コンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo(アルファ碁)」がトッププロを破ったり、質問応答システム「IBM Watson」が米国のクイズ番組で最高賞金額を獲得したり……限定的な分野とは言え、人間よりも勝るAIが登場し始めた今を「エキサイティングな時代」だと語るのは、日本マイクロソフト 執行役員 最高技術責任者/マイクロソフトディベロップメント 代表取締役社長を務める榊原 彰氏だ。
さまざまな可能性を秘めるAIだが、高機能なものを求めれば求めるほど、その開発には費用がかかる。だが、AIの恩恵を富裕層のみが享受できるものにはしない、というのがマイクロソフトの考えだ。
同社では「AIの民主化」と「社会の重要課題の解決」を掲げ、作り出す全てのものにAI機能を導入しているという。
IT Search+スペシャルセミナー 第106回では、AIを搭載したメガネやドライブスルーのソリューション、多言語に同時対応する翻訳機能など、すでにリリースされているテクノロジーの例が多数紹介されたほか、進化途中であるがゆえに起きた予想外の”問題”や、まだ明確な解決策が見つかっていない課題についても言及された。
本稿では、この榊原氏による講演「AI普及のカギと社会のありかた」のスライドを提供する。
会員ログインの上、以下の資料紹介のリンク、あるいは本稿下部の「今すぐ資料をダウンロード」「ダウンロードBOXに入れる」ボタンから入手してほしい。
講演資料の内容
配布用の講演資料は全30スライド/15ページ。講演時に使用したスライドから一部抜粋して提供しています。
AIソリューションの例や学習データの偏りに起因する問題のほか、AIに求められる倫理についても参考URLと共に紹介されています。
<PDF内容>
- コンピュータが理解する「世界」
- テクノロジーで社会を変える
- 統計的機械翻訳から深層学習による翻訳へ
- 閉じた世界での成果
- シミュレーション - Project Malmo
- シミュレーション - AirSim
- 現実には何が起こっているのか
- バイアス
- AIシステムのための価値判断を示す
……など