすることができる2種類のポータブルハードディスクスロットを用意。それぞれUSB2.0で接続する「HPパーソナル・メディア・ドライブ」と「HPポケット・メディア・ドライブ」で、前者は500GBか1TB、後者は250GBの容量の最大容量を持ち、トータルで最大3.25TBもの領域を確保することができる。

これにより、地上デジタル放送のHD画質でも最大400時間以上の録画が可能となっている。また、HPポケット・メディア・ドライブは取り外して外付けのポータブルUSBハードドライブとしても機能するので、大容量コンテンツを持ち運んでやり取りするのにも重宝するだろう。

フロントベゼル上部は上から15in1メディアスロット、光学ドライブ×2、HPポケット・メディア・ドライブが並ぶ

特徴はこれだけにとどまらず、内蔵ハードディスクを2基搭載する場合、個人向けパソコンとしては日本HP初となるRAID構成にも対応する。構成は高速なアクセスを可能とする「RAID 0(ストライピング)」と、データを2基のハードディスクに同時に書き込んで安全性を高める「RAID 1(ミラーリング)」を選択可能。RAIDは工場出荷時に設定されるので、面倒な作業も不要となっている。

さらに、フロントベゼルの中央部には「HP Easy Backup」ボタンを配置。ワンタッチでディスク上のファイルを簡単にバックアップすることができる。

バックアップ作業は定期的に行うようスケジューリング可能で、HPパーソナル・メディア・ドライブやHPポケット・メディア・ドライブを保存先に指定することもできる。

ワンタッチで起動する「HP Easy Backup」

光学ドライブは、レーベル面に直接印字できるLightScribe機能に対応した3種類のドライブをラインナップ。DVDスーパーマルチドライブのほかブルーレイの再生に対応したドライブ、およびブルーレイ記録機能を追加したドライブまで選択でき、オプションとして5.25インチベイにDVD-ROMドライブをもう1基搭載することも可能だ。

きょう体は、光学ドライブやポータブルハードディスクスロット以外の頻繁に利用するインターフェイスを、すべてフロントベゼルに集約した。光学ドライブの上部には15in1メディアスロットを標準装備。外側から内側へ開く機構が特徴的な下部の「HPバタフライドア」を開けると、向って右にはHPパーソナル・メディア・ドライブのスロット、左にはIEEE1394、USB2.0、ヘッドフォン出力、マイク入力を用意している。

下部の「HPバタフライドア」を開いた状態

ピアノブラックを基調としたきょう体の中央部には、白く光るHPイルミネーション・ロゴを配置。全体に「HP Imprint」による砂紋パターンを施しており、非常にシックで高級感のあるデザインだ。

さらに、トップカバーはデジカメなどの周辺機器を置くことのできるユニバーサルトレイとしたほか、後部にはケーブル配線を一括管理できるフックを搭載しており、全体的に非常に使い勝手が良いと感じられた。

貸出機には搭載されていなかったが、「m9380jp/CT」ではさらにピクセラ社製のダブル地上デジタルテレビチューナーを採用したもモデルも用意している。裏番組録画や2番組同時録画、「ダビング10」にも対応し、専用ソフトウェア「Station TV for HP」によりHD品質のデジタルコンテンツを自在に楽しめるモデルだ。ハードディスクをフルに搭載すれば、最大400時間、2週間以上分のHD映像を本体に保存可能となっている。

このように、本機は拡張性が高いうえ、余すところなくハイエンドな構成でまとめており、パワーユーザーのわがままな要求にも十分に応えることができるだろう。

icon

※価格については、2008/11/27現在のものです。最新の価格については日本HPのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

[PR]提供: