IPOに当選するには、コツがあります。
何も知らないまま抽選に申し込んでも、なかなか当選しないのは当たり前。
抽選に回される株数はどれぐらいか、抽選に資金力は関係あるのか、ポイントが利用できるかなど、各証券会社のIPOについてきちんと理解しておくことが必要です。
この記事ではIPOの取り扱い実績が多い証券会社を厳選、各社の抽選方法について詳しく紹介します。
自分にあう証券会社を見つけて、当選確率アップに役立ててください。
IPO当選のために口座を作っておきたい証券会社はこの4社!
IPO当選のために口座を作っておきたい証券会社は、SBI証券、マネックス証券、SMBC日興証券、大和証券の4社。
これら4社はIPOの取り扱い実績が多いです。次の表を参考にしてください。
証券会社 | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
---|---|---|---|
SBI証券 | 75 | 83 | 86 |
マネックス証券 | 46 | 49 | 50 |
SMBC日興証券 | 64 | 71 | 66 |
大和証券 | 34 | 41 | 31 |
また、この4社は、IPOの取扱実績数が多いだけではなく、IPOの主幹事会社になることが多かったり、個人投資家が当選しやすい抽選方法を用意していたりと、当選しやすいポイントがあります。
それぞれの証券会社の特徴について、次から詳しく見ていきましょう。
抽選にポイントが使えるSBI証券
SBI証券は年々IPOの取り扱い実績が増えてきています。
そんなSBI証券のIPO抽選についての特徴を確認してみましょう。
- IPOの取り扱い実績が豊富
- 口座開設数が多く、競争が激しい
- 抽選は資金が多いほど有利
- IPO株は機関投資家分と個人投資家分に約50%ずつ分けられ、個人投資家分のうち70%が抽選配分、30%がIPOチャレンジポイント配分
- IPOチャレンジポイントは使用したポイントが多い順に当選
次から詳しく見ていきます。
SBI証券のIPO抽選は資金力が勝負
SBI証券で行われるIPO抽選は、とにかく資金力が勝負です。
申し込み株数(応募口数)ごとに抽選を行うので、たくさん申し込めばそれだけ当選確率も高くなります。
人気のIPOだと何千万、何億もの資金を持つライバル達と争うことにもなりかねません。
資金が少ないならIPOチャレンジポイントを有効活用
SBI証券のIPO抽選は、外れると毎回IPOチャレンジポイントが1ポイントずつもらえる仕組み。
たとえ落選が続いたとしても、ポイントをコツコツ貯めることでIPOに近づくことができるのです。
SBI証券では、個人投資家のIPO抽選枠の中にIPOチャレンジポイント枠を30%配分しています。
この枠の中では抽選はなし。
申し込み時に使用したポイント数の多い人から順に当選していくシステムです。
資金力がない人がSBI証券で当選するためには、このIPOチャレンジポイントの使い方にかかってきます。
ただ、使用したポイントも当選しなければそのまま戻ってくるので、落選を恐れずどんどん挑戦してみましょう。
SBI証券はIPO投資には必須の証券会社。
まだ口座開設してない人はぜひこちらから口座開設をしてくださいね。
マネックス証券のIPOは公平抽選が売り
マネックス証券のIPOは、完全に公平な抽選方法が特徴です。
他にも次のような特徴があります。
- IPOの取り扱い実績が豊富
- IPO株は100%を抽選配分
- 抽選は何株申し込んでも1人1票の公平抽選
配分率100%で行うマネックス証券のIPO抽選
マネックス証券は配分されたIPO株全てを個人投資家の抽選に割り当てます。
一方、野村證券やみずほ証券など店舗型の証券会社では、配分されたIPO株の多くを機関投資家や大口の投資家に回してしまうのです。
そのため、個人投資家に回ってくるIPO株は残りの約10%ぐらい。
このことからも、マネックス証券のIPO抽選は当選しやすいと言えます。
資金の少ない人にはありがたい1人1票の公平抽選
マネックス証券では資金力が当選確率に影響しないのも嬉しいところ。
申し込み株数に関わらず1人1票で抽選されるため、誰でも当選確率は変わりません。
マネックス証券はIPOの取り扱い実績も、近年順調に数を伸ばしてきているので、まだ口座を持ってない人はお早めに口座開設することをおすすめします。
SMBC日興証券は主幹事も多い
SMBC日興証券は、IPOで主幹事証券会社を多く務めるのが強み。
そんなSMBC日興証券のIPO抽選についての特徴を確認してみましょう。
- IPOは主幹事も含め、取り扱い実績が豊富
- IPO株は10%以上を抽選配分
- 抽選は何株申し込んでも1人1票の公平抽選
マネックス証券と同じように、SMBC日興証券も1人1票の公平抽選を行っています。
ところが、個人投資家の平等抽選に配分される割合が10%という点はネック。
ただし、主幹事証券会社を務めることで抽選配分の少なさというデメリットをカバーできることも多いです。
主幹事が多いSMBC日興証券には口座を作っておくべき
IPOを取り扱う幹事証券会社の中には、主幹事、副幹事、平幹事と役割があります。
主幹事は他の幹事証券会社に比べ、多くのIPO株が配分されるのです。
証券会社 | 配分されるIPO株の割合 |
---|---|
主幹事 | 70~85% |
副幹事 | 5~30% |
平幹事 | 0.5~3% |
IPOは主幹事の証券会社から申し込んだほうが有利。
SMBC日興証券はIPO投資を行うなら必ず口座を持っておいたほうがよい証券会社の1つです。
まずはこちらからSMBC日興証券の特徴をチェックしてみてください。
大和証券には敗者復活「チャンス抽選」がある
大和証券も主幹事を務める回数が多い証券会社です。
他にも「チャンス抽選」という仕組みがあることも大和証券の大きな特徴。
- IPOは主幹事も含め、取り扱い実績が豊富
- IPO株は15%を抽選配分
- 抽選は何株申し込んでも1人1票の公平抽選
- 抽選が外れた人の中からさらにチャンス抽選を実施
チャンス抽選について、詳しく見ていきましょう。
大和証券のIPO抽選には敗者復活戦のチャンス抽選がある
大和証券では、個人投資家への配分のうち5%のIPO株を「チャンス抽選」に回します。
最初の抽選は1人1票の公平抽選ですが、その抽選で落選すると、敗者復活のチャンス抽選に参加可能。
チャンス抽選は獲得済みのポイント数によって抽選回数(チャンス回数)が変わります。
ポイントが多ければ多いほど当選確率が上がるのです。
ポイント残高 | チャンス回数 |
---|---|
10,000ポイント以上 | 10回 |
8,000ポイント以上 10,000ポイント未満 | 8回 |
6,000ポイント以上 8,000ポイント未満 | 6回 |
4,000ポイント以上 6,000ポイント未満 | 4回 |
2,000ポイント以上 4,000ポイント未満 | 3回 |
1,000ポイント以上 2,000ポイント未満 | 2回 |
1,000ポイント未満 | 1回 |
ちなみにポイントは次の方法で貯められます。
- 取引をして貯める
- 株主優待で貯める
1つ目の方法は、取引をしてポイントを貯める方法。
株取引による手数料の合計が月間10,000円(税抜)ごと、もしくは買付金額が100万円ごとに100ポイントずつ付与されます。
ただし、この方法はなかなかハードルが高いもの。ポイントが貯まるまでに時間もかかります。
一方、もう一つの株主優待でポイントをもらう方法であれば、時間もかけずにすぐにポイントをゲットできます。
大和証券の株1000株を購入すれば、株主優待で2000ポイントが手に入るのでチャンス回数は3回に。
保有株式数が多くなれば、ポイントもたくさんもらえるので、チャンス回数も増えます。
保有株式数 | 株主優待で交換できるポイント |
---|---|
10,000株~ | 10,000ポイント |
5,000株~9,999株 | 5,000ポイント |
3,000株~4,999株 | 4,000ポイント |
1,000株~2,999株 | 2,000ポイント |
大和証券のポイントは、チャンス抽選で当選してもSBI証券のIPOチャレンジポイントのようになくなることはありません。
ただし、有効期限があるので注意してください。
有効期限は獲得年の翌々年12月最終営業日までです。
また、大和証券のポイントは、ポイント数に応じて家電やお食事券などのセレクト商品と交換ができます。詳しくは大和証券のホームページをご確認ください。
なお、上記の4社以外にもOne Tap BUYの「誰でもIPO」というサービスも気軽にIPOに参加できておすすめです。
なんと1株単位でIPOに参加できます。
詳しくは「1,000円から株を始めよう!初心者にもおすすめのワンタップバイ」を参考にしてくださいね。
各証券会社のメリットを活かしIPO抽選に応募する
どこの証券会社に多く株数が配分されるのか、抽選に資金力は関係するのか、ポイントは使えるのかなどを考慮し、有利な証券会社からIPOに申し込みましょう。
IPOの当選確率を上げたいなら、SBI証券、マネックス証券、SMBC日興証券、大和証券の4社には口座開設するのがおすすめ。
抽選方法やポイントなどそれぞれの証券会社のメリットを存分に生かしてIPO抽選に挑戦してみてくださいね。