RPA(Robotic Process Automation)とは、ソフトウェアロボットが、バックオフィスで行われる「PCなどを用いた定型業務」を代行して、大幅な業務効率化を実現する技術だ。近年、人手不足を解消するための切り札として注目されている。ここでは、約20名の部門へ初めてRPAを導入することになった推進リーダーが、RPAツールの選定から体制づくり、導入・運用までを行った中で気づいたポイントについて紹介しよう。

RPAに取り組んだ理由

NECネクサソリューションズの営業推進部が、RPA導入プロジェクトに着手したのは2017年9月。RPAに取り組む理由は明確で「単純に人手が足りなかった」からだ。

スタッフ部門は人員増加がなかなか望めず、新入社員も入ってこないので高齢化が進んでいた。一方で、営業部門を支援する部門として、さらなる質の向上や付加価値の創造も求められるようになり、業務量は増大する一方だ。さらに、同部門ではプロモーションに利用する、数々の個人情報を取り扱っており、この個人情報を漏えいさせないように細心の注意を払わなければならない。このプレッシャーが、部門メンバーの大きなストレスにもなっていた。

増員が期待できず、今の人員だけでこの状況を打破するには、生産性と業務の質をハッキリと向上させるための仕掛けが必要だ。そして、その「仕掛け」として選択したのが、RPAの活用だった。

RPAの活用を社内申請した際、上層部からは「どんどんやりなさい」と言われる一方で、失敗はしないようにと念を押された。自部門の効率化に加え、社内へのアピールも求められることになったのだ。RPA化を推進するには、少しでも早く評価を行い、業務活用の実績を示すことと考え、3カ月で業務活用を実現し、評価を実施する推進スケジュールを立案した。

RPAを導入する業務としては、部門内で特に時間と手間がかかっていた「プロモーション実施申請受付・回答業務」と「受注・売上状況報告資料作成業務」が選ばれた。

「プロモーション実施申請受付・回答業務」と「受注・売上状況報告資料作成業務」のRPA化事例

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RPAの導入効果

前述した2つの業務についてのRPA活用効果だが、2017年下期の成果は「プロモーション実施申請受付・回答業務」は30%、「受注・売上状況報告資料作成業務」は80%の工数削減を実現。年間では320時間・約2人月(200万円)の工数と費用削減となる。

さらに2018年度には、4つの業務をRPA化したうえで、50%の業務効率化と、さらなる「社内への情報提供」そして「部内メンバーの働き方改革の実践」を新たな目標として掲げている。


本稿で提供するPDFには、2018年6月に開催された「人材不足に備えるRPAによる業務効率化セミナー」で行われた講演「RPA活用事例」の内容が記載されている。RPAを導入した上記2つの業務の事例詳細、その際に発生した問題とその解決策、RPA化に適する業務、RPA導入を成功に導く7つの勘所などについて確認可能だ。RPA導入を考えている、業務効率化を模索しているという企業のご担当の方には、ぜひダウンロードしてその内容をチェックしていただきたい。

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RPA活用で業務効率化を実現するために

≪目次≫

  • RPAに取り組んだ理由
  • 「活用の開始が最優先」と割り切り、素早く決断
  • RPAの導入により業務効率化が実現した2つの事例
  • RPA活用にあたって発生した問題
  • RPAの導入効果
  • 活用経験から学んだRPA化の秘訣

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