【特別企画】

DX実現のカギはデータサイロからの脱却! 国内外の成功体験に学ぶ課題解決の秘訣とは!?

[2021/04/29 08:00] ブックマーク ブックマーク

デジタル前提の時代を今後の成長の機会として、前向きに考える企業が増えている。ライフスタイルや働き方、ビジネスプロセスの変革を機に、新たな事業モデルやイノベーションの創出につなげていこうとする動きが進んでいるのだ。

中島氏によると、この実現に欠かせないのがデータの活用である。人、システム、業務プロセス、デバイスから得られるデータを分析・活用することで、潜在的なニーズやビジネス変革のヒントを発掘し、それらを適切な経営判断に結びつけることができるというのだ。

データ活用によって目指すゴールはさまざまだ。デジタルによるビジネスレジリエンスの実現、ビジネスの変革、新たなビジネスモデルの創出や、顧客・従業員体験の向上……。これらに共通していえるのは、前提として適切なデータ管理が行える環境が不可欠だと中島氏は力説した。

米NetAppのCEO、ジョージ・クリアン氏も、成功企業の要件をこう解説している。

「組織が成功するためには、スピードと敏捷性が不可欠です。クラウドはデジタルビジネスを推進し、顧客と従業員を結びつけるプラットフォームといえます。そのベースにあるのがデータの利活用なのです。データは顧客、従業員、サプライヤーに対するデジタルビジネスの”通貨”ともいえるほど、全ての人・組織にとって重要な要素です」(クリアン氏)

データ活用の最大の課題「データサイロ」から脱却し、データサービスレイヤを最適化する6つのポイント

しかし、データの活用に課題を抱えている企業は少なくない。最も陥りやすいのがデータのサイロ化だ。

「クラウド環境への移行にともなって、データが分散化したことが背景にあります。オンプレミス環境で十分な統制を行っていた企業でも、クラウドを利用し始め、さらにハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境への移行が進むと、データがあちこちに格納されます。その結果、適切なタイミングで適切に利用できなくなるのです」(中島氏)

DXでは、AIやIoTの取り組みのように多種多様なデータを分析してインサイトを導き出すことが重要になる。しかし、データサイロによってそれが妨げられてしまうため、DXを推進しようとしても、前に進まなくなるという状況に陥るのだ。

こうしたデータサイロ化を解消、回避するためには、トップのリーダーシップが求められる。まず経営トップ自らが目的をはっきりさせ、何をどのように変え、どんなアウトプットを目指すのかを明らかにする必要がある。さらにビジョンを定め、それに合わせた明確な目標を設定したうえで、データ活用を推進するガバナンスを整備し、サイエンティストやエンジニアなど必要な人材を配置する。もちろんその実現には、テクノロジーの活用を前提に考えることが大切だ。

そこで必要になるのが、データサービスレイヤを最適化し、データファブリックを構築することである。中島氏はこう強調する。

「データサービスレイヤを最適化するためには、6つの側面からの取り組みが重要です。データ環境を理解するためのDiscover(検出)、データを連携させるIntegrate(統合)、プロセスを自動化するAutomate(自動化)、アプリケーションで利用できるようにするOptimize(最適化)、データを保護するProtect(保護)、安全性・信頼性を担保するSecure(セキュア)です。データを中心に考え、アプリケーションの特性に応じた、最適なデータ管理が求められます」(中島氏)

マルチクラウド管理、予測・脅威検知、コンテナ対応などの新サービスも

たとえば6つの取り組みのうちProtect(保護)の観点では、クラウドへのバックアップについて検討する必要がある。ポイントは、アプリケーションでいかにデータを有効に活用していくかを考えることだ。ネットアップでは、世界で最も利用されるデータ管理OS「NetApp ONTAP」のSnap Mirror機能などによる高度で柔軟なバックアップ、災害対策、耐障害性と可用性を実現。さらにONTAPをクラウド上で利用できる「Cloud Volumes ONTAP」など、ハイブリッド、マルチクラウド環境におけるシームレスなデータ活用を見据えたバックアップを可能にしている。

Discover(検知)やIntegrate(統合)などについても、マルチクラウド環境のデータを統合管理する「Cloud Manager」、統計情報を元にした状況の見える化や脅威のすばやい検知を実現する「Cloud Insights」といったサービスを提供する。

また、近年ではDX推進のためにマルチクラウド環境でコンテナを活用するケースが増えているが、ネットアップが提供するコンテナ向け永続的ストレージの動的オーケストレーション ツール「Trident」は開発者のデファクトスタンダートになっている。さらにコンテナ環境で永続データを利用するステートフルアプリケーションに対応可能な「NetApp Astra」、コンテナ環境やサーバレス環境を含めてコスト最適化を図る「Spot by NetApp」などで対応できる。

こうしたサービス・製品を上手に活用しながら、6つの側面からの取り組みを行い、データサービスレイヤを社内が一丸となって構築・最適化することが、データを活用するためのデータファブリックの構築につながり、それがDXを推進するデジタルプラットフォームになるというわけだ。

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