ZMPは1月29日、NECフィールディングがZMPの物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」を導入したと発表した。

NECフィールディングでは、今後想定される従業員の高齢化・労働力不足への対策として、同社の物流中各拠点である川崎テクニカルセンターにトヨタ生産方式を採用するなど、業務効率化を推進している。これまで同センターの工程間物流では、20~30分に1回、複数の従業員が3つのルートを周回して部品の運搬を行っていたが、業務効率化の一環として今回、CarriRoを導入。選定にあたっては、操作性の高さや導入の容易さが決め手になった。

CarriRoでは1回で従来の3倍の荷量を運べるため、ルート統合が可能となり、JIT(Just In Time)を維持しながら最適な人員数での運用ができるようになるとしている。

川崎テクニカルセンターのレイアウト外観図(一部)

現在、CarriRoを活用しているのは川崎テクニカルセンターの一部フロアのみだが、今後、川崎テクニカルセンター全体でCarriRoによる運用を展開する計画だという。また、CarriRoとRFIDなどの技術を併せて活用することで、入出庫や在庫管理の見える化を実現し、業務の効率化を図る。

同社は、将来的には完全自動倉庫型で人とロボットが効率良く働ける倉庫を目指すとしている。