大手PaaS事業者を比較! 特徴や料金は?

大手PaaS事業者を比較! 特徴や料金は?

[2016/10/27 09:40] ブックマーク ブックマーク

PaaS

クラウドサービスの中でも初期投資削減やビジネス上のリスク分散・軽減といった効果を見込めるPaaSは、国内外で複数の企業から提供されています。

PaaSを提供するには、大規模な設備と巨大資本を持つ必要があるため、非常に規模の大きな企業が多いことが特徴です。それゆえに、どの業者を使えばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、国内外の主要ベンダーを比較し、特徴などをまとめてみました。

シェアトップを走るAmazon AWS、追走する3社

法人向けパブリッククラウドの世界シェアは、海外資本の業者に独占されているといっても過言ではないでしょう。

2016年時点で、IaaS・PaaS・SaaSを含めたパブリッククラウド市場は、Amazonが頭ひとつ抜きんでています。そのシェアは30%を超え、そのあとをgoogle・IBM・Microsoftが追いかける形で先頭集団を形成。この4社はすでにビッグ4と呼ばれつつあり、市場の寡占化が進んでいるのです。ちなみにビッグ4の後ろにはネクスト20と呼ばれる集団がありますが、この集団の中には成長率が低い業者も含まれており、今後は脱落者がでることになるでしょう。

ここで、ビッグ4のサービス内容を比較してみます。

サーバレスアーキテクチャの先駆け「Amazon AWS Lambda」

IaaS大手として名高いAmazonからは、いつでもコードの実行が可能な環境を提供するPaaS「AWS Lambda」がリリースされています。このサービスの特徴は、明確な従量制課金プランが用意されていることでしょう。

Lambdaの利用料金は、Lambda関数のリクエスト数と割り当てメモリに応じた実行時間単位で計算されます。リクエスト数に応じた料金は100万リクエストあたり0.2ドル。メモリ/実行時間については段階的に料金が設定されており、1GBの割り当てで1秒間実行したときは0.000001667ドルです。また、この2つには無料利用枠が設定されており、1カ月あたり100万リクエスト・400000GB/秒が無料。メモリ1GBを割り当てた構成ならば、およそ111時間分が無料ということになります。

Lambdaは、必要なときに必要な分だけコードを実行できるため、PaaSの中でも非常に使い勝手の良いサービスとして注目を集めています。特にこのLambdaとAPIGatewayを活用することで、サーバを自前でいっさい持たずにソースの実行や呼び出しが可能になる、サーバレスアーキテクチャ構成を実現可能です。

1日単位で予算を管理できる「GAE」

クラウドブームの火付け役ともいえるGoogle社のPaaS「Google App Engine(GAE)」は、1日あたりで使用する予算をきめ、それに従ってリソースを使用できるPaaSです。

こちらも無料の割り当て枠が設けてあり、無料割り当て分を超過した分が課金されます。まず予算をきめ、それに従ってPaaSを利用できるというメリットがあるといえるでしょう。リソースの利用料金はインスタンス時間・ネットワークトラフィック(送信)・ストレージ利用量・ログデータなどの保存量・割り当てメモリなどによってきめられており、これらの合計が1日の予算内におさまるよう、管理できます。

Amazonを猛追する「Microsoft Azure」

Microsoft Azureは2016年時点でAmazonを猛追しており、とびぬけた成長率を実現しています。主要ベンダーが6%前後の成長率に収束しつつある中で、10%を超える成長率をたたき出しているのです。

その人気の秘密はサービス内容の豊富さと、柔軟さにあるといえるでしょう。幅広いOSと言語に対応しており、現存するシステム構成の大半をMicrosoft Azureで実現可能であるといっても過言ではありません。どんなシステム構成であっても、本番稼働のシステムに酷似した開発・実行環境を素早く構築できることになります。

Microsoft Azureの初期費用は無料で、完全な従量課金制をとっており、分単位での課金が基本です。Microsoft Azureが提供するPaaSの中心的なサービスである「APP Service」は無料・Shared・Basic・Standard・Premiumという5つのプランで構成されています。料金は1カ月あたり1000円未満から18万円超まで非常に幅広く、ビジネスの規模や用途に応じたプラン選択が可能です。

30日のフリートライアルが可能なIBM Bluemix

IBMが提供するPaaS「IBM Bluemix」は、無料枠の提供や従量課金制といったモデルは他社と同様でありながら、30日間の無料トライアル期間を設けています。

また、主に金融機関向けシステムのコンプライアンス基準を満たすため、「金融機関等コンピューターシステムの安全対策基準・解説書(第8版追補改訂)」に対応していることも特徴。PaaSに堅牢なセキュリティを求めるのであれば、おすすめのサービスといえそうです。

勝敗がはっきりしつつあるPaaS市場

今回紹介した4社は、国内外で人気を集めており、今後のクラウドサービス市場はこの4社を中心に展開していくと考えられます。

もちろん、国内にもPaaSを提供している企業は存在しますが、IIJのPaaSが2017年1月末で終了するとの発表があったように、苦戦を強いられているのは事実のようです。よって新規にPaaSを利用する場合、この4社のうちいずれかを検討する可能性が高くなるでしょう。本記事が、PaaS事業者選定の一助となれば幸いです。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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https://news.mynavi.jp/itsearch/2016/10/26/PaaS_300-250.jpg
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