猫用IoTトイレ、黒電話型スマートリモコン......DMM.make AKIBA支援のスタートアップがデモを披露

[2018/07/23 07:00]周藤瞳美 ブックマーク ブックマーク

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DMM.make AKIBAは7月10日、先端技術を用いた革新的なサービスやプロダクトの製品化をサポートする「Open Challenge 3」にて採択されたチームが最新の成果を発表するイベント「Demo Day」を開催した。

2017年から始まり今期で3回目となるOpen Challengeは、IoTやVR、AI等の技術を用いた革新的なサービスやプロダクトの製品化をサポートするアクセラレーションプログラムで、採択チームに対して、DMM.make AKIBAの施設利用サポートや、技術面・ビジネス面でのメンタリング等が3カ月間にわたって行われる。

採択チームはこの間、自身のアイディアや初期のプロトタイプを、企業や投資家などに対するプレゼンテーションで利用できるクオリティになるまでレベルアップさせることを目指す。

今回のDemo Dayでは、Open Challengeの第3期生による展示および発表が行われた。本稿ではその様子を一部お届けする。

女性の夜道の安全を見守るIoT防犯バッグチャーム「しっぽコール」

1組目のチームが発表したのは、気軽に利用することができるIoT防犯バッグチャームサービス「しっぽコール」。

しっぽコール 代表の奥出 えりか氏。バッグに付いているチャームがしっぽコールのデモ機

夜道に不安を感じている女性は多く、実際にひったくりや強制わいせつの被害のほとんどは女性であることがわかっている。

しかし従来の防犯ブザーでは、勘違いで鳴らしてしまうリスクや、実際に鳴らしても助けに来てもらいづらいという課題があった。

これに対し、しっぽコールは、2つの機能を用意している。

一つは、勘違いリスクに対応できるスマートフォンの大音量鳴動機能。

しっぽの形のデバイスを握ると、スマートフォンからLINEなどの着信音が大音量で鳴る機能だ。だれかに後をつけられていないか不安を感じた際に、相手を威嚇する意味で利用する。通常の着信音なので、相手の気分を害するような事態を避けられる。

もう一つは、不審者だと決めた際に助けを呼ぶ機能である。

デバイスに刺さったピンを引き抜くと防犯ブザーのような警告音が鳴る。それだけでなく、あらかじめ登録しておいた友人のLINEグループに位置情報が通知される仕組みで、近くの友人に助けを求めたり、有事の際に追跡できるよう移動履歴を残したりすることができる。

なお、ピンを指し直せば、友人に共有した位置情報は履歴ごと消去されるので、プライバー情報の拡散も避けられる。

しっぼ型のデバイス(右)のピンを抜くと、友人グループのLINE画面に通知が飛ぶ(左端末画面)。使用履歴を残せるため、危険と感じる場所を記録することもできる(中央端末画面)

代表の奥出 えりか氏は、「相棒だと感じて欲しいという想いから、身近に感じられるしっぽのようなデザインにしている。夜の勉強をカフェで行ったり、散歩や飲みに行ったりなど、しっぽコールを持つことで女性も安心して夜を楽しんで欲しい」と語る。

現在、実証実験のパートナーを募集中だという。

IoTネコトイレ「TOLETTA(トレッタ)」

ネコの不治の病と言われている腎不全。ネコの寿命は、その発見時期によって、大きく変わってくるという。

ハチたまは、ネコが毎日使うトイレをモニタリングすることで、腎不全をはじめとする病気の早期発見につなげるヘルスケアIoTトイレ「TOLETTA」を開発した。

容器の底に取り付けられたセンサによってネコの体重や尿量、トイレの頻度を日々モニタリングすることで、腎不全の前兆となる異常を検知することができるという。また、トイレの奥面に設置されたカメラと深層学習プログラムにより、猫の識別も可能。多頭飼いしている家でも、猫ごとに記録できる。

猫のヘルスケアIoTトイレ「TOLETTA」。奥のカメラで猫を識別、センサによって体重や尿の量/回数を記録できる

通信機器やカメラなどを搭載したデバイスながら、初期費用0円、月額500円の利用料(税別、最低利用期間2年)という価格設定も大きな特徴だ。

ハチたま代表の堀宏治氏によると、将来的には「TOLETTAで取得したデータをもとにネコヘルスケアのプラットフォームをつくることが目標」であるとしており、動物病院や保険会社をはじめ、国内外の大企業と提携を進めている。AI開発の資金調達に向けても動いているという。

ハチたま 代表の堀宏治氏

屈折光学アート生成サービス「Dioptric Art(ジオプトリックアート)」

Dioptric Art Labでは、屈折光学を応用して作り出すレンズを用いたアート作品生成サービスを開発している。

代表の西川 隆介氏は、アイディアのきっかけについて「多様な模様を生み出す光の屈折を見て、この現象を自由にコントロールできたら面白いものができるのではと考えた」と説明する。

Dioptric Art Lab 代表の西川 隆介氏

現在は試作品としてサクラ模様のグラスを制作している(次画像参照)。グラスの底面には、サクラの花びらがばらばらに彫刻されているが、グラスを持ち上げると光の屈折の効果により一輪の花の形ができあがる。

グラスの底には花びらがばらばらに彫刻されているが、光を当てて距離を合わせると、花びらが重なり一つの花になる

現在は活用事例を模索している段階だというが、主にプロダクトデザインや教材などへの利用を想定。センサのレンズなどへも応用可能性があるとしている。

今後は、だれでも簡単に多彩な試作品を作れるように、Webブラウザ上で動作する自動設計サービスを提供していく予定だという。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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今期で3回目となるOpen Challengeは、IoTやVR、AI等の技術を用いた革新的なサービスやプロダクトの製品化をサポートするアクセラレーションプログラム。採択チームに対して、DMM.make AKIBAの施設利用サポートや、技術面・ビジネス面でのメンタリング等が3カ月間にわたって行われる。今回のDemo Dayでは、Open Challengeの第3期生による展示および発表が行われた。

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