KPMGコンサルティングは3月5日、早稲田大学がRPAを導入する際の検証・構築などを支援したと発表した。

早稲田大学では、中長期計画「Waseda Vision 150」の一環として、2016年1月から研究支援・財務システムの刷新を進めており、今年4月に本格稼働を予定する。これに合わせ、同大学の経理関連業務を集約すると同時に、財務システムにおける支払請求業務の自動化を目指し、経理処理担当箇所にUiPathのRPA製品を導入した。

早稲田大学ではこれまで、早稲田キャンパスと西早稲田キャンパス合わせて年間数十万件に及ぶ支払請求入力用紙を手作業で作成・印刷し、形式チェック後、システムへ手入力で登録していた。また、データ登録時に入力内容に複数のエラーがあった場合、システムでは1度で全エラーを認識できないケースなどがあり、入力内容の修正・データ登録作業を複数回実施しなければならなかったという。

今回、RPAを導入するにあたり、昨年秋ごろからKPMGコンサルティングが「RPAによる業務効果・親和性の評価」「運用体制構築へ向けた方針・方向性・今後の検討論点の策定」「スキルトランスファーによるロボット構築・保守に関するノウハウの習得」などの実施・検証を担当。

支払請求業務へのRPA導入により、支払請求入力用紙の受領から起票、検算、形式チェック、データ登録までの一連の作業を自動化することで、ヒューマンエラーを防ぎ、作業品質の向上が期待されるほか、作業効率においては約30%の業務削減効果が見込まれるとしている。