ユニリーバが実践する「アフターコロナの働き方」とは?

[2020/06/29 08:00]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

「生産性」の捉え方は、会社と個人で異なる

WAA導入後、「時間を有効に使えるためモチベーション向上につながった」「自分で時間帯を決められるようになったことで、決まった時間でできるだけパフォーマンスを上げる意識付けができるようになった」という声が社員から上がるなど、社員自身が生産性が向上している実感を得られているという実態が明らかになってきた。

こうした状況について島田氏は「WAAは働き方の選択肢を広げただけだが、そこに自分で決めるという行動が生まれたことにより、モチベーションや結果につながった。自分で決められることがあるだけで、生産性は確実に上がる。例えば、業務量の増減に柔軟に対応できるようになったことで、質を落とさずに仕事ができるようになったり、余計なストレスが軽減することで、仕事への意識が増加したりといった効果がある」と考察している。

ただし、「生産性」という考え方は、企業とそこで働く個人とで異なるので注意が必要だ。

「アウトプットにフォーカスして、いかに短時間で質の高い仕事をしたかということを見るのは、会社の視点です。個人から見た場合、アウトプットを出すためのインプット――マインドセット、健康/体力、モチベーション、幸福度、感情――のほうが生産性を考える上で大事な要因となります。そして、自分がどれだけその仕事に意味や意義を感じているかをわかっていることが大前提です。これがなければ、生産性が高いという状態には行き着きません。組織のリーダーは、こうした個人の視点にまで気を回すことが重要です」(島田氏)

そして島田氏は、これまでの取り組みから、社員は「集中(邪魔がない、静けさ)」「余裕(時間、心)」といった状態のときに、自分の生産性が高いと感じる傾向にあることがわかっていると紹介。一方、社員は無駄やムラに対して生産性の低さを実感しているとした上で、「リモートで仕事ができるということがわかった今、満員電車に乗るという無駄なことをなぜしなければいけないのか?」と改めて聴衆に問いかけていた。

社員のWellbeingは、経営の大事な要素の1つ

さらに島田氏は、「たとえ日常のなかにハッピーとアンハッピーの波があったとしても、中長期的には良い状態であること(= Wellbeing)が大事」と、中長期的な幸福を指す言葉として「Wellbeing」を取り上げ、自身のWellbingを考えるときに参照するとよいモデル「PERMA」を紹介。PERMAは次の5つの言葉の頭文字だ。

  • Positive Emotions:ポジティブ(快適)な感情
  • Engagement:主体的に関わる
  • Positive Relationships:良い人間関係
  • Meaning:意義/意味
  • Accomplishment:達成/熟練

併せて、PERMAの日本語バージョンとして「よし! たかい」も紹介された。

  • よ:良い感情
  • し:主体的に関わる
  • た:達成/熟練/成長を感じる
  • か:関係性
  • い:意義/意味

これらを満たしていてWellbeingが高いと言えるような人は、健康であったり、仕事のパフォーマンス/創造性が高かったりなど、良い影響があるという研究報告もあるという。島田氏は、個人の働き方を考える際だけでなく、経営の大事な要素の1つとしても、Wellbeingを考えてほしいと呼びかけた。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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