NTTデータとNTTデータ東海は10月13日、百五銀行に対し、10月16日からRPA(Robotic Process Automation)ソリューション「WinActor(ウィンアクター)」の試行導入を開始すると発表した。

WinActorは、2010年にNTTアクセスサービスシステム研究所で生まれた技術をベースに、2013年にNTTアドバンステクノロジが製品化した純国産のRPAソリューション。あらかじめ操作シナリオを用意することで、Windows端末で操作可能なアプリケーションへの繰り返し入力作業を自動化することができる。

百五銀行では、銀行全体としての労働生産性を高める取り組みを行うなかで、行内でのデスクワークを代行・自動化したいというニーズが高まり、RPAソリューションの導入を検討。完全日本語対応であることや操作性の高さ、導入後も業務部門手動で自動化率向上の取り組みを継続的に行えることが評価され、WinActorの試行導入が決定した。

試行導入に先立ち、百五銀行では2017年5月から9月にかけて格付自己査定業務と投資信託集計報告業務を対象に事前検証を実施。前者では年間約1,283時間の削減効果見込みが得られ、後者では作業時間の削減効果だけでなく、業務の平準化・標準化につながったとしている。

試行導入では、その他の本部業務でもRPAの効果測定を行い、削減効果が得られる業務からRPAの対象業務を広げていく。その結果に応じて、本格的にRPAの導入を進めていく計画だとしている。

なお、NTTデータは、WinActorの提供および百五銀行のWinActor適用業務を対象にしたシナリオ作成支援を行い、同行へのWinActor販売や適用業務の整理、導入支援はNTTデータ東海が担当する。