KeePass - インストール

【連載】

パスワード管理アプリの選び方

【第16回】KeePass - インストール

[2018/05/11 08:00]後藤大地 ブックマーク ブックマーク

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KeePass

これまでパスワード管理アプリとしてLastPass、Dashlane、Sticky Password、RoboFormを取り上げてきた。それぞれに特徴はあるものの、どれも提供している機能は似ていた。

今回はこれらアプリケーションとはかなり性格が異なる「KeePass」を紹介しようと思う。昔ながらのアプリケーションが好みであれば、このパスワード管理アプリが肌に合うんじゃないかと思う。

KeePassはオープンソースソフトウェアとして開発されているパスワード管理アプリケーション。もともとWindows向けのアプリケーションとして開発されており、主なターゲットはWindowsだ。現在の安定バージョンである2系からはMono環境で動作するようになったため、Monoが導入されているmacOSやLinuxでも利用できるようになっている。

LastPass、Dashlane、Sticky Password、RoboFormはどれも便利なサービス/アプリだったが、オープンソースソフトウェアではないため、実際にパスワードがどうやって扱われているかはわからないところがある。そのあたりは開発および運用を担当するソフトウェアベンダを信頼するしかないのだが、中にはそういったベンダは信頼できないという方もいらっしゃるだろう。

そんな時に候補となるのがKeePassだ。KeePassはソースコードが公開されているし、心配なら自分でビルドして利用することもできる。使い勝手はこれまでに取り上げてきたアプリケーションほど便利とは言い難いが、きっちり自分でパスワードを管理していきたいという場合には優れた候補になるだろう。

インストールとセットアップ

KeePassのページから最新のKeePassアプリケーションをダウンロードしてきてインストールを実施する。インストールは通常のインストーラを実行するだけだ。

KeePassインストーラ

KeePassインストーラによるインストール完了

インストール直後のKeePassアプリケーションは次のようになっている。シンプルで古典的なウィンドウアプリケーションだ。

インストール直後のKeePassアプリケーション

利用をはじめるには、アカウントデータを保存するデータベースを新規に作成する必要がある。KeePassは、このアカウントデータを保存したデータベースファイルを操作するためのUIアプリケーションというつくりだ。

新規データベースの作成

データベースを作成する段階でマスターパスワードを設定する。このマスターパスワードを使ってデータベースにアクセスできるようにしている。

マスターパスワードを設定

データベース名を設定

データベースの新規作成が完了すると、次のようにいざという状況になったときのための緊急シートを印刷するかどうか聞かれる。

緊急シート(Emergency Sheetを印刷するかどうか聞かれる)

ここで印刷を選択すると、次のような緊急シートが印刷される。このシートに手書きでデータベースファイルのバックアップ先パスとマスターパスワードを記入して、物理的に安全な場所に保存しておくというわけだ。

印刷されたKeePassの緊急シート

データベースを作成したあとのKeePassは次のようなUIになる。

データベース作成後のKeePassアプリケーション

アカウントデータのサンプルも含まれている。

KeePassに保存されたアカウントデータのサンプル

KeePassは次回から起動時に設定したマスターパスワードの入力が求められるようになる。

起動時にマスターパスワードを求められる

UIを見て分かるようにKeePassのUIはトラディショナルなWindowsアプリケーションのそれだ。多くのメニューアイテムと、細かい設定を含んだダイアログなどで構成されている。

好みは分かれるが質実剛健

KeePassのUI/UXは現在主流のアプリケーション、特にWeb技術を活用するタイプのアプリケーションやスマートフォン/タブレットデバイスで使われるアプリのUI/UXと比べると古くさい。しかし、内部の動きが直接的に理解できる仕組みになっており、何が起こっているのかが把握しやすいUI/UXになっていると言える。

パスワード管理アプリには高い信頼性と透明性が求められるが、アカウントデータそのものは高いレベルで保護される必要がある。その点、オープンソースソフトウェアとして開発されているパスワード管理アプリは中身を確認できるので、信頼できるというか、疑心暗鬼に陥っても自分でソースコードを調べるという道が残されている。これは深いレベルの安全性という意味で重要だ。

「クラウドサービスを利用するためのアカウントを作る必要がある最近のパスワード管理アプリはちょっとどうも」と感じている方に一度試してもらいたいアプリケーションだ。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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