Dropboxがセキュリティ機能の強化に多額の投資をする理由

[2019/10/10 14:00]鈴木恭子 ブックマーク ブックマーク

ソリューション

提携するのは「その分野で最高の技術を提供する企業」

Dropboxでは、米Okta、米VMwareともパートナーシップを締結し、両社が擁するセキュリティ機能を提供している。

Oktaはシングル、多要素認証、IDライフサイクル管理といった機能をクラウドSaaSで提供している企業だ。両社のパートナーシップによって、DropboxからOktaのID管理やアクセス認証といった機能を利用できる。一方、VMwareとのパートナーシップでは、デバイス管理/制御を可能にする「VMware Workspace ONE」の機能を利用できるようになる。

「その分野で最高の技術を提供する企業と提携する」として米Okta、米VMware、米BetterCloudを紹介した

前出のクラーク氏は、「コラボレーションツールやドキュメント共同編集機能を利用する際、企業ユーザーにとってネックとなるのがアクセス権限だ」と指摘する。

「企業からの情報漏えいの大半は、従業員による情報の持ち出しである。こうしたリスクを低減するには、管理者が適切なアクセス権を設定すること、ユーザーを正しく認証すること、そして情報にアクセスするデバイスを正しく管理することだ。実際、セキュリティに対しては(具体的な金額は言えないが)多額の投資をしている」(同氏)

これまでDropboxのインフラは、AWSやGoogle Cloudといったパブリッククラウド上で運用されていた。同社はこの方針を2014年に変更し、インフラ自体を独自のストレージシステムである「Magic Pocket」に移行した。Magic Pocketはドキュメントの保存用に特化した設計がされている。

同社のバイスプレジデント製品担当を務めるアダム・ナッシュ(Adam Nash)氏は、「Dropboxが1日に処理するAPI(Application Programming Interface)呼び出しのデータ量は、3EB(エクサバイト)を超える。われわれにとってセキュリティに多額の投資をすることは、戦略の1つでもある」と説明する。

同社のバイスプレジデント製品担当を務めるアダム ナッシュ(Adam Nash)氏

「Dropboxの収益性が高い理由の1つは、ドキュメントを保存する独自インフラを運用しているからだ。誰でも知っているDropboxで『(インフラの不備から)情報漏えいがあった』となると、ビジネスの根幹に関わる。だから、われわれはハードウェア/運用/他社製品との連携など、すべてのプロセスでセキュリティ対策を実施している。同時にサービスとして提供するセキュリティ機能は、『管理者にとって管理がしやすい』『ユーザーにとって(自分が許可されている)ドキュメントへのアクセシビリティがよく、コラボレーションしやすい』を念頭に置いて拡充している」(ナッシュ氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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