「本業以外で収入が欲しいけど、何かいい方法はないか・・・」
「副業を始めてみたいけど、本業に支障はきたしたくない」
このように考えている人は多いと思います。
スイングトレードは数日~数ヶ月で取引を完了させる株取引の手法。
「デイトレード」のように本業を犠牲にして株価をチェックする必要もなければ、「中長期投資」のように何年間も利益が出ないといったこともありません。
短期間で利益を出したい人には、うってつけの取引方法でしょう。
とはいえ、適当に取引をしても、利益を上げることはできません。
適切な銘柄選びやチャート分析の技術を身につけなければ、勝ち続けることは難しいのです。
この記事は副業としてスイングトレードを考えている人へ向け、最初の1歩を後押しする内容になっています。
スイングトレードの「概要」「始め方」「初歩的なチャート分析」をシンプルに説明しているので、参考にしてください。
スイングトレードは短期で成果が出て手軽に始められる
スイングトレードとは数日~数ヶ月で取引を完結させる短期取引。
株の投資スタイルは大きく分けると「デイトレード」「スイングトレード」「中長期投資」の3つですが、短期期間で利益を上げたいと思ったら、「スイングトレード」がおすすめです。
複雑な企業分析も不要のため、初心者のサラリーマンもすぐに始めることができます。
スイングトレードには次のようなメリットがあります。
- 株価チェックは少なくてOK!
- ファンダメンタルズ分析が不要
- 短期間でも利益が出る
1日で取引を完結させる「デイトレード」では、何度も株価をチェックし、小さな値動きを読み取って売買します。
しかしスイングトレードなら、デイトレードほど細かく値動きを気にする必要がありません。
大まかな上昇トレンドや下降トレンドを読み取り、売買を仕掛ければいいのです。
またスイングトレードでは、「ファンダメンタルズ分析※」も不要。
売上高や利益といった指標から企業の業績を分析し、将来の株価を予想すること。中長期での投資を計画する場合に有効です。
ファンダメンタルズ分析について詳しくは「ファンダメンタルズ分析の基礎知識!割安株で儲ける方法」をチェックしてみてくださいね。
テクニカル分析※が主流なので、細かな経済知識を覚える必要がなく、手軽に取引を始めることができます。
株価チャートの動きを分析し、トレンドやパターンを読み取る手法です。
加えてスイングトレードは比較的短期の取引。
成功すれば投資の成果がすぐに期待できます。
早めに副収入を得たいサラリーマンにはうってつけの方法と言えるでしょう。
サラリーマンは指値・逆指値、夜間取引でスイングトレードしよう
東京証券取引所の場合、取引時間は平日の9:00~11:30と12:30~15:00のみ。
ただし株の注文受付時間は多くの証券会社で、もっと長く設定しており、早朝や深夜であっても注文が可能です。
取引時間外の注文は、翌日の注文として処理されます。
指値注文※1や逆指値注文※2を使えば、希望する価格と数量で注文を出すことが可能です。
「指定価格より安ければ購入」または「指定した価格より高ければ売却」という希望が出せる注文方法。株を安く買って、高く売りたいときに用います。
「指定価格より高ければ購入」または「指定した価格より安ければ売却」という希望が出せる注文方法。
上昇トレンドの始まりで株を買いたいとき。株価急落の際、リスクを最小限に抑えるため、早目の売却をしたいときなどに使います。
指値・逆指値については、次の記事もチェックしてみてくださいね。
PTSを使えば夜間でもリアルタイム取引が可能!
もしリアルタイムでの取引をしたいなら、PTS(Proprietary Trading System)という「私設取引システム」を活用しましょう。
PTSは証券会社が作成した独自の売買システム。
SBI証券や松井証券、楽天証券などがPTSに対応しています。
たとえばSBI証券のPTS取引なら、8:20~16:00のデイタイム、17:00~23:59のナイトタイムで取引が可能。
帰宅後や就業時間前の時間でも、PTSを使うことで株取引を行うことができます。
SBI証券の場合、取引手数料が安いというメリットもあるのでお得です。
ただしPTSには次のようなデメリットも。
- 利用者が少ない
- 指値注文しかできない
- 価格変動が激しい
PTSは通常と取引所と比べて参加者が少数です。
さらに指値注文しかできないと、株価の変動が極端になりがち。
参加者が少ないと株の流動性※も低く、売却不可能というリスクにつながる可能性もあります。
株の「買いやすさ」や「換金(現金化)のしやすさ」を指します。流動性が高い株は、取引相手が多く、いつでも売買が可能な状態です。
初心者が夜間取引をメインで利用すると、大損につながるかもしれません。
証券会社で口座開設!まずは松井証券がおすすめ
スイングトレードを始めるには、まず証券会社で口座開設を行いましょう。
信用取引とは一定金額を証券会社に預けることで、自己資金を超えた取引が可能になることです。
主な証券会社の「現物取引」と「信用取引」の手数料は次のとおり。
現物取引 | 信用取引 | |
---|---|---|
松井証券 | 0円 | 0円 |
マネックス証券 | 450円 | 190円 |
SBI証券※1 | 0円 | 0円 |
楽天証券※2 | 0円 | 0円 |
※2:いちにち定額コースの場合
スイングトレードをするなら、まずは松井証券に口座を開設するのがおすすめ。
合計額が50万円までなら、何回取引しても手数料がかかりません。
手数料を気にせず、トレードができます。
松井証券の口座開設はこちらからどうぞ。
SBI証券や楽天証券も、50万円までの取引手数料は無料です。
ただしそちらでは、1回の取引金額で手数料が決まるプランを利用することも検討してみてください。
複数の証券会社を利用し、取引金額や1日の取引回数によって、口座を使い分けると手数料を節約できます。
口座開設を完了したら、実際の取引に移りましょう。
銘柄選びは出来高に注目!取引が活発な株を選ぼう
株取引で1番悩むのは「銘柄の選択」でしょう。
あまりにも数が多いため、どれを選んだらいいか分からない人も多いです。
銘柄選びで注目するポイントは「出来高※」。
取引が成立した株数のこと。出来高が多いほど、取引が活発であることを示します。
出来高に注目するのは、株価下落時に売却できないリスクを抑えるためです。
ランキングは「上昇率」「下落率」「業種別」など、さまざま。
各証券会社のホームページや日本経済新聞のようなニュースサイトでも確認できます。
スイングトレードの場合、「上昇率ランキング」の出来高率に注目しましょう。
理由は次のとおりです。
- 短期間で利益を出す必要があるため
- 価格変動が少ないと利益を生みにくいため
売買タイミングは移動平均線で探そう!
取引する銘柄を選んだら、次は売買するタイミングを探しましょう。
「安く買って、高く売る」もしくは「高く売って、安く買い戻す」必要があります。
ここでは移動平均線※を用いて、売買のタイミングを解説。
非常にシンプルな方法なので、すぐにでも実践できます。
一定期間の終値(その期間で最後についた価格)の平均を計算し、それを線でつないだもの。株価の傾向を読み取るヒントに使います。
移動平均線について詳しく知りたい人は「株の売買タイミングが一目瞭然!移動平均線の正しい使い方」もあわせて読んでみてくださいね。
紹介するのは「短期と長期の移動平均線を組み合わせる」方法。
買いのタイミングは「ゴールデンクロス」、売りのタイミングは「デッドクロス」という現象を見極めていきます。
下から上へ突き抜けたら買いのサイン「ゴールデンクロス」
株価が下落を続けた後、短期の移動平均線が長期の移動平均線を「下から上へ突き抜ける」タイミングがあります。
これを「ゴールデンクロス」と呼び、買いのサインです。
ゴールデンクロスで買いを仕掛けることにより、上昇トレンドの始めで株を買うことができます。
トレンドに乗っかって売買を仕掛ける手法は「順張り※」と言われます。
株価のトレンドに従って売買をすること。株価が上昇局面にあるときは「まだ上がると予想し」株を購入。下落局面にあるときは「まだ下がると予想し」株を売却します。
トレンドに逆らう逆張りという手法もありますが、初心者のうちはリスクが高いため、おすすめできません。
順張りと逆張りについては、次の記事で詳しく説明しています。
まずは今紹介したゴールデンクロスと次に紹介するデッドクロス、2つのサインだけでも読み取って、スイングトレードに慣れていくんだ!
次に紹介する「デッドクロス」も、順張りに沿った取引です。
上から下へ突き抜けたら売りのサイン「デッドクロス」
株価が上昇し続けた後、短期の移動平均線が長期の移動平均線を「上から下へ突き抜ける」タイミングもあります。
こちらは「デッドクロス」と呼ばれる売りのタイミング。
デッドクロスは上昇トレンドから下降トレンドへの転換点なので、株価が下がりすぎる前に売却することができます。
含み損の株を売却して、損失を確定させること。含み損とは、ある銘柄の株価が購入時点より下落することで発生する損失。株価の上昇が見込めない場合は、早めの損切りも有効です。
損切りの方法については「含み損が出たらナンピンせず損切り!塩漬け株を作らない方法」で紹介しています。
儲けることより損しないことが大切!少額でスイングトレードをやろう
証券会社の口座開設は無料で可能。
50万円以下の少額なら手数料が無料の取引所もあるので、手軽に始めることができます。
売買タイミングの見極め方法についても、もっともシンプルな「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」を紹介しました。
これが全てではありませんが、闇雲に取引をするよりは安全なので、参考にしてみてください。
株取引で大切なのは「損失を最小限にすること」。
株価が下落している株を買い、根拠もなく「いつか上がるだろう」と思っていると、さらに値下がりして取り返しがつかなくなることも。
始めのうちは、早めの「損切り」を行い、リスクを減らして安全に取引していきましょう。