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有識者はどう見るか? AI社会到来に向けた未来のビジネスモデルを考える(前編)

[2017/04/25 15:30]冨永裕子 ブックマーク ブックマーク

研究はビジネスと同時進行 - 楽天のAI活用

続いて森氏は、「楽天の研究開発は、楽天のビジネスフィールドを使い、常にビジネス側の人々と一緒に研究開発を行うことが課せられている点に特徴があります」と説明し、現在の研究は数年後に実用化されるのではなく、ビジネスと同時進行であることを強調した。

楽天のAIに関する研究開発では、ドローン配送やフリマアプリ「ラクマ」での商品認識で実績があるという。では、楽天社内ではユーザーとしてAIをどう活用しているのか。

森氏は、ECサイトのバックエンドで稼働している「PIOP(Price Inventory Optimization Platform)」を紹介。それによれば、PIOPは「2億5000万の商品項目のそれぞれの需要を予測し、過去の売上を始め、天候やクーポン配布などの条件を踏まえて顧客に最適な価格を提案する『価格と在庫の最適化システム』」だという。

「近年、顧客のニーズが多様化していると言われますが、むしろ一人一人に細分化しているように見えます。そこで楽天では、リアルタイムに検索トレンドや各店舗の在庫トレンドを見て、それぞれに最適なクーポンを提供できるようにしています。また、このシステムはビジネスパートナーである店舗にも開放しています」(森氏)

そして、顕在化していない顧客のニーズを見つけた例として、「父の日」と「ステテコの検索」には相関関係があることを自動的に発見したことを挙げ、「2億5,000万も商品アイテムがあると、特定の商品の検索とトレンドの関係を発見しようとすれば、人間だけでは限界がある」と説明した。

マーケティングでは、顧客の行動分析が意思決定の基になる。AIが各店舗のマーケティングを支援しているというわけだ。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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