マイナビニュースマイナビ

健康増進型保険「Vitality」で住友生命保険が目指す新しい生保の形

[2021/09/24 09:00]末岡洋子 ブックマーク ブックマーク

つながり続ける保険へ

Vitalityは2018年に発売以来、約80万件の販売実績がある。では健康増進促進の効果は出ているのだろうか?

西野氏によると、加入者の平均歩行数は9%増加しただけでなく、加入から3年経っても増加した歩数は維持されているという。健診の数値でも、加入時高血圧だった人の44%が改善するなどの結果が出ているそうだ。なお、西野氏自身も16kgの減量に成功したと胸を張る。

それだけでなく、「生命保険らしくない変化も起きている」という。加入者が自主的にTwitterやYou TubeなどのSNSを使って、Vitalityの健康増進活動に取り組んでいると自己紹介したり、こんな変化が起きたと報告しているというのだ。「従来の生命保険商品ではなかった現象」と言い、「人々のつながりやコミュニティへの参加も促している事象と感じている」と西野氏は喜ぶ。

このような成果に後押しされ、住友生命保険では発売から10年間でVitalityの契約数500万件を目指しているという。西野氏は「日本の社会課題を解決する、国民を健康にしていくということを目指す以上、一定ボリュームの方にこのプログラムに参加してもらいたい」と語る。

新しい価値創造にも乗り出す

コロナ禍では、LINE、Zoomなどのオンライン面談を利用するOMO(Online Merges with Offline)への対応を進めた。孤独を感じることなく、楽しく運動できるように、バーチャルランイベントの開催にも取り組んでおり、参加後に感想をSNSに投稿するなどの動きがあるという。リアルのランイベント(パークラン)も、全国各地で毎週土曜日に開催しているそうだ。

このようなコミュニティ(サロン)活動は、認知症のリスクを低減できるなどの効果があるとわかっているとのことで、「日本社会で孤独な高齢者をできるだけ減らしたい」と西野氏は意図を説明する。

イメージ図

また、データの活用も広げる。「年間2.5億日分のデータが蓄積している」と西野氏は言い、健診の結果、運動情報、アンケートの回答結果、保険金や給付金の支払い情報などが紐付くことで、1人1人に最適化されたパーソナライズドサービスを開発していきたいという。例として、その人の健康状態から疾病リスクの予測をしたり、健康増進活動のアドバイスをしたり、行動データを活用したマーケティングなどが考えられるという。

最終的には、自社だけではなくパートナー企業と一緒に「Well-being as a Service(WaaS)」を目指したい、と西野氏は述べる。これまでは単発で自社商品のいいところを訴求して販売してきたが、有機的なウェルネスサービスをパートナー企業と一緒に提供するというものだ。これにより、加入時と支払い時しか顧客と接点が得られなかった状況から、毎日アプリを開いてもらい、目標への到達度をチェックすると同時に企業のサービスを使ってみようかなと思ってもらえる「つながり続ける顧客接点」を実現したいと展望した。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

もっと知りたい!こちらもオススメ

キャッシュレス社会の顧客理解と変化への対応策 - 三井住友カードのデータ分析支援サービスとは?

キャッシュレス社会の顧客理解と変化への対応策 - 三井住友カードのデータ分析支援サービスとは?

2021年7月14日に開催された「TECH+ EXPO 2021 Summer for データ活用」において、三井住友カード データ戦略部 グループ長の細谷友樹氏が登壇。『「キャッシュレスデータ」から読み解く消費行動の変化とアクション』と題して、三井住友カードにおけるデータ戦略とキャッシュレスデータを活用したデータ分析支援サービス「Custella(カステラ…

関連リンク

この記事に興味を持ったら"いいね!"を Click
Facebook で TECH+ の人気記事をお届けします
注目の特集/連載
[解説動画] Googleアナリティクス分析&活用講座 - Webサイト改善の正しい考え方
Slackで始める新しいオフィス様式
Google Workspaceをビジネスで活用する
人生を豊かにするパラレルキャリア~VUCA時代に新しい生き方を選ぶ理由とは~
ニューノーマル時代のオウンドメディア戦略
ミッションステートメント
次世代YouTubeクリエイターの成長戦略
IoTでできることを見つけるための発想トレーニング
教えてカナコさん! これならわかるAI入門
AWSではじめる機械学習 ~サービスを知り、実装を学ぶ~
Kubernetes入門
SAFeでつくる「DXに強い組織」~企業の課題を解決する13のアプローチ~
マイクロサービス時代に活きるフレームワーク Spring WebFlux入門
AWSで作るマイクロサービス
マイナビニュース スペシャルセミナー 講演レポート/当日講演資料 まとめ
セキュリティアワード特設ページ

一覧はこちら

今注目のIT用語の意味を事典でチェック!

一覧はこちら

会員登録(無料)

ページの先頭に戻る