モータースポーツの華として、これまでいくつものドラマが繰り広げられてきたフォーミュラ1(F1)。そのサーキット現場では、映像の入出力や、レーシングカーに備わるセンサーからのデータ収集など、レース支援を目的としたさまざまなITシステムが用いられている。これらITシステムのインフラは、レース期間中、常にチームとともに世界中を巡り、過酷な環境の中で運用されていることをご存知だろうか。

チームとともに世界中を巡るサーキット現場のITインフラ

F1チーム「ウィリアムズ」

レーシング現場のITインフラは、埃や湿気が多く、空調もなければ電源供給も安定しないガレージに設置される。そこでは、劣悪な環境に対応し得る「高耐久性」と、運搬量を最小化するための「高集約性」、そしてトラブル時のダウンタイムを最小化するための「サポート」が必要となるが、これらに求められる要件は高く、あらゆるF1チームが頭を悩ませていることは想像に難くないだろう。

多くのチャンピオンシップで勝利した「ウィリアムズ」
がデルを選択した理由

1977年にフランク・ウィリアムズによって創設されて以来、多くのチャンピオンシップで勝利を勝ち取ってきたF1チーム「ウィリアムズ」。同チームも例に漏れず、サーキット現場におけるITインフラの運用に課題を抱えていた。

ウィリアムズではこれまで、仮想サーバやストレージといったハードウェアを2年ごとに切り替えてITインフラの運用を行ってきた。しかし、1分1秒を争うレーシング現場において、従来の運用方法では、ITで行える支援の範囲に限界があった。

ウィリアムズが抱えていた、レーシング現場におけるITインフラの課題
煩雑なIT資産の管理とセッティング
サーバとストレージによる構成の場合、ガレージでのセットアップに2週間ほどの期間を要する。これにより、スタッフのリソースをサーキットのネットワーキングやピットウォール、ガレージなどの整備にまわすことができなかった
ストレージの入出力にあるボトルネック
データ分析に向けてテレメトリーシステム(レーシングカーからデータを収集するシステム)からデータセットを行う際、そこに多くの時間を費やした。結果、1分1秒を争う車のチューニング時間を切迫してしまっていた

同チームはこの課題を解決する方法について検討をすすめた結果、デルが提供するインテル® Xeon® プロセッサー搭載のコンバージドインフラストラクチャーとプロサポートサービスの採用を決定。そこには製品としての品質にくわえて、デルがもつ世界中にわたった優れたサポートが決め手になったという。

本稿よりダウンロードできるホワイトペーパーでは、デルのコンバージドインフラストラクチャーソリューションがいかにして、ウィリアムズが抱えていた課題を解決したのか。そして、決め手となったサポートについてウィリアムズが信頼するに至った経緯を、過去のプロジェクト情報も交えて解説している。

世界で活躍するF1チームの成功例は、貴重な情報であると同時に、ITシステムに携わる読者にとってきっと参考になるだろう。

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