SAPジャパンは9月21日、サントリーホールディングスが社内向け健康促進施策企画・管理のためのクラウドアプリケーション「FitSAP(フィットエスエーピー)」を導入したと発表した。

FitSAPは、「Fitbit」「JAWBONE」といった各種健康管理アプリケーションと連携し、各アプリケーションから取得した歩数などのデータを統合して、ランキング表示することができるというもの。約1年前にSAP社内向けに自社開発され、カスタマイズが容易なことから希望する企業に積極的に展開しているという。

サントリーでは、同社が掲げるグローバル健康経営×環境経営のための取り組みの一環として、今年10月1日から31日の1カ月間にわたり、「One Suntory Walk」の実施を計画している。

同プログラムは、グループ企業の全社員約3万8,000人を対象に行われるもので、社外の3つの自然保護団体から参加者が支援したい団体を選ぶことで3チームに分かれ、1カ月間のウォーキングの歩数を競う。これにより、健康意識を高め、運動習慣を身に付けることを目指すとともに、順位に応じて各団体への寄付額を決定する。その実施にあたり、多国語対応のほか、さまざまなデバイスへの対応などを考慮し、主要な歩数管理アプリケーションやグローバル要件に対応済みで、カスタマイズも短期間で容易に行えるPaaSを基盤としたFitSAPの導入を決定したのだという。

システムの構築はMinoriソリューションズが担当し、既にサントリーが国内の社員向けに導入していた健康管理システム「ヘルスマイレージ」との連携をはじめとするサントリー向けのカスタマイズを行った。9月に試験運用を開始し、10月の施策開始に合わせて稼働開始の予定。