サイボウズは12月13日、戸田建設がクラウドサービス「kintone(キントーン)」を採用したと発表した。

通常、建設現場では作業所ごとに建設会社・工務店・資材関係会社などの協力会社が連携して作業を行う。戸田建設は、この作業所における情報共有手段としてICT活用を決定。操作性の高さやメンテナンスの容易さ、拡張性の高さなどから、kintoneの採用に至った。

今回kintoneで構築された「作業所ポータル」では、作業所で行われる申請書類の作成や行事予定、協力会社との各種調整、本部への報告業務などさまざまな業務の負担を軽減するための機能や、協力会社向けのマニュアルが提供される。

また、基幹システムと連携することで、本社や支店では作業所からの報告内容をいつでも確認できるほか、以前は作業所ごとに確認していた従業員の業務や休暇などの状況もkintone上で一覧することが可能となっている。

kintoneの利用イメージ

導入プロジェクトはM-SOLUTIONSが中心となり、複数のkintoneディベロッパーを取りまとめながら進行管理およびカスタマイズを担当。アプリ制作にあたっては、モックアップでイメージを共有しながら画面を構築し、後から機能を追加していくアジャイル開発で行い、3カ月で立ち上げたという。

現在、戸田建設と3,500以上の協力会社間で約1万ユーザーがkintoneを利用する。今後は、2020年頃までに1万5,000ユーザー以上の規模となる見込み。