カカクコムは9月15日、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」に、NTTレゾナントのAI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution」を導入したと発表した。

goo Search Solutionは、サービス提供者に代わり、ユーザーの検索キーワードデータから自動的に表記ゆれ辞書を生成・検索キーワードを拡張することで、1件も検索にヒットしない状態を防止するというもの。さらに、検索結果の一覧からユーザーがどの商品をクリックしたか、購入に至ったかといった行動ログをエンジンが自己学習し、表示順位の並び替えを自動で行うことで、ユーザーに最適な商品を提示する。

自動学習による改善の例

月間5,000万人超が利用し、PCや家電、生活雑貨、ファッション、食品など幅広いジャンルで約3億件の商品データベースを持つ価格.comでは、キーワード検索回数が1日あたり約150万回に上る。かねてより検索精度の改善を続けてきたが、検索件数の増加や掲載商品・ジャンルの拡大、検索キーワードがより複雑化していることから、今回、AIを活用した検索ソリューションの導入に至った。

新しい検索機能では、ユーザーの検索行動を自動的に学習し、膨大なデータベースの中から最適な結果を表示する。これにより、誤記や表記ゆれなどから発生しがちな検索結果の漏れ・偏りが減少し、検索キーワードに完全に一致する商品がない場合にも、関連性の高い商品が検索結果の上位に表示されるようになったとしている。