移行するにしても失敗は許されない

国産汎用機からの脱却、レガシーマイグレーションを滞りなく成功させるには、もちろん綿密な計画や準備が欠かせない。異なるプラットフォームへと移行するのだから、これは当然のことだ。

確かにレガシーマイグレーションは過去に多くの企業が辿った道であり、ベンダーやシステムインテグレーターには膨大なノウハウが蓄積され、失敗を避け工数を低減させるためのツールやサービスの数々が用意されている。とはいっても、それらを適切に使いこなせなければ思わぬトラブルで手間取る可能性もある。

また、レガシーマイグレーションの作業そのものが目的ではない。新たなプラットフォームでシステムを運用したいからこそ、マイグレーションを行うのだ。今まで長く使ってきた国産汎用機と同じように、その新たな環境で業務を継続・発展させていくことが、本来のゴールである。

移行先プラットフォームの選定

どのようなプラットフォームへ移行するかが、レガシーマイグレーションでの最大の課題と言えるだろう。特に重視したいのは移行先の将来性だ。移行作業に伴う負担やリスクは、やはりできるだけ減らしたい。だから、国産汎用機と同じく何世代にもわたって安定して使い続けられる継続性を持つプラットフォームが望ましい。OSやミドルウェアを選定するにも、アップグレードしたら互換性が失われてしまうようなものは避けたいところである。

もちろん、移行先を選ぶ上では、コストパフォーマンスや可用性、既存環境との親和性など、システム基盤としての基本も押さえておかなければならない。多くの場合、国産汎用機に比べて他のプラットフォームは、調達費用でみれば有利だが、システムの安定性では見劣りしがちだ。

ダウンタイムを短縮するために人手による運用が必要になるようでは運用コストの上昇に繋がり、トータルのコストパフォーマンスでみれば好ましくない。国産汎用機に匹敵する安定性・可用性を持ち、かつ調達コストを抑えられるようなプラットフォームがふさわしいのではないだろうか。

移行に伴う費用が課題

JBCC株式会社 さらばレガシー移行センター(SLTC)センター長 板垣清美氏

全体的にコストパフォーマンスが高く、かつ安定性・可用性に優れたプラットフォームへ移行すれば、国産汎用機より運用コストを抑えられる見通しは立つ。レガシーマイグレーションの際には、その将来的な運用コスト削減分を織り込んで計画し、移行時のコスト負担を相殺するのが一般的な考え方だ。例えば移行から5年間の総保有コスト(TCO)を比較し、汎用機を使い続ける想定のケースより安く抑えられるような移行先および移行プランを立案するのが望ましい。

移行プランの中で大きな要素となるのが移行時の工数だ。これをどこまで抑えられるかが大きなポイントとなる。既存のコードにできるだけ手を入れず流用する、修正を加える際にも変換ツールやテストツールをフル活用して自動化するなど、人手を要する作業を可能な限り排除する方針で臨むのが基本だ。

このとき、ツールを見極めたり、工数を見積もるなどの部分には、レガシーマイグレーションに慣れたベンダーやシステムインテグレーターを活用するのがベターだ。マイグレーションを行う企業にとっては1回きりの経験に過ぎないが、彼らは豊富な経験やノウハウを持ち、マイグレーション時にありがちなトラブルを事前に防ぐ手立てを知っている。移行のプロに依頼することで、むしろ移行コストの抑制が期待できるのだ。

下記のホワイトペーパーでは、レガシーマイグレーションの際にベンダーやパートナーが果たした役割について、あるユーザーのマイグレーション事例を基に詳しく解説している。綿密な準備と工夫、ツールの活用などによって、移行作業は「慎重に行っても2日で完了」と短期間で終え、しかも移行後の運用にも大きなトラブルがなく、パフォーマンスも向上し保守作業の負担は減少した。5年間のTCOで見ると70%削減という成功例である。レガシーマイグレーションの課題を抱える経営者やIT担当者であれば、ダウンロードして一読する価値は必ずある。

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内容一覧

  • 70%もコスト削減! 汎用機からのマイグレーション お客様が選択したものとは
  • 独自のノウハウで移行を成功に導くJBCCのマイグレーションサービス

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