日経平均が2万円辺りをウロウロしているなか、NYダウ平均株価は史上最高値を更新しています。
1989年に約39,000円あった日経平均はバブル崩壊後にズルズル下がり続け、現在はその半分を回復するかしないかで足踏み。
株価は変動するため上がったり下がったりするのは当然ですが、どうせ投資するなら上がりやすい株を買いたいですよね。
そこでおすすめしたいのが、日本より高配当で株価の成長に期待できるアメリカ株です。
アメリカは世界経済の中心地で人口が増加し、GDPも日本の3倍以上あり世界第1位に君臨し続けています。
この先、少子高齢化問題で悩む日本経済に投資するより、史上最高値を更新し続けるアメリカ株への投資を始めてみませんか。
今回は米国株に興味がある人へ、アメリカ経済の概要と日本からの買い方について紹介します。
GDPは世界第1位!移民を受け入れて今後も人口が増加するアメリカ
国名 | アメリカ合衆国 |
---|---|
首都 | ワシントン特別行政区 |
人口 | 約3億2,570万人(2017年) |
言語 | 英語 |
日本との時差 | -14時間(ニューヨーク) |
通貨 | ドル(1ドル=約112円) |
アメリカは言わずと知れた世界経済を牽引している超大国で、GDPの各国シェア率を見てもその割合の大きさがわかります。
上のグラフでもわかるように、アメリカは世界経済の24%を占めています。
アメリカの大都市ニューヨークは、「世界の金融市場の中心」と呼ばれるほど競争力が激しい市場です。
アメリカの代表的な株価指数、NYダウについては「NYダウとは?世界の中心アメリカの経済指標をわかりやすく解説!」、S&P500については「S&P500とは?NYダウとの違いやおすすめ投資信託とETFも紹介」を参考にしてください。
アメリカの将来について目を向けてみても、日本のような少子高齢化が大きな問題になるようなことはありません。アメリカは移民の受け入れにも寛容なため、人口は増加傾向。
他の先進国と比べても、人口構成が若いのが特徴です。
若い世代が多いということは結婚や育児、住宅の購入などで市場は活性化し、今後も安定した経済成長に期待できます。アメリカは日本以上に、経済が発展する地盤ができていると言えるでしょう。
何も問題がないようにメリットばかり伝えていると、何だか裏があるんじゃないかと不安がる人もいるかもしれません。
たしかに世界同時株安を引き起こした2008年のリーマン・ショックもありましたが、その苦しい時期からもアメリカは日本より2年早く株価を回復しています。
そんなアメリカではどんな経済が発展しているのか、次に紹介していきましょう。
世界でトップを走り続けるアメリカ経済を支える主要産業
アメリカの経済は農業と製造業によって発展し、現在ではハイテク分野でも世界トップシェアを占めています。
そのため電化製品やITの最先端技術は、アメリカ生まれのものが多いのも特徴です。
例えば、企業の世界時価総額ランキング第1位であるマイクロソフトや第2位のアップルは、スマートフォンやパソコンの販売で世界をリードしています。またアップルはスマートフォンの次なる段階としてスマートウォッチを作り出し、ヘルスケアの分野へ進出強化を図っています。
順位 | 企業名(国名) | 時価総額($10億) |
---|---|---|
1 | マイクロソフト(アメリカ)) | 1,026.511 |
3 | アマゾン・ドット・コム(アメリカ) | 932.294 | 2 | アップル(アメリカ) | 910.645 |
4 | アルファベット(クラスA/クラスC)(アメリカ) | 751.069 |
7 | フェイスブック(アメリカ) | 550.916 |
5 | バークシャー・ハサウェイ(アメリカ) | 521.872 |
8 | アリババ・グループ・ホールディング(中国) | 438.377 |
6 | テンセント・ホールディング(中国) | 437.090 |
9 | ジョンソン&ジョンソン(アメリカ) | 369.796 |
10 | JPモルガン・チェース(アメリカ) | 362.676 |
アメリカの医療技術は常に世界のトップを走り、日本の医療現場でもアメリカ製の最新設備を使用している病院が多くあります。
さらに健康器具や健康食品などのヘルスケア分野は、アメリカでは大きな市場が確立されているのが特徴です。
シェール革命がアメリカ経済を底上げする
その他、エネルギー産業も大きな成長を続けています。アメリカではシェール革命が起こり、天然ガスや原油の産出が増加しているんです。
これが実現すればアメリカの経常赤字は大幅に減少し、経済は全体的に底上げされて今以上に発展するでしょう。
長期保有がオススメ!配当金が高い銘柄が多いアメリカ株
アメリカ株は日本株に比べ、高配当の金銘柄が多いのが特徴です。
これは日本の投資家達はキャピタルゲイン(値上がり益)を重視する人が多いのに対し、アメリカの投資家達はインカムゲイン(配当金などの収入)を重視する人が多いためです。
キャピタルゲインとは株の売買によって得る利益のことで、安い株価で買って高い株価で売ることにより、株価の差額から生まれる利益。
インカムゲインとは株を保有して得る利益のことで、配当金や株主優待など株の売却益以外の利益。
アメリカでは企業利益に対して相応の配当金を求める声が強く、20年以上も配当金の増額を行っている企業があります。
またアメリカ株の中には、配当利回り※5%以上を記録している企業も。
購入した株価から1年間でどれだけ配当金を受け取れるか表した数値。購入株価が同じでも配当金額が高いものは配当利回りが高くなり、配当金額が安いと配当利回りは低くなります。
利回りは「利回りとは?株式や投資信託での利用例も紹介」でも解説しています。
アメリカ株に投資する際の銘柄選びには、その企業の成長性とともに配当金についても注意して比較する必要があります。
アメリカの企業は、例え業績が悪化しても中長期で見て回復できる見通しがあれば、配当金を減額することはめったにありません。
米国株に投資する場合の参考として、次の銘柄をぜひ覚えておいてください。
ボーダフォンは以前の日本にもあった携帯電話会社です。世界中で移動通信サービスを提供していて、配当利回りは5.30%とかなりの高配当銘柄。
・AT&T
アメリカ最大の通信サービス会社で、日本でいうNTTのような企業。配当利回りが5.86%ととても高く、28年増配を続ける優良企業です。
・コカコーラ
世界中で親しまれている飲料メーカーで、配当利回りは2.96%とAT&Tほどではないですが、50年連続で増配を実施している優良企業です。
それでは次に、アメリカ株を取り引きできる証券会社について紹介します。
アメリカ株を取り扱うアメリカと日本の証券会社比較
アメリカの証券会社には、日本語に対応しているネット証券会社もあります。最低限の英語さえわかれば、日本語でアメリカ株の取引が可能ですよ。
日本にもアメリカ株の取り扱いがある証券会社はありますが、アメリカの証券会社の方が圧倒的に取引手数料は安いです。
アメリカの証券会社の、メリット・デメリットについて見ていきましょう。
アメリカの証券会社(日本語対応あり)のメリット
- 取引手数料が1取引につき約1.5ドルと安い
- 信用取り引きができる
- アメリカの株式市場に上場している全ての銘柄を取り引きできる
アメリカの証券会社(日本語対応あり)のデメリット
- 口座開設時に5,000ドルなど、各証券会社で規定の保証金※がいる
- 海外送金に費用がかかる
- リアルタイム取引を見るには有料で費用がかかる
- 特定口座ではないので、確定申告を行う必要がある
- 申し込み時に最低限の英語力が必要
※支払った保証金は口座開設後、運用資金として利用できます。
アメリカの証券会社の魅力は手数料の安さです。
しかしその反面、口座を開設するための保証金や、海外送金の費用など、日本では必要のないお金を支払うデメリットがあります。
その他、アメリカの証券口座で得た利益については自分で確定申告を行う必要があったりと面倒な部分も多いので、サラリーマンにはおすすめできません。
そこで、アメリカ株の取り扱いがある日本の証券会社について紹介しましょう。
アメリカ株投資にオススメな証券会社
アメリカ株を取り扱っている日本の大手ネット証券会社はこちらです。
- マネックス証券
- SBI証券
- 楽天証券
この中で、1番のオススメは何と言ってもマネックス証券です。マネックス証券はアメリカのネット証券会社であるトレードステーションを買収しているのが強み。
取扱銘柄数も多く、注文方法も充実しています。
「トレードステーション米国株 スマートフォン」なら、スマホから米国株の取引ができますよ。
マネックス証券 | SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|---|
取扱銘柄数 | 約3,300銘柄 | 約1,800銘柄 | 約2,000銘柄 |
取引手数料(税抜) | 約定価格の0.45% (最低0米ドル~最高20米ドル) |
約定価格の0.45% (最低0米ドル~最高20米ドル) |
約定価格の0.45% (最低0米ドル~最高20米ドル) |
注文方法 | ・指値 ・成行 ・逆指値 ・ツイン指値 ・連続注文 ・OCO注文 ・トレールストップ注文 ・トレールストップ注文(%) |
・指値 ・成行 |
・指値 ・成行 |
注文可能時間 | 24時間 | 米国営業日の次を除く時間帯※ ・日本時間19:00~19:30 ・日本時間取引終了後から9:00頃まで |
米国営業日の日本時間15:00~翌6:00※ |
注文の有効期限 | 最長90日 | 最長15米国営業日 | 最長90日 |
このように銘柄数や手数料、注文方法な総合的に見て、アメリカ株に投資する場合はマネックス証券をおすすめします。
もっとも簡単なアメリカ株の買い方を「アメリカ株(米国株)の買い方や注意点をどこよりもやさしく解説!」で紹介しています。
またOne Tao Buy(ワンタップバイ)というアプリを使えば、1,000円からアメリカ株に投資することも可能です。詳しくは「1,000円から株を始めよう!初心者にもおすすめのワンタップバイ」を参考にしてください。
2018年11月からは、DMM株でもアメリカ株の取り扱いが始まりました。
最初は150銘柄ほどの取り扱いでしたが、2019年9月現在では700件を超える銘柄を取り扱っています。
DMM株には「銘柄追加受付フォーム(米国株式)」が用意されており、取り扱ってほしい銘柄をリクエストすることもできるんですよ。
アプリで米国株取引をすることも可能です。
DMM株に興味を持った人は、こちらからぜひ口座開設してみてくださいね。
アメリカ株をおすすめする理由総まとめ
アメリカの経済とアメリカ株を取り扱う証券会社について紹介してきました。アメリカ株投資をおすすめする理由について説明します。
- アメリカ企業の経営陣は、株価を上げることを重要課題として常に考えている
- アメリカ経済の情報伝達スピードは速く、経営陣も変化への対応が早い
- 投資家の人数が圧倒的で、安定した成長を続けられる資金力や地合がある
- 高配当株など長期保有に適した銘柄が多く、売買タイミングにこだわる必要がない
- アメリカ株は右肩上がりを続けている
アメリカ経済の右肩上がりの現状について、データでも確認しておきましょう。日本のGDP推移を見ると1995年からほぼ横ばいですが、アメリカについては綺麗な右肩上がりを続けています。
アメリカ株は長期的に見れば必ず上がっていくので、売買のタイミングが心配な株初心者にもおすすめです。
アメリカ株は初心者におすすめ!配当利回りが高い銘柄を見つけよう
アメリカ株はマクドナルドやコカ・コーラなど、日本でも馴染みの深い企業名が多いです。また外国株と言っても製品やサービス情報、企業情報なども比較的簡単に入手可能。
アメリカ経済は順調に成長を続けており、高配当株が多いのでインカムゲイン狙いの長期投資にも適しています。
長期投資向きで馴染みがある企業が多いアメリカ株は、初心者にとって挑戦しやすい外国株です。
アメリカ株の取引におすすめなのは、マネックス証券なので口座がない人は口座開設しておきましょう。
成長面では日本の株式市場以上の安定性があるアメリカ株に、ぜひあなたも投資してみてくださいね。