クラウドストレージ/コラボレーションサービスを提供する米Dropboxは9月25日(現地時間)、カリフォルニア州サンフランシスコにおいて、同社初となるユーザーカンファレンス「Work in Progress」を開催した。
近年、Dropboxは、ストレージサービスプロバイダーからビジネスユーザー向けコラボレーションプラットフォーマーへとビジネスモデルをシフトさせている。今回のカンファレンスでは、「オフィスワーカーの作業環境を効率化するソリューション」として、「Dropbox Spaces(ドロップボックススペース)」を発表した。
基調講演に登壇した米Dropboxの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のドリュー W. ハウストン(Andrew W. Houston)氏は、「われわれはオフィスワーカーのより”賢明”な働き方を支援する」とDropbox Spacesの意義を強調した。
Dropbox Spacesは、クラウド上で管理しているファイルやWebベースのドキュメントをはじめ、企業内で管理しているファイルを1つに集約する統合ワークスペース環境を提供するというもの。つまり、GoogleドキュメントやOffice 365のファイル、ローカルに格納されているファイルなどに対し、別途G SuiteやOffice 365のアプリを立ち上げることなく、全て同じ環境(ワークスペース)からアクセスして作業を行えるわけだ。
また、SlackやZoom、Trelloといった他社のコラボレーションアプリも1つのロケーションに統合し、Dropbox Spacesからシームレスに利用することができる。
ハウストン氏は現在の企業が抱える課題について、以下のように指摘する。
「多くのオフィスワーカーは、労働時間の60%を必要な情報を探すなど、”仕事をするための仕事”に費やしている。現在は複数のメール、チャット、ビデオ会議など、複数のコラボレーションアプリが存在している。さまざまなツールが登場したことで、(労働作業の)複雑性は増加した。その結果、アクセスしたい情報が分散し、1つの仕事をするために複数のアプリにアクセスしなければならず、その管理に手間取っている」(同氏)
こうした課題に対してDropbox Spacesは、1つのロケーションで必要なツールに効率良くアクセスできる環境を提供する。さらに、チームの共同作業をスムーズにし、コラボレーションツールとして「チーム全体の生産性向上にも貢献する」というのが同社の主張である。
「Dropbox Spacesにはオフィスワーカーが本当に大切な仕事に集中するための機能が、ふんだんに詰め込まれている」(ハウストン氏)
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