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若手CTOが導く! テックカンパニー化に向けたDMM.comのエンジニア評価制度改革

[2019/07/18 08:00]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

ノーレイティングの実現を目指した評価制度改革

こうして組織の方向性を決めた後、松本氏はエンジニアの評価制度の見直しを図っていくことにした。

従来は、スキル評価のみを行っていたり、数値実績のみが基準だったりと、事業部やチームごとに評価方法が異なる状況だったというが、これを是正し、将来的には、数値やランクでの評価に変わる新しい評価方法として注目されているノーレイティングを全社的に実現していきたい考えだ。

大久保氏によると、まずはそれに向けた準備を進めている段階だという。

「現行の評価制度は、上期・下期で1回ずつ目標を設定し、そのあいだに最低月1回以上の1on1を実施することで目標に対する進捗を確認していくという形にしています。これがきちんとできるようになると、ノーレイティングにつながっていくと考えています。

まずは1on1の面接をする側のマネジメント層にDMM TECH VISIONとVALUEを浸透させていこうと思っています。面接する側が4つのDMM TECH VALUEを根拠に面接される側の行動をきちんと評価できるようになることが先決です」(大久保氏)

評価のポイントは、事業に対しての貢献度をみる「成果評価」と、DMM TECH VALUEに沿った行動ができたかをみる「行動評価」の2つ。一般エンジニアに関しては、スキルを持っていること自体には重きを置いていない。

松本氏はこれについて、「一定水準以上のスキルがあるエンジニアに対しては、プロフェッショナルだからこそ課題解決そのものを評価することが重要」と説明する。

一方で、ジュニアメンバーに対してはスキル評価を行うなど、経験に応じた評価や教育方法などを検討していく予定だ。

現在は、技術水準向上をミッションにしているCTO室のエバンジェリストチームが、教育方法や知見の標準化、技術情報の発信方法、評価制度の整備などを進めている。

この国全体が抱える課題を解決する方程式を手に入れるために

DMM.comのテックカンパニー化への挑戦はまだ始まったばかりだ。全社員約4000人、エンジニアだけでも1000人近く在籍しているような大きな組織を改革していくことの困難は言うまでもないだろう。しかし松本氏は「人が面倒と思うことをやるからこそ、おもしろい価値が生まれてくる」と前向きだ。

「日本の大きな会社においては、ソフトウェアエンジニアリングを経営に組み込んでいくことに対する壁が多くあります。しかし、日本企業の課題点は共通しているため、その壁を突破するひとつの方程式を手に入れることができれば、その方程式はこの国全体に対しても大きな価値になるはずです」(松本氏)

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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