データ・アプリケーション(以下、DAL)は8月28日、カナデンブレインが、クラウド型LPガス販売管理システム「みねるば」のデータ移行ツールとして、DALのデータハンドリングプラットフォーム「RACCOON」を採用したと発表した。

中堅/大規模なLPガス事業者向けに、業務全般をサポートするLPG統合情報ネットワークシステム「SuperX」を提供しているカナデンブレインは、小規模事業者にクラウド型LPガス販売管理システム「みねるば」を開発した。しかし、ビジネスモデルの構築にあたり、データ移行方法が課題となった。

従来、SuperXに対する既存データの移行は、案件を担当したSEが開発したスクリプトツールで行っていた。だが、低価格モデルのみねるばに同様の方法をとれば、利益が下がる上、人手不足になりかねないことなどから、営業担当者が移行作業を担うこととなった。また、小規模事業者の場合、既存データはExcelや紙で保管されている可能性があり、それらの内容を入念に精査してからシステムに投入する必要があった。

同社は、これらの課題を解決するものとして、RACCOONを導入。採用にあたっては、移行元/移行先のデータ形式としてExcelが対応していることや複数の項目で精査が必要なデータでも、データチェック機能によって確認できることなどがポイントになった。

導入により、SEに頼ることなく、営業担当者でも簡単に精査の必要なデータの移行が行える体制を確立できたほか、データ移行期間も、SuperXと比較すると1/2以下に効率化されたという。

みねるばへのデータ移行プロセス

同社は今後、SuperXにもRACCOONを適用し、データ移行の標準化を検討していきたいとしている。