【特別企画】

RPA導入を成功に導く3つのポイント - RPA × ERPで業務プロセスの効率化!

[2018/04/02 08:30] ブックマーク ブックマーク

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RPAをERPと組み合せるメリットについて

RPAを適用して高い効果が得られる作業は、”単純な入出力”“定期的な処理”“毎回異なる、似たようなオペレーション”といった繰り返し行うものだ。どんな業務にでも適用できそうに感じられるが、RPAは設定した通りの手順で自動処理するだけのツールであるため、できないことが沢山ある。たとえば、住所変更したお客様のマスタ更新入力を人からRPAへ移行する場合によく生じるのが、リストに間違った情報があるとそのまま入力されてしまうことだ。もし、内容チェックが必要ならば、ここで郵便番号と住所のマッチングを確認する処理を追加してあげる必要がある。つまり、人のオペレーションをそのままRPAで置き換えるのではなく、”作業”、”判断”、”分類”と言った作業の中身をよく理解する必要があるのだ。

一部のメディアでは、RPAをAI(人工知能)と混同したような表現をしている記事もあるが、現状のRPA製品は手順に従って処理するだけなので単純な”作業”の組み合わせや、所定のルールに沿った”分類”は大丈夫だが、状況や内容を見て”判断”が必要となるオペレーションは苦手としている。RPA製品によって、それぞれできる/できないがあるため、製品による違いや特徴をよく確認する必要がある。

企業のバックオフィス業務を幅広く網羅しているのはERP(Enterprise Resources Planning)システムだが、RPAをERPシステムに組み合わせて利用することで高い効果が期待できる。ERPシステムは、経営管理システムとして業務プロセスに跨った情報を収集して、ここに蓄積されたデータを経営判断に利用する。経営が求める要件に幅広く対応するため、業務プロセスに沿って適正なデータ入力が求められることから、ERPを導入すると入力作業の負荷が高くなる。この入力作業を低減する手段として、RPAを活用することができるのだ。

ERPが導入されている業務は、すべて作業低減の対象となる。つまり、ERPがカバーする業務プロセス全体には効果が期待できるのだ。さらに、月次、四半期といった経理部門の決算処理や、事業部門の月毎の請求処理といった部門ごとの繁忙な作業にも利用できる。こうした業務は部門や業務内容によって異なるため、現場判断でRPAを導入する作業を見極めることが大切だ。RPAを上手く利用して高い効果を上げるためには、RPAを利用するエンドユーザーの支持を得なければならない。このステップを踏むことで、RPAが社内に根付くきっかけを作るとともにエンドユーザーを巻き込むことができる。

RPA+ERP導入成功における3つの秘訣

RPAの導入効果を高めるためには、業務プロセスの見直しが避けられない。しかし、業務プロセスの変更は困難を伴う。かつて、日本にERPが持ち込まれた時にも、BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング:業務プロセス改革)もこれと一緒に入ってきたにも関わらず定着しなかった。欧米企業では、ERP導入に合わせて、ERPに寄せるかたちでBPRを行うケースが一般的だったが、日本では受け入れられなかったのだ。

これには様々な理由があると思われるが、欧米がトップダウンで導入を行ったのに対して、日本はトップダウンとボトムアップのバランスをとって導入する必要があったため現場の抵抗が強かったからだといわれている。実際のところは不明だが、RPAの導入効果を高めるためには、やはり業務プロセスの見直しは要となる。

前述した通り、日本企業におけるRPA導入成功のポイントはエンドユーザーを主役にすること。IT部門や企画部門は、RPAの効果に気づいたエンドユーザーをガイドして、最大の効果を出すサポート役、ガイド役に徹することが成功の秘訣ではないかと考えられる。

最後に、RPA導入のポイントをまとめておこう。

1.RPA導入プロジェクトは、最大効果を狙うのではなくエンドユーザーの悩みに寄り添ったテーマを選んでRPAに対する興味を持ってもらうところからはじめる。

2.RPA導入を全社に広げるには、RPAとERPを組み合わせた取り組みがよい。その理由は、エンドユーザーの作業負荷を低減できるためRPAに対する支持を得られやすいこと。

3.RPA導入の主役を、エンドユーザー自身にして業務プロセスの見直しを促す。IT部門や企画部門は、サポート役、ガイド役に徹する。

著者プロフィール

鍋野 敬一郎 氏
株式会社フロンティアワン 代表取締役

【経歴】
1989年:同志社大学工学部化学工学科(生化学研究室)卒業
1989年:米国大手総合化学会社デュポン社の日本法人へ入社。農業用製品事業部に所属し、事業部門のマーケティング・広報を担当
1998年:ERPベンダー最大手SAP社の日本法人SAPジャパンに転職し、マーケティング担当、広報担当、プリセールスコンサルタントを経験。アライアンス本部にて戦略担当マネージャーとしてSAP Business All-in-One(ERP導入テンプレート)立ち上げを行った。

2003年にSAPジャパンを退社し、コンサルタントとしてERPの 導入支援・提案活動に従事。
2005年に独立し株式会社フロンティアワン設立、現在はERP研究推進フォーラムでERP提案の研修講師、ITベンダーの事業企画や提案活動支援、ユーザー企業のシステム導入支援など、主に業務アプリケーションに関わるビジネスを行っている。ERPや業務アプリケーション、セールスフォース・ドットコムやMicrosoft Windows Azureなどのエンタープライズ・クラウドに関する活動に携わっている。
オンラインメディアなどにERP、クラウド、SOA、GRCなどに関連する記事を、数多く寄稿。

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