「AIって何?」を知りたい全ての人に、この"超入門"本がお薦めなワケ

[2018/03/22 10:00]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

ソリューション

3月22日、マイナビ出版から発売となった『いちばんやさしいAI〈人工知能〉超入門』

情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所の大西可奈子氏が現在、IT Search+にて連載中の「教えてカナコさん! これならわかるAI入門」をベースに大幅加筆(PART2は全て書きおろし)した書籍である。

専門用語を使わず、イラストを駆使した丁寧な解説はまったくのAI初心者にも読みやすく、それでいて表面的な理解に留まらない体系的な学びが得られる1冊だ。

すでに世の中には多くのAI解説書があふれているなか、なぜ大西氏はこうしたAI入門書を執筆したのか。本書に込めた想いを伺った。

これから学ぶ人にとって”ちょうどいい本”

――本書は、IT Search+で連載中の「教えてカナコさん! これならわかるAI入門」がベースだそうですね。こうした内容の本を書こうと思ったきっかけ教えてください。

今、AIを学ぶのにちょうどいい本や記事がないと感じていたんです。「AIについてちょっと知りたいな」と思ったとき、本を探したりネットを検索したりしますよね。私もかつてAIの研究を始めたとき、基礎知識を学ぼうと本を探しました。

ところが、”ちょうどいい本”がなかったのです。もちろん、当時に比べれば今はAIに関する書籍や記事はたくさんあります。ただ、それらは本当の初心者に概要を説明するだけの入門書か、3ページ目からはもう数式が出てくるような専門書のどちらかなのです。

ゲームで例えると、レベル1から10まで上げるための攻略本と、レベル30以上を対象にした攻略本はあるのに、レベル10から30まで上げるための攻略本が抜けているというイメージでしょうか。

初心者でもわかるくらいとっつきやすく、なおかつある程度ちゃんとした技術的なところまで体系立てて学べるような本や記事はほとんどありません。

私自身がAIの研究をスタートする際に困ったからこそ、これからAIに触れる全ての人に向けて”ちょうどいい本”を書きたいと思いました。

情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所 データ駆動知能システム研究センター 研究員 大西可奈子氏

――あえて今回、書籍という形にまとめたのはなぜでしょう。

この本は、先ほどのゲームの例で言うと、レベル1から30までの全ての人に読んでいただきたいと思っています。”売り”は、まったくの初心者が読んでもレベル10でストップすることなく、そのままレベル30までの知識が自然と身に付くようになっていることです。

初心者レベルからレベル30までを学んでいくとなると、ある程度体系立てて学習したほうが断然身に付きます。また、「教えてカナコさん!」は入門とは言え大人向けの連載ですが、これからの時代、AIのごく基本的な知識については子どもの頃から理解しておいてもいいんじゃないかなと思っています。

それで、各回ごとに説明している連載をベースにまとめて読みやすいように整理し、さらにPART2「AIとシゴト」を追加して「超入門」としました。

――対象年齢は何才くらいからでしょう?

中学生くらいなら読んで理解できると思います。小学校高学年でも大丈夫かな。そのくらい「わかりやすさ」を追求して執筆しました。

PART1の解説は「AIってなあに?」から始まるので、「本当に初めてAIを学ぶ」という人でも安心だ

PART2では、コールセンターやアナウンサー、保育士、翻訳家などさまざまな職種が取り上げられている

――易しい内容にするために意識された点などはありますか。

専門用語をなるべく使わず、使う場合も必ず意味を説明するようにしています。AIに関する記事でよく見かけるのですが、「教師あり学習」を説明する際、「教師となるデータをコンピュータに与えるとモデルというものをつくり、知らないデータが与えられたときに判定できます」みたいな解説をしがちです。

これは説明としては間違っていないのですが、AI初心者からすると「モデルって何?」とか「データを入れられたコンピュータは何をしているの?」といった疑問がわきますよね。

説明している人が「これは常識だろう」と思っていても、実は初心者にはわからない、ということが多いのです。私はこれを「レシピ本の『塩少々』が初心者にはわからない問題」と呼んでいます。ちなみに私は「強火」と「中火」の違いもよくわかりません。

――”専門書あるある”ですね(笑)

私は幸い、この本のベースとなる「教えてカナコさん! これならわかるAI入門」を連載していたので、編集者の方や読者の方から、AI初心者ならではの質問をたくさんいただいていました。

また、最近AIに関するセミナーでお話させていただく機会も多いのですが、そういった場でビジネスパーソンの方から受けた質問についてはすべてメモをとって記録していました。本書の内容はそうした皆さんの声も反映したものになっています。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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